ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

ロゼワイン&発酵中華のマリアージュ【料理編】

2012-11-30 10:02:58 | レストラン&店
【ワイン編】 より続きます

さて、いよいよ、ロゼワイン&発酵中華料理とのマリアージュ



ディナーイベントの会場となった 「ナポレオンフィッシュ」 (麻布十番)は、2012年8月にオープンしたばかりの話題の店で、貴州省、雲南省、江西省など、日本にはまだ上陸していない中国の少数民族料理(発酵調味料を頻繁に使用することが特徴)が食べられます。

発酵調味料とは、よく知られているものとしては、豆板醤、豆鼓醤などがあるでしょうか。
ナポレオンフィッシュ は、発酵唐辛子、乳酸発酵させた中国漬物をはじめ、さまざまな発酵調味料を使い、美味しく、なおかつ健康になる 発酵と中華 を提案するレストランです。

塩麹が大ブレイクして以来、発酵食品に注目が集まってきています。
美味しい上に健康にいい料理は大歓迎ですよね。



今回、ロゼワインに合うよう、「ナポレオンフィッシュ」の小山内シェフに考えていただいたのは、
LOVE ROSE オリジナルのコース料理

 いろいろ野菜 生姜ソースのバーニャカウダスタイル
 やわらか蒸し鶏と豆腐絲の発酵唐辛子味噌
 極太もやしと自家製発酵ベーコン炒め 黒酢の香り
 北あかりじゃがいも薬膳スパイス揚げ
 海老とマコモ茸の海南醤(ハイナンジャン)炒め
 豚フィレ肉の黒酢豚<鍋爆肉>
 シラスと黄ニラ焼きそば
 杏仁豆腐



この料理とこのロゼはいかが? という提案を、参加者の皆さんにトライしていただきました。


いろいろ野菜 生姜ソースのバーニャカウダスタイル


やわらか蒸し鶏と豆腐絲の発酵唐辛子味噌


左)ロゼ・ア・ラ・ローズ 2010/ファミーユ・スメール
右)コート・デュ・ローヌ ロゼ “トラディション” 2010/シャトー・サンテ・ステーヴ・デュショー

バーニャカウダ の生姜ソースは、生姜がよく効いていて、味も抜群!このソースがあるだけで、野菜がどんどん食べられます。
軽い料理なので、プロヴァンスロゼがとてもよく合いました。濃厚な味わいの生姜ソースと軽快なプロヴァンスロゼとの相性もピッタリ。生姜ソースは骨格のしっかりした、少々スパイシーさのあるローヌのロゼともよくマッチ。甘いカボチャ+生姜ソース+プロヴァンスロゼの組み合わせが個人的に気に入りました。

豆腐絲 は私の大好きな食材で、独特の歯ごたえがあります。蒸し鶏も豆腐絲もやさしい味わいの食材ですが、それに旨味のある発酵唐辛子味噌を合わせ、絶妙なバランスを取っている一皿です。
この料理には、プロヴァンス、ローヌ、どちらのロゼも合いますが、味わいの軽いプロヴァンスの方が、料理の旨味とやさしく溶け合うように思いました。ローヌのロゼは、もう少しパワフルなお皿の方が相性がいいかもしれません。



極太もやしと自家製発酵ベーコン炒め 黒酢の香り


北あかりじゃがいも薬膳スパイス揚げ


左)メネトゥ・サロン ロゼ 2011/ドメーヌ・ジャン・テイエ
右)セントグレゴリー ピノ・ノワール ロゼ メンドシーノ 2010/グラジアーノ・ファミリー

極太もやし は、本当に太い!こんなに太いもやしを初めて見ました!もやし部分も、豆の部分も、しっかりとした歯ごたえがあります。食材としてはあっさりしていますので、旨味の凝縮した発酵ベーコンとの組み合わせは相性がいいですね。これには辛みの味付けもされていました。

