昨日に引き続き、ロゼワインがメインの話をしたいと思います。
ロゼワインといえば、生産も消費もフランスがリーダーなのは、昨日の統計資料の通りです。
フランスのロゼといえば プロヴァンス が有名ですが、コルシカ島もロゼワインが有名なんです。
すでに Vinisudの現地リポートで簡単にお届けしましたね。
地中海ワインの展示会 「Vinisud」では、コルシカワイン委員会の会長Bernard Sonnet氏にインタビューしましたので、その内容も含めて、改めてコルシカ島のワインを紹介したいと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/b2/b2bc491204705bcbebc25663f5ecf66e.jpg)
Bernard Sonnet -Directeur du Comité Interprofessionnel des Vins de Corse
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/3a/5cff8f1c1a8090619f0b201c78d1e29f.jpg)
コルシカ島は地中海に浮かぶ島で、フランス最南端に位置しています。
フランスのワイン産地としては小さく、年間生産量は370,000ヘクトリットル(750mlボトル換算で約5000万本)。
気候は暖かいと思いきや、2000メートル級の山があり、冬には雪も降り、スキー場もあるようです。
島の内陸が山なので、ワイン産地は海に近いエリアにあります。
とはいえ、標高の高い場所にある畑もあります。
「標高が高いところは夏でも涼しく、また、海から吹く風のおかげで、ブドウはフレッシュさを保つことができる」とベルナール会長は言います。
ワインのカテゴリ別では、AOPワインが31%、IGPワインが64%、VdTが5%。
ワインの生産はロゼが60%と最も多く、白が30%、赤が10%。
ロゼが多いとは、本当に意外でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/e8/a1126d58273efe25e9dd9d889b7698a2.jpg)
Vinisudの会場でコルシカブースがロゼをメインカラーとしていたのは、そういう理由だったんです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/3a/5cff8f1c1a8090619f0b201c78d1e29f.jpg)
コルシカで多く栽培されている品種は、黒ブドウのニエルッキオ(35%)とスキアカレロ(15%)、白ブドウのヴェルメンティーノ(17%)で、ロゼワインはニエルッキオからつくられるものが多いようです。
ベルナール会長は、
「コルシカは歴史が古い島。フランスでも最も古いブドウ畑がある産地のひとつ。ブドウは土地オリジナルの固有品種で、他の産地とはまったく違う」と言い、
「生産量のボリュームは少ないが、よりセレクトされた少ない量のハイクラスのワインを生産しているので、価格面では他の南仏のワイン産地と比べて高いと言われるが、他と比べると格段にクオリティが違う」と、品質に絶対の自信を持っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_cock.gif)
ワインを飲む時に気にしたいのが、食とのペアリングです。
会長に、コルシカ島の地元でのワインと食のペアリングについて尋ねてみました。
白: 魚介料理、カキ
ロゼ: スパイシーフード
赤: イノシシ料理、チーズ
上記はほんの一例で、モノによる、とのことでした。
ロゼに関しては、フレッシュでアルコールが低く、野菜料理や魚料理とも合わせやすいので、暑い南の国や中国などに向くのでは?とも仰っていました。
コルシカのロゼは、私が思うに、プラチナ的やアルミニウム的な冷たさ、繊細さがあるので、ゴタッとした料理よりも、デリケートな味の料理の方が合いそうな気がしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/silver.gif)
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では、今回テイスティングして好印象だったワイン(白ロゼ赤)を画像で紹介します。
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ロゼを中心に試飲しましたが、白も赤も上質なものばかりで、コルシカは他とは一線を画しているなと感じました。
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「Clos Culombu」 の若き後継者(まだ修行中)
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「Clos Culombu」のワイン(白赤)
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マスカットからの甘口フリッアンテ・ロゼやマスカットの白甘口 -魅力的な甘口もあるんですね
現在、彼らのメインンマーケットはフランスで、特にコルシカ島にやってくる観光客に販売、消費されるのが最も多く、次いで、アメリカ、カナダ、ドイツ、ベルギーなどへの輸出が多いそうです。
アジア市場へは3年前から取り組み始め、香港、上海、シンガポール、韓国、台湾、そして日本へも輸出され、レストランでの提供が多いと聞きました。
たしかに日本でもコルシカのワインは流通しており、私も昨年、コルシカの生産者2名が来日した際にインタビューをしました。
非常に高品質なワインの生産者で、彼らはビオディナミやオーガニックに取り組んでいました。
ベルナール会長にオーガニック事情を問うと、現在、コルシカでは、
オーガニックの生産者が30%、ビオディナミの生産者が10% だとか。
コルシカ島の天気は変わりやすいが、山からの空気がブドウにフレッシュ感をもたらし、海から吹く風のおかげで病気にならないために、ケミカルなものに頼らない自然な栽培ができるのだそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0235.gif)
コルシカはまだ行ったことはありませんが、非常に魅力的な産地ということが伝わってきます。
いつかぜひ訪問してみたいですが、今年の11月にコルシカワイン委員会として生産者たちが来日する予定と聞きましたので、まずは、彼らの訪問を楽しみにしたいと思います。
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ベルナール会長、ありがとうございました。
11月に日本で再会できることを楽しみにしています。
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Vinisudで賑わっていたコルシカブース
ロゼワインといえば、生産も消費もフランスがリーダーなのは、昨日の統計資料の通りです。
