確定申告書提出場所の隣がシネコンでしたので、
気になっていた映画「ウエスト・サイド・ストーリー」(字幕)を観てきました
これはスピルバーグ監督による1961年版のリメイク作品ですが、前作1961年版は誰もが知る名作中の名作ですよね。
1961年版で私が一番印象に残っているのが、プエルトリコ系移民シャークスのリーダー、ベルナルドを演じていたジョージ・チャキリス。
ポスターで見事な足上げをしているのがジョージ・チャキリスですが、スマートでキレのある動きに目が釘付けになりました。
60年の時を経て、ジョージ・チャキリスは今89歳で、まだまだお元気だそうです。
リメイクされたスピルバーグ版のベルナルドは、少々お腹の出っ張りが気になる、がっちり体型のデビッド・アルバレス。
スマートだったジョージ・チャキリスに比べると泥臭さがあり、でも、デビッド・アルバレスのベルナルドの方が実際にいそうな感じかも?
ジョージ・チャキリスのベルナルドに雰囲気が近いのでは?と思ったのが、相手グループであるジェッツのリーダー、リフ役のマイク・ファイスト。
ですが、どんどん画面が進んでいくうちに、リフ役は彼しかいない!と思ったくらいハマっていたように思いました。
狂気を感じさせる面、トニーに甘える面があり、ピリピリの緊張感を感じさせる演技が素晴らしかった!
ベルナルドの妹マリアと、ジェッツの元リーダーであるトニーのひとめぼれ恋愛劇から、2つのグループの緊張感がピークになり、シマの争いを巡っての決闘、二人のリーダーの悲劇へと進んでいきますが、武器を持たず、決闘まで進まない話し合いで終わらせることはできなかったのでしょうか。
悲劇はこれだけで終わらず、ロミオとジュリエットのように、ボタンの掛け違えで生まれたひとつの嘘からまた悲劇が起きてしまうのは、ご存知の通り。
争いは悲劇しか生まない
物語の中だけでなく、今の今、世界中の人が本当にそう思っているのではないでしょうか。
スピルバーグ版「ウエスト・サイド・ストーリー」を観て、作品としての素晴らしさ、60年経った今もなお色あせない素晴らしい音楽にも感動でした。
音楽は、学生時代に少々嗜んでいたこともあり、歌が自然に口をついて出てきます。
大好きなナンバーばかりの作品で、CDがあれば欲しい!
2021年版は、女優陣も出色だったと思います。
撮影当時10代だったマリア役のレイチェル・ゼグラーの抜群の歌唱力、ベルナルドの恋人アニータ役のアリアナ・デボーズの圧倒的なダンスと演技力!
60年前にアニータを演じたリタ・モレノ(90歳!)が重要な人物役で随所に登場したのも、非常に感慨深いものがありました。
157分と長いですが、長さを感じさせない見事な展開の「ウエスト・サイド・ストーリー」。
コロナ以降、久し振りに映画館に行きましたが、この作品をいま観ることができてよかったです。
1961年版も、また改めて鑑賞してみたいですね。
今日のおやつ
アツアツのを買ってきたので、あんこも温かく、やわらかい~