じゃがいも のスパイスが本当にスパイシーでした。クミンシードがメインだと思うのですが、これらのスパイス+塩がじゃがいもにしっかり絡まり、これもおいしい。

どちらも野菜が素材の料理なので、繊細なピノ・ノワール100%の2種を合わせてみました。
仏ロワールのメネトゥ・サロンは味わいがデリケートなので、ザックリした食感+辛みのある極太もやしでは、ワインの方が押され気味に感じました。じゃがいものスパイスも強いので、ロワールのピノには荷が重かったかもしれません。
果実味が鮮やかで濃さのあるセントグレゴリーは、ザックリした辛い極太もやしにも、スパイシーなじゃがいもにもとてもよく合いました。スパイシーで辛みのある料理には、果実味がはっきりとしたロゼの方が良さそうです。



海老とマコモ茸の海南醤(ハイナンジャン)炒め


左)フィッシュフック ロゼ 2009/フィッシュフック

予定では、店名にもなっているナポレオンフィッシュを使った料理(ナポレオンフィッシュ発酵唐辛子蒸し)のはずでしたが、水揚げがなくて仕入れられなかったため、別の料理となりました。これは私も非常に楽しみにしていたので残念ですが、これは仕方ないですね。

プリッとした海老と、タケノコのような歯ごたえのあるマコモ茸の組み合わせの一皿。辛みを感じない、醤油に何かを加えたような?味付けでした。
これに合わせたのは、魚の骨の絵が楽しいフィッシュフック。ふっくらなめらかなピノ・タージュのロゼが、しっかりとした味のソースをからめた魚介の料理によくマッチ。



豚フィレ肉の黒酢豚<鍋爆肉>


右)高畠バリック プレミアムロゼ 樫樽熟成 2011/高畠ワイン

黒酢の酢豚なので、普通の酢豚よりも味わいが濃厚で、まろやかな甘味を感じます。この黒酢効果で、俄然ワインに合わせやすくなっていると思います。

高畠バリックは、樽の風味のしっかりしている若いカベルネ系のロゼなので、しっかりと味の付いた肉を合わせてみました。ワインの紹介のところでも書きましたが、このロゼはあまり冷えすぎていると硬さを感じてしまいます。特に、この黒酢豚と合わせるなら、温度は赤ワインに近い程度にまで上げた方がなじみやすくなると思います。



シラスと黄ニラ焼きそば

シラスはワインとは合いにくいのでは?心配していましたが、シラスの生臭さを全く感じさせない調理法で、旨味のある塩の味付けがしっかりされていたこともあり、意外や意外、軽やか系のロゼワイン(プロヴァンスロゼなど)と合いました。



杏仁豆腐


マドンナR ロゼ 2011/ヴァルケンベルグ

甘い杏仁豆腐には、甘口のマドンナRでしょう。これは予想通りのマリアージュ。

この甘口のロゼ、実は黒酢豚にもよく合いました!酢豚の甘酸っぱさとワインの上品な甘さが、いい出会いをしました。これこそ絶妙のマリアージュです(笑)




発酵中華について説明をする、「ナポレオンフィッシュ」の 横山貴子 社長(右端)

今回は、ひとまずの組み合わせの提案をして飲んでいただきましたが、参加者の皆さんはそれぞれ、さまざまな組み合わせのチャレンジを楽しまれたようです。
お気に入りのマリアージュが見つかったでしょうか?




  発酵中華っておいしい!

  ロゼワインと中華料理はよく合う!

というのが私の感想ですが、皆さんはいかがでしたか?