フランスのロゼといえば プロヴァンス が有名ですが、コルシカ島もロゼワインが有名なんです。
すでに Vinisudの現地リポートで簡単にお届けしましたね。
地中海ワインの展示会 「Vinisud」では、コルシカワイン委員会の会長Bernard Sonnet氏にインタビューしましたので、その内容も含めて、改めてコルシカ島のワインを紹介したいと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/b2/b2bc491204705bcbebc25663f5ecf66e.jpg)
Bernard Sonnet -Directeur du Comité Interprofessionnel des Vins de Corse
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コルシカ島は地中海に浮かぶ島で、フランス最南端に位置しています。
フランスのワイン産地としては小さく、年間生産量は370,000ヘクトリットル(750mlボトル換算で約5000万本)。
気候は暖かいと思いきや、2000メートル級の山があり、冬には雪も降り、スキー場もあるようです。
島の内陸が山なので、ワイン産地は海に近いエリアにあります。
とはいえ、標高の高い場所にある畑もあります。
「標高が高いところは夏でも涼しく、また、海から吹く風のおかげで、ブドウはフレッシュさを保つことができる」とベルナール会長は言います。
ワインのカテゴリ別では、AOPワインが31%、IGPワインが64%、VdTが5%。
ワインの生産はロゼが60%と最も多く、白が30%、赤が10%。
ロゼが多いとは、本当に意外でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/e8/a1126d58273efe25e9dd9d889b7698a2.jpg)
Vinisudの会場でコルシカブースがロゼをメインカラーとしていたのは、そういう理由だったんです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/3a/5cff8f1c1a8090619f0b201c78d1e29f.jpg)
コルシカで多く栽培されている品種は、黒ブドウのニエルッキオ(35%)とスキアカレロ(15%)、白ブドウのヴェルメンティーノ(17%)で、ロゼワインはニエルッキオからつくられるものが多いようです。
ベルナール会長は、
「コルシカは歴史が古い島。フランスでも最も古いブドウ畑がある産地のひとつ。ブドウは土地オリジナルの固有品種で、他の産地とはまったく違う」と言い、
「生産量のボリュームは少ないが、よりセレクトされた少ない量のハイクラスのワインを生産しているので、価格面では他の南仏のワイン産地と比べて高いと言われるが、他と比べると格段にクオリティが違う」と、品質に絶対の自信を持っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_cock.gif)
ワインを飲む時に気にしたいのが、食とのペアリングです。
会長に、コルシカ島の地元でのワインと食のペアリングについて尋ねてみました。
白: 魚介料理、カキ
ロゼ: スパイシーフード
赤: イノシシ料理、チーズ
上記はほんの一例で、モノによる、とのことでした。
ロゼに関しては、フレッシュでアルコールが低く、野菜料理や魚料理とも合わせやすいので、暑い南の国や中国などに向くのでは?とも仰っていました。
コルシカのロゼは、私が思うに、プラチナ的やアルミニウム的な冷たさ、繊細さがあるので、ゴタッとした料理よりも、デリケートな味の料理の方が合いそうな気がしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/silver.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/26/2cc12b22481e032f314b26414fe2ddb5.jpg)
では、今回テイスティングして好印象だったワイン(白ロゼ赤)を画像で紹介します。
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ロゼを中心に試飲しましたが、白も赤も上質なものばかりで、コルシカは他とは一線を画しているなと感じました。
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「Clos Culombu」 の若き後継者(まだ修行中)
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「Clos Culombu」のワイン(白赤)
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マスカットからの甘口フリッアンテ・ロゼやマスカットの白甘口 -魅力的な甘口もあるんですね
現在、彼らのメインンマーケットはフランスで、特にコルシカ島にやってくる観光客に販売、消費されるのが最も多く、次いで、アメリカ、カナダ、ドイツ、ベルギーなどへの輸出が多いそうです。
アジア市場へは3年前から取り組み始め、香港、上海、シンガポール、韓国、台湾、そして日本へも輸出され、レストランでの提供が多いと聞きました。
たしかに日本でもコルシカのワインは流通しており、私も昨年、コルシカの生産者2名が来日した際にインタビューをしました。
非常に高品質なワインの生産者で、彼らはビオディナミやオーガニックに取り組んでいました。
ベルナール会長にオーガニック事情を問うと、現在、コルシカでは、
オーガニックの生産者が30%、ビオディナミの生産者が10% だとか。
コルシカ島の天気は変わりやすいが、山からの空気がブドウにフレッシュ感をもたらし、海から吹く風のおかげで病気にならないために、ケミカルなものに頼らない自然な栽培ができるのだそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0235.gif)
コルシカはまだ行ったことはありませんが、非常に魅力的な産地ということが伝わってきます。
いつかぜひ訪問してみたいですが、今年の11月にコルシカワイン委員会として生産者たちが来日する予定と聞きましたので、まずは、彼らの訪問を楽しみにしたいと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/06/1ef82832e8bbd0fc7ec088633878fe29.jpg)
ベルナール会長、ありがとうございました。
11月に日本で再会できることを楽しみにしています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/77/7fcc54e3c6c3608ea839718bdfe123a1.jpg)
Vinisudで賑わっていたコルシカブース
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en1.gif)