【ワイン編】 より続きます
さて、いよいよ、ロゼワイン&発酵中華料理とのマリアージュ
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ディナーイベントの会場となった 「ナポレオンフィッシュ」 (麻布十番)は、2012年8月にオープンしたばかりの話題の店で、貴州省、雲南省、江西省など、日本にはまだ上陸していない中国の少数民族料理(発酵調味料を頻繁に使用することが特徴)が食べられます。
発酵調味料とは、よく知られているものとしては、豆板醤、豆鼓醤などがあるでしょうか。
ナポレオンフィッシュ は、発酵唐辛子、乳酸発酵させた中国漬物をはじめ、さまざまな発酵調味料を使い、美味しく、なおかつ健康になる 発酵と中華 を提案するレストランです。
塩麹が大ブレイクして以来、発酵食品に注目が集まってきています。
美味しい上に健康にいい料理は大歓迎ですよね。
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今回、ロゼワインに合うよう、「ナポレオンフィッシュ」の小山内シェフに考えていただいたのは、
LOVE ROSE オリジナルのコース料理。
いろいろ野菜 生姜ソースのバーニャカウダスタイル
やわらか蒸し鶏と豆腐絲の発酵唐辛子味噌
極太もやしと自家製発酵ベーコン炒め 黒酢の香り
北あかりじゃがいも薬膳スパイス揚げ
海老とマコモ茸の海南醤(ハイナンジャン)炒め
豚フィレ肉の黒酢豚<鍋爆肉>
シラスと黄ニラ焼きそば
杏仁豆腐
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この料理とこのロゼはいかが? という提案を、参加者の皆さんにトライしていただきました。
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いろいろ野菜 生姜ソースのバーニャカウダスタイル
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やわらか蒸し鶏と豆腐絲の発酵唐辛子味噌
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左)ロゼ・ア・ラ・ローズ 2010/ファミーユ・スメール
右)コート・デュ・ローヌ ロゼ “トラディション” 2010/シャトー・サンテ・ステーヴ・デュショー
バーニャカウダ の生姜ソースは、生姜がよく効いていて、味も抜群!このソースがあるだけで、野菜がどんどん食べられます。
軽い料理なので、プロヴァンスロゼがとてもよく合いました。濃厚な味わいの生姜ソースと軽快なプロヴァンスロゼとの相性もピッタリ。生姜ソースは骨格のしっかりした、少々スパイシーさのあるローヌのロゼともよくマッチ。甘いカボチャ+生姜ソース+プロヴァンスロゼの組み合わせが個人的に気に入りました。
豆腐絲 は私の大好きな食材で、独特の歯ごたえがあります。蒸し鶏も豆腐絲もやさしい味わいの食材ですが、それに旨味のある発酵唐辛子味噌を合わせ、絶妙なバランスを取っている一皿です。
この料理には、プロヴァンス、ローヌ、どちらのロゼも合いますが、味わいの軽いプロヴァンスの方が、料理の旨味とやさしく溶け合うように思いました。ローヌのロゼは、もう少しパワフルなお皿の方が相性がいいかもしれません。
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極太もやしと自家製発酵ベーコン炒め 黒酢の香り
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北あかりじゃがいも薬膳スパイス揚げ
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左)メネトゥ・サロン ロゼ 2011/ドメーヌ・ジャン・テイエ
右)セントグレゴリー ピノ・ノワール ロゼ メンドシーノ 2010/グラジアーノ・ファミリー
極太もやし は、本当に太い!こんなに太いもやしを初めて見ました!もやし部分も、豆の部分も、しっかりとした歯ごたえがあります。食材としてはあっさりしていますので、旨味の凝縮した発酵ベーコンとの組み合わせは相性がいいですね。これには辛みの味付けもされていました。
じゃがいも のスパイスが本当にスパイシーでした。クミンシードがメインだと思うのですが、これらのスパイス+塩がじゃがいもにしっかり絡まり、これもおいしい。
どちらも野菜が素材の料理なので、繊細なピノ・ノワール100%の2種を合わせてみました。
仏ロワールのメネトゥ・サロンは味わいがデリケートなので、ザックリした食感+辛みのある極太もやしでは、ワインの方が押され気味に感じました。じゃがいものスパイスも強いので、ロワールのピノには荷が重かったかもしれません。
果実味が鮮やかで濃さのあるセントグレゴリーは、ザックリした辛い極太もやしにも、スパイシーなじゃがいもにもとてもよく合いました。スパイシーで辛みのある料理には、果実味がはっきりとしたロゼの方が良さそうです。
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海老とマコモ茸の海南醤(ハイナンジャン)炒め
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左)フィッシュフック ロゼ 2009/フィッシュフック
予定では、店名にもなっているナポレオンフィッシュを使った料理(ナポレオンフィッシュ発酵唐辛子蒸し)のはずでしたが、水揚げがなくて仕入れられなかったため、別の料理となりました。これは私も非常に楽しみにしていたので残念ですが、これは仕方ないですね。
プリッとした海老と、タケノコのような歯ごたえのあるマコモ茸の組み合わせの一皿。辛みを感じない、醤油に何かを加えたような?味付けでした。
これに合わせたのは、魚の骨の絵が楽しいフィッシュフック。ふっくらなめらかなピノ・タージュのロゼが、しっかりとした味のソースをからめた魚介の料理によくマッチ。