次回もまた新しい発見を見つけたいですね



 ナポレオンフィッシュ
    東京都港区麻布十番1-6-7 F1プラザビル 2階
    Tel.03-3479-6687


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロゼワイン&発酵中華のマリアージュ【ワイン編】

2012-11-29 17:55:04 | ワイン&酒
11月28日、麻布十番の発酵中華料理 「ナポレオンフィッシュ」 にて、LOVE ROSE 主催による
“ロゼワイン&発酵中華料理のマリアージュディナー” が行われました。
※会の詳細は コチラ

LOVE ROSE 企画としては、今年の7月にプロ向け試飲会&愛好家向け試飲会を開催しましたが、ディナーイベントとしては初になります。



今回のディナーでは、7種のロゼワインと発酵中華料理を合わせました。



まずは、ワインから紹介していきましょう。

ワインは、国や品種、味わいのバランスを考え、それぞれの産地や品種の特徴がよく出ているものをセレクトし、前半の4本は2種ずつ飲み比べながら楽しんでいただきました。

ロゼワインといったらプロヴァンス。世界のロゼワインの生産量のトップがフランスで、フランスの中のトップ生産地が南仏プロヴァンスです。
まず最初にロゼワインの代表ともいえるプロヴァンスのロゼを飲んでいただき、その後のロゼとの比較をしていただきました。


<フランス/プロヴァンス> 左
ロゼ・ア・ラ・ローズ 2010/ファミーユ・スメール (グルナッシュ、サンソー、シラー)

<フランス/ローヌ> 右
コート・デュ・ローヌ ロゼ “トラディション” 2010/シャトー・サンテ・ステーヴ・デュショー
(グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル)

プロヴァンス は果実味と酸味がフレッシュで軽やかな辛口ワインで、スッキリとした飲み口です。これはアペリティフに最適!このまま飲んでも美味しいですが、クセがないので、幅広い料理に合わせられる万能選手です。

ローヌ のロゼには、プロヴァンスには入っていないムールヴェドルが入っています。このブドウは色が濃く、タンニン分もしっかりしているので、このワインに骨格を与えています。色もプロヴァンスよりも赤みが濃くなっています。しっかりした味わい&ややスパイシーなニュアンスが特徴です。



<フランス/ロワール> 左
メネトゥ・サロン ロゼ 2011/ドメーヌ・ジャン・テイエ (ピノ・ノワール)

<アメリカ/メンドシーノ> 右
セントグレゴリー ピノ・ノワール ロゼ メンドシーノ 2010/グラジアーノ・ファミリー
(ピノ・ノワール)

産地の違うピノ・ノワールの飲み比べです。

ロワール は色もやや淡く、果実味も酸味も繊細でエレガント。楚々とした、ふわりとチャーミングなタッチが楽しめます。
参加者から「やはりフランスのピノ・ノワールは上品でおいしい」という声も。

カリフォルニア は赤の色調が濃く、果実味も鮮やかでイキイキとしています。こちらもチャーミングですが、明るく明快で、飲んですぐ美味しい!と感じるワインだと思います。



<南アフリカ> 左
フィッシュフック ロゼ 2009/フィッシュフック (ピノ・タージュ)

ピノ・タージュは 南ア ならではの個性を感じられるブドウです。赤ワインだと少々埃っぽさを感じたりすることがありますが、ロゼワインになると、そうした気配はまったく消え失せます。まったり、やわらかな口当たりで、ほどよい飲みごたえが嬉しいワインでした。

<日本/山形> 右
高畠バリック プレミアムロゼ 樫樽熟成 2011/高畠ワイン
(カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、プティヴェルド)

日本 のワインだから日本の品種、というのも候補にありましたが、ここはあえてバリバリの国際品種を使ったロゼを選んでみました。構成だけ見るとボルドーです。しかも樽を使っていています。
最初、冷たい状態で飲み、樽の風味が前面に出ていたので、サービスの際には早めにクーラーから出し、温度を上げて正解。まだ若いので、少し熟成させるとかなり変わってきそうです。



<ドイツ>
マドンナR ロゼ 2011/ヴァルケンベルグ (ポルトギーザー、ドルンフェルダー)

ドイツといえば“マドンナ”を思い浮かべる人もいるのでは?こちらのマドンナRは、ロゼタイプの甘口ワインです。甘口といっても、やさしく上品な甘さなのに驚かされされました。この味わいなら使い勝手がよさそうです。



さて、これらのロゼワインとどの料理が見事にマッチングするでしょうか?


