(左)Blanc de Noir Spatburgunder Q.b.A. troken 2004
(右)Spatburugunder Q.b.A. trocken 2003
<Weingut Christmann>
昨日からドイツワインの生産者が来日しての試飲会が開かれているのですが、
「おお~、これは!」とびっくりしたのが、左の白ワイン。
というのも、
白ワインなのに黒ブドウのシュペートブルグンダーを使っているのですから!
えっ?そんなことができるの?と驚く人もいるかもしれませんが、
黒ブドウといっても、果皮が黒いだけで、
中の果肉はマスカットみたいに透明なんです。
そこで、果皮の色素が出ないよう、透明な果肉だけをジュースにして発酵させることがフランスのシャンパーニュではよく行われていて、そうしてつくった透明なシャンパンは「ブラン・ド・ノワール」と呼ばれます。
ブラン(Blanc)は「白」、ノワール(Noir)は「黒」という意味ですから、
「黒ブドウからつくった白ワイン」ということです。
けっこう手間かかるつくり方ですよねぇ。
たしかに、シャンパーニュではこういうつくり方はあります。
が、ドイツのワインで見たのは初めてかもしれません。
どんな味かというと、果実味がしっかりしている上、非常に酸味が豊か。
素直においしく、期待を裏切りません!
これでお値段2800円。
赤ワインのシュペートブルグンダー(ピノ・ノワールのドイツでの呼び名)の方も
とてもクリーンな果実味の、でもふっくら感のあるやさしい味わいです。
これは私の好きなピノ・ノワール。
ヘタなブルゴーニュより全然いいです。(3100円)
白は「珍品」ですが、でも、本当に普通においしく飲め、
どちらも基準以上のクオリティを持ったワインですから、
見かけたらぜひ一度試してみることをオススメします。
つくり手は、ファルツ地方のノイシュタット近くのギンメルディンゲンの
ワイングート・クリストマン
生産量の2/3はリースリングだそうですが、ここ数年で赤とリースリング以外の白をつくるようになったそうです。
ラベルもシンプルでステキですし、ここのつくり手は要チェックですよ!
(輸入元は株式会社八田)