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豚フィレ肉の黒酢豚<鍋爆肉>
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右)高畠バリック プレミアムロゼ 樫樽熟成 2011/高畠ワイン
黒酢の酢豚なので、普通の酢豚よりも味わいが濃厚で、まろやかな甘味を感じます。この黒酢効果で、俄然ワインに合わせやすくなっていると思います。
高畠バリックは、樽の風味のしっかりしている若いカベルネ系のロゼなので、しっかりと味の付いた肉を合わせてみました。ワインの紹介のところでも書きましたが、このロゼはあまり冷えすぎていると硬さを感じてしまいます。特に、この黒酢豚と合わせるなら、温度は赤ワインに近い程度にまで上げた方がなじみやすくなると思います。
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シラスと黄ニラ焼きそば
シラスはワインとは合いにくいのでは?心配していましたが、シラスの生臭さを全く感じさせない調理法で、旨味のある塩の味付けがしっかりされていたこともあり、意外や意外、軽やか系のロゼワイン(プロヴァンスロゼなど)と合いました。
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杏仁豆腐
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マドンナR ロゼ 2011/ヴァルケンベルグ
甘い杏仁豆腐には、甘口のマドンナRでしょう。これは予想通りのマリアージュ。
この甘口のロゼ、実は黒酢豚にもよく合いました!酢豚の甘酸っぱさとワインの上品な甘さが、いい出会いをしました。これこそ絶妙のマリアージュです(笑)
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発酵中華について説明をする、「ナポレオンフィッシュ」の 横山貴子 社長(右端)
今回は、ひとまずの組み合わせの提案をして飲んでいただきましたが、参加者の皆さんはそれぞれ、さまざまな組み合わせのチャレンジを楽しまれたようです。
お気に入りのマリアージュが見つかったでしょうか?
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発酵中華っておいしい!
ロゼワインと中華料理はよく合う!
というのが私の感想ですが、皆さんはいかがでしたか?
次回もまた新しい発見を見つけたいですね
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ナポレオンフィッシュ
東京都港区麻布十番1-6-7 F1プラザビル 2階
Tel.03-3479-6687
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さて、いよいよ、ロゼワイン&発酵中華料理とのマリアージュ
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ディナーイベントの会場となった 「ナポレオンフィッシュ」 (麻布十番)は、2012年8月にオープンしたばかりの話題の店で、貴州省、雲南省、江西省など、日本にはまだ上陸していない中国の少数民族料理(発酵調味料を頻繁に使用することが特徴)が食べられます。
発酵調味料とは、よく知られているものとしては、豆板醤、豆鼓醤などがあるでしょうか。
ナポレオンフィッシュ は、発酵唐辛子、乳酸発酵させた中国漬物をはじめ、さまざまな発酵調味料を使い、美味しく、なおかつ健康になる 発酵と中華 を提案するレストランです。
塩麹が大ブレイクして以来、発酵食品に注目が集まってきています。
美味しい上に健康にいい料理は大歓迎ですよね。
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今回、ロゼワインに合うよう、「ナポレオンフィッシュ」の小山内シェフに考えていただいたのは、
LOVE ROSE オリジナルのコース料理。
いろいろ野菜 生姜ソースのバーニャカウダスタイル
やわらか蒸し鶏と豆腐絲の発酵唐辛子味噌
極太もやしと自家製発酵ベーコン炒め 黒酢の香り
北あかりじゃがいも薬膳スパイス揚げ
海老とマコモ茸の海南醤(ハイナンジャン)炒め
豚フィレ肉の黒酢豚<鍋爆肉>
シラスと黄ニラ焼きそば
杏仁豆腐
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この料理とこのロゼはいかが? という提案を、参加者の皆さんにトライしていただきました。
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いろいろ野菜 生姜ソースのバーニャカウダスタイル
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やわらか蒸し鶏と豆腐絲の発酵唐辛子味噌
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左)ロゼ・ア・ラ・ローズ 2010/ファミーユ・スメール
右)コート・デュ・ローヌ ロゼ “トラディション” 2010/シャトー・サンテ・ステーヴ・デュショー
バーニャカウダ の生姜ソースは、生姜がよく効いていて、味も抜群!このソースがあるだけで、野菜がどんどん食べられます。
軽い料理なので、プロヴァンスロゼがとてもよく合いました。濃厚な味わいの生姜ソースと軽快なプロヴァンスロゼとの相性もピッタリ。生姜ソースは骨格のしっかりした、少々スパイシーさのあるローヌのロゼともよくマッチ。甘いカボチャ+生姜ソース+プロヴァンスロゼの組み合わせが個人的に気に入りました。