【料理編】 に続きます


ワイングラス協力:東洋佐々木ガラス株式会社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アスティワインの無料試飲!

2012-11-29 14:48:00 | ワイン&酒
昨日ご紹介した、Asti(アスティ)ワイン で、無料試飲などの嬉しいプロモーションが、
2012年11月12日(月)~12月31日(月)の期間で展開されています。

ワインは飲んでみないとわからないですよね
これは嬉しいいい機会です



このプロモーションでは、アスティワインの展示販売だけでなく、レストランでのグラスワインの無料提供、各店舗での無料試飲販売、無料試飲セミナーなど、お得なイベントが盛りだくさんです。
ぜひスケジュールをチェックしてお出かけください。

私しのイチオシは、ハム、チーズ、パネットーネと一緒に無料で試飲ができるセミナーです。
先着の定員制となっているので、お早目に!



Asti D.O.C.G. -Le bollicine dolci  (自然な甘みの発泡ワイン)

主催:アスティ保護協会 Consorzio dell'Asti D.O.C.G.(イタリア、ピエモンテ州)

共催:イタリアの食文化を発信する 「EATALY」(イータリー)7店舗*

*開催店舗:代官山、日本橋三越、横浜ポルタ、京王新宿、東武池袋、自由が丘、阪急うめだ

期間:2012年11月12日(月)~12月31日(月)

Asti D.O.C.G. の展示販売
○代官山:11月12日(月)~12月31日(月)、11生産者のワインが展示販売されます

グラスワイン1杯無料提供
○代官山イータリーレストラン:12月10日(月)~16日(日)
 レストランでお食事の方にアスティDOCGワイン1杯が無料で提供されます




無料試飲・販売 イータリー各店舗にて
○代官山:12月8日(土)、9日(日) 12:00~17:00
○日本橋三越:12月15日(土)、16日(日) 12:00~17:00
※横浜ポルタ、京王新宿、東武池袋、自由が丘、阪急うめだ、亀戸でも実施(日時未定)

試飲セミナー
ソムリエがアスティワインと一緒に、ハム、チーズ、パネットーネを紹介
○代官山:12月8日(土) 15:00~
○日本橋三越:12月15日(土) 15:00~
講師:林 茂さん(イタリアプロフェッショナルソムリエ)
※各店とも先着15名(参加費無料、試飲・試食付き)

どんなアスティワインと出会えるか、楽しみですね



イータリー
 http://www.eataly.co.jp/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アスティの魅力をたっぷりと

2012-11-28 14:00:27 | ワイン&酒
「イタリアワイン三千年」 のテーマの下、11月はイタリアワインのさまざまなプロモーションが行われています。

その中には、私の好きな2つのDOCG Asti DOCG(アスティ)とMoscato d'Asti DOCG (モスカート・ダスティ)もあります。

どちらもイタリアのピエモンテ州のワインで、マスカットの風味が華やかなモスカート・ビアンコ種のブドウからつくられ、爽やかな自然の甘さが特徴です。

この2つは同じ畑からつくられていますが、以下の違いがあります。

Asti  DOCG
・キメ細かな泡のスパークリングワインで、スプマンテ用のコルク栓が使われる
・ボトル内の気圧は5~6バール
・アルコール度数は6~9.5%
・自然残糖量は80~90g/リットル


エチケットは “Asti”または “Asti Spumante”

Moscato d'Asti  DOCG
・かすかな微発泡があるものもあるが、スティルワイン用のストレートコルクを使用
・ボトル内の気圧は最高2バール
・アルコール度数は4.5~6.5%
・自然残糖量は120g~


エチケットは “Moscato d'Asti”


簡単な見分け方は、外観ではコルクの形状(発泡ワイン用orスティルワイン用)、
味わいでは、アスティは爽やかな甘さのスパークリングワインですが、
モスカート・ダスティは微発泡~発泡なしで、甘さがより強いワインになります。


左端のボトルのみモスカート・ダスティ、他はアスティ(スプマンテ)
※ボトルの口を見てください

詳しいことは以前 コチラ にまとめましたので、参考にしてください。


アスティおよびモスカート・ダスティ保護協会 ジャンニ・マルツァガッリ会長

ジャンニ会長によると、アスティはイタリアのスパークリングワインの中で最も販売量が多く、ピエモンテ州全体のワイン販売量の40%を占めている、とのこと。
販売はイタリア国内(約19%)だけでなく、海外にも輸出されています。

アスティは58%がヨーロッパ(特にドイツ)、18%がアメリカ大陸ですが、
モスカート・ダスティは50%がアメリカ大陸、26%がヨーロッパとなっています。
アメリカ大陸では、より甘さの強いモスカート・ダスティが好まれているのがわかります。

アジアでは、中国市場へはまだですが、日本へはどちらも5%(約200万本)が輸出されています。アスティもモスカート・ダスティも、店頭でよく目にしますよね。
「日本は非常に重要な市場」と、ジャンニ会長。



どちらも甘さのあるワインですが、これは ブドウの自然な甘さ です。
そのため、食前酒やデザートに飲まれますが、それ以外ではなかなか飲むシーンが限られてくるワインです。特に、料理とのマリアージュは日常ではなかなか難しいかもしれません。

が、甘口ワインと相性のいいフォアグラやブルーチーズを使った料理なら、甘美なマリアージュを見せてくれること間違いなしですし、生ハム&メロン、サラミもオススメのマリアージュです。

ピエモンテでは仔牛の肉をアスティで煮込んだりと、料理そのものに使いますので、私たちもそのアイディアはぜひいただきたいですね。



また、チョコレート、パネトーネ、タルト、クッキー、ドライフルーツとの相性がとてもいいので、食後のデザートはもちろん、ティータイムにもオススメのワインです。

人がたくさん集まるこれからの季節にはとても活躍してくれそうですが、自然な甘さの2つのこのDOCGワインは、忙しい毎日をほっと癒してくれる嬉しい存在になってくれそうです


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

12月に代官山でオススメのワイン付きイタリアンディナー

2012-11-27 12:00:10 | レストラン&店
ときどきお世話になっている代官山のイタリア料理店 「オステリアイータリー」 から、
ワイン付きのお得なディナー 情報が届きました。

しっかりとした内容のディナーと、料理に合わせたグラスワイン付きでこのお値段はかなりお得

特に、クリスマスディナーがオール込6800円って素晴らしくないですか?
女子会にも使えそうです



CANZONE イタリア音楽と美食を楽しむディナー
 日時:12月14日19時~ 
 会場:オステリアイータリー 
 お一人様 税込7000円 <料理・ワイン込み>
 ご予約:Tel.03-5784-2739

オステリアイータリーのクリスマスディナー
 期間:12月21日~24日  営業時間18:00~ 
 会場:オステリアイータリー 
 お一人様 税込6800円 <料理(フルコース7品)・ASTI D.O.C.G.等グラスワイン付>
 ご予約:Tel.03-5784-2739



参考までに、先日、わたしがお邪魔した時のお料理を紹介します。

<前菜>

ハムの盛り合わせ

<アンティパスト>

牛肉のカルパッチョ ~ピエモンテの硬質チーズ「グラティン」添え~

<プリモピアット>

ラスケーラチーズとジャガイモのニョッキ

<セコンドピアット>

大山鶏モモの低温調理


パンもたっぷり(写真は4人分)

<ドルチェ>

ボネと柿のキャランメリゼ

<Piccola Pasticceria>

モスカート風味のザバイオーネとコーヒー



オステリアイータリー
 東京都渋谷区代官山町20-23 代官山Laveria内 2F


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山梨県産ワインお役立ち情報

2012-11-27 10:45:05 | ワイン&酒
昨日紹介した、山梨ワインと山梨の食材のコラボが楽しめるレストラン「Y-wine」 (ワイワイン)が入っている日本橋プラザビルの1Fには、山梨県のアンテナショップ 「富士の国 やまなし館」 があります。

このアンテナショップでは、山梨県の観光に役立つ情報や各種パンフレットがもらえる他、山梨県の食品、ワイン、工芸品などを販売しています。

山梨県産のワインは100種以上あるようですから、ここは覚えておきたいですね!
※ただし、限定ワインなどは急きょ完売となることがありますので、ご注意ください

お得なキャンペーンなども適宜開催されているようですので、ぜひ下記のHPをブックマークしてチェックしましょう。
今なら、甲州ワインと新酒のキャンペーン(2本購入で10%オフ)を開催中ですよ
※11月30日まで

富士の国 やまなし館
 東京都中央区日本橋2-3-4 日本橋プラザビル1F
 営業時間 10:30~19:30
 http://www.yamanashi-kankou.jp/tokyo/index.html



山梨県といえば、甲州ワインです

山梨県の甲州ワインに特化したスペシャルサイト 「開けよう、甲州。」 がオープンしています。

甲州ワインのすべてがわかる!&甲州ワインに関するさまざまな情報(飲める店情報など)が得られる便利なサイトですので、ぜひこちらもブックマークしてください。

  開けよう、甲州。  http://koshuwine.jp/


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山梨ワインと山梨の食材のコラボが楽しめるレストラン

2012-11-26 18:55:09 | レストラン&店
まだ暑さの残る時期、あるプロジェクトの打ち上げでお邪魔したのが、
あの田崎真也さんと山梨県がコラボしたワインレストラン 「Y-wine」 (ワイワイン) 。
日本橋にあります。

田崎さんが厳選した 山梨県産ワインが100種以上!
どれを飲むか悩んだ時は、ぜひソムリエに相談してください。

私が伺った時は、こちらのワインをいただきました。


スパークリングタイプから個性的なタイプまで充実の 甲州ワイン







ただし、生産量が少ない限定ワインもありますから、今回紹介したものがいつも置いてあるとは限りません。ご注意ください。



食事は、山梨県の食材を使った料理 がいただけます。



私がお邪魔した週末は満席でした!人気の店のようですので、予約が確実かと思います。

が、立ち飲みカウンターもあるので、まずは様子見でちょっと覗いてみるのもいいですね




Y-wine
 東京都中央区日本橋2-3-4 日本橋プラザビル2F

 ぐるなび http://r.gnavi.co.jp/e081402/


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カワイイけど味は本格的なバウムクーヘン

2012-11-25 15:02:43 | 甘いもん
バウムクーヘン好きの私に、と、嬉しいお土産をいただきました


バウムクーヘン ~森のヒミツ~  スイス(熊本県熊本市)


平面で見るとわかりませんが、実は、本の形のパッケージ!


本のページが木の年輪=バウムクーヘンをイメージさせます


表紙をめくるように蓋を開けると、バウムクーヘンが登場

“スイスのルツェルン地方の製法を基本とした…”と書いてあるので、調べてみると、ルツェルンはスイス中央部に位置する古都で、美しい湖とアルプスの山並みが望める観光地としても人気の都市だとか。


直径15cm、高さ4.2cm、重さ340g

手に取るとずっしりとした重量感があります。
これは、私の好きな“みっちり系”バウムに違いありません。

しかも、創業間もない1969年からバウムクーヘンを焼き続けているということですから、最近よく見るバウムクーヘンらしからぬ“ふわふわ系”とは一線を画す本格派であることを期待させます。



食べてみると、きっちり、しっかり焼かれていている“みっちり系”でした

食感は硬めですが、キメが細かく、しっとり吸い付く感じの生地です。
これはハチミツ効果のおかげもあるのかもしれません。
レモン果汁&レモンペーストの風味がほのかにあり、シナモンとナツメグのスパイスの風味がいいアクセントになっています。甘さはやや控えめ。



久しぶりに、ずっしり&みっちりとした質感のバウムを堪能しました。
出張土産をくださったFさんに大感謝です



スイス
 熊本県熊本市中央区九品寺1-10-15


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ピノ・ムニエのシャンパーニュ

2012-11-24 15:53:59 | ワイン&酒
仏シャンパーニュ地方でつくられる発泡ワイン シャンパーニュを構成する3大ブドウ品種が、白ブドウのシャルドネと、黒ブドウのピノ・ノワール、ピノ・ムニエです。

この3品種をバランスよくブレンドしたものが、シャンパーニュとしてはポピュラーですが、3品種の扱われ方のバランスを見ると、著名なシャルドネとピノ・ノワールに挟まれた ピノ・ムニエ は、その存在がかすみがちかもしれません。

が、先日出会ったこのシャンパーニュは、ピノ・ムニエ60%+シャルドネ30%+ピノ・ノワール10% と、ピノ・ムニエ主体でした。


Champagne BARON-FUENTE Grand Reserve Brut
(輸入元:アグリ株式会社)

ピノ・ムニエの栽培面積は、シャンパーニュ地方全体の33%を占めています。
(ピノ・ノワールは39%、シャルドネは29%)
主な栽培地域は、シャンパーニュ地方西部のヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区。

このBARON-FUENTEもヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区、Charly-sur-Marneの生産者ですから、ピノ・ムニエのブレンド比率が高くなっているのは、当然といえば当然かもしれませんが。

さて、飲んでみると…、最初に飲んだ時はキーンと冷えすぎていて、苦みが前面に出ていて、ワインの味がよくわかりません。

そこでアイスボックスから出してもらい、しばらくしてから(30分後くらい)改めて飲んでみると、今度は全然違いました。
果実味がふっくらとし、やわらかな旨味が口の中に広がり、余韻まで長く引っ張ります。
ほどよい厚みも感じられ、これは美味しい


アルコール度数は12.5%

生産者のオススメの飲み方は、アペリティフに、料理なら牡蠣やスモークサーモン、ということですが、温度を上げた状態なら、白身の肉にもバッチリ合うと思います。



ピノ・ムニエからつくられたワインは、果実味が豊かでしなやかで、まろやかな口当たりがあり、熟成が早いのが特徴、といわれます。

赤系フルーツのアロマが高く、しっかりした骨格のボディを持つピノ・ノワール、豊かな酸とミネラル感と繊細なアロマを持つシャルドネに、ピノ・ムニエをブレンドさせると、理想的なバランスになるのが、上のワインを飲んでもよくわかります。



さて、もうひとつ紹介するシャンパーニュは、ピノ・ムニエ100% です。


Champagne Cuvee Prestige Blanc de Noir 2007 Joly-Champagne
(輸入元:大榮産業株式会社)

こちらもヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区ですが、上記のBARON-FUENTEより東部のTroissyに位置する小規模生産者(RM)です。
これは彼らのトップキュヴェで、シャティヨン・シュール・マルヌ、トロワシィ、ヴェルヌイユの3つの村の最良のピノ・ムニエからつくられています。

たっぷりとした果実味があり、それを支える酸味の骨格がしっかりとしています。
熟成の旨味がじんわりと広がり、複雑味のある芳醇なボディが堪能でき、う~ん、美味


味わいだけでなく、木箱入り&姿もゴージャスなので、特別なシーンで開けたいですね

調べてみると、ここの最もベーシックなCuvee Brutもピノ・ムニエ100%でした。
トップ・キュヴェとベーシック・キュヴェがピノ・ムニエ100%。
彼らがピノ・ムニエに自信と誇りをもっているのがわかります。



華やかなシャルドネとピノ・ノワールの陰で、いつも脇役のような存在のピノ・ムニエですが、つくり手も飲み手も、注目している人は注目しています。

この機会に、ぜひ“ピノ・ムニエ”の存在を意識してみてください。
きっと、面白い出会いがあることでしょう


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5名のスターシェフによる夢のウエディングメニュー

2012-11-23 16:41:06 | レストラン&店
ワインシーズン真っ盛りとなる11月はさまざまな試飲会やイベントがあり、1年のうちで最も多忙な月なのですが、その