豆腐絲 は私の大好きな食材で、独特の歯ごたえがあります。蒸し鶏も豆腐絲もやさしい味わいの食材ですが、それに旨味のある発酵唐辛子味噌を合わせ、絶妙なバランスを取っている一皿です。
この料理には、プロヴァンス、ローヌ、どちらのロゼも合いますが、味わいの軽いプロヴァンスの方が、料理の旨味とやさしく溶け合うように思いました。ローヌのロゼは、もう少しパワフルなお皿の方が相性がいいかもしれません。
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極太もやしと自家製発酵ベーコン炒め 黒酢の香り
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北あかりじゃがいも薬膳スパイス揚げ
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左)メネトゥ・サロン ロゼ 2011/ドメーヌ・ジャン・テイエ
右)セントグレゴリー ピノ・ノワール ロゼ メンドシーノ 2010/グラジアーノ・ファミリー
極太もやし は、本当に太い!こんなに太いもやしを初めて見ました!もやし部分も、豆の部分も、しっかりとした歯ごたえがあります。食材としてはあっさりしていますので、旨味の凝縮した発酵ベーコンとの組み合わせは相性がいいですね。これには辛みの味付けもされていました。
じゃがいも のスパイスが本当にスパイシーでした。クミンシードがメインだと思うのですが、これらのスパイス+塩がじゃがいもにしっかり絡まり、これもおいしい。
どちらも野菜が素材の料理なので、繊細なピノ・ノワール100%の2種を合わせてみました。
仏ロワールのメネトゥ・サロンは味わいがデリケートなので、ザックリした食感+辛みのある極太もやしでは、ワインの方が押され気味に感じました。じゃがいものスパイスも強いので、ロワールのピノには荷が重かったかもしれません。
果実味が鮮やかで濃さのあるセントグレゴリーは、ザックリした辛い極太もやしにも、スパイシーなじゃがいもにもとてもよく合いました。スパイシーで辛みのある料理には、果実味がはっきりとしたロゼの方が良さそうです。
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海老とマコモ茸の海南醤(ハイナンジャン)炒め
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左)フィッシュフック ロゼ 2009/フィッシュフック
予定では、店名にもなっているナポレオンフィッシュを使った料理(ナポレオンフィッシュ発酵唐辛子蒸し)のはずでしたが、水揚げがなくて仕入れられなかったため、別の料理となりました。これは私も非常に楽しみにしていたので残念ですが、これは仕方ないですね。
プリッとした海老と、タケノコのような歯ごたえのあるマコモ茸の組み合わせの一皿。辛みを感じない、醤油に何かを加えたような?味付けでした。
これに合わせたのは、魚の骨の絵が楽しいフィッシュフック。ふっくらなめらかなピノ・タージュのロゼが、しっかりとした味のソースをからめた魚介の料理によくマッチ。
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豚フィレ肉の黒酢豚<鍋爆肉>
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右)高畠バリック プレミアムロゼ 樫樽熟成 2011/高畠ワイン
黒酢の酢豚なので、普通の酢豚よりも味わいが濃厚で、まろやかな甘味を感じます。この黒酢効果で、俄然ワインに合わせやすくなっていると思います。
高畠バリックは、樽の風味のしっかりしている若いカベルネ系のロゼなので、しっかりと味の付いた肉を合わせてみました。ワインの紹介のところでも書きましたが、このロゼはあまり冷えすぎていると硬さを感じてしまいます。特に、この黒酢豚と合わせるなら、温度は赤ワインに近い程度にまで上げた方がなじみやすくなると思います。
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シラスと黄ニラ焼きそば
シラスはワインとは合いにくいのでは?心配していましたが、シラスの生臭さを全く感じさせない調理法で、旨味のある塩の味付けがしっかりされていたこともあり、意外や意外、軽やか系のロゼワイン(プロヴァンスロゼなど)と合いました。
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杏仁豆腐
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マドンナR ロゼ 2011/ヴァルケンベルグ
甘い杏仁豆腐には、甘口のマドンナRでしょう。これは予想通りのマリアージュ。
この甘口のロゼ、実は黒酢豚にもよく合いました!酢豚の甘酸っぱさとワインの上品な甘さが、いい出会いをしました。これこそ絶妙のマリアージュです(笑)
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発酵中華について説明をする、「ナポレオンフィッシュ」の 横山貴子 社長(右端)
今回は、ひとまずの組み合わせの提案をして飲んでいただきましたが、参加者の皆さんはそれぞれ、さまざまな組み合わせのチャレンジを楽しまれたようです。
お気に入りのマリアージュが見つかったでしょうか?
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発酵中華っておいしい!
ロゼワインと中華料理はよく合う!
というのが私の感想ですが、皆さんはいかがでしたか?
次回もまた新しい発見を見つけたいですね
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東京都港区麻布十番1-6-7 F1プラザビル 2階
Tel.03-3479-6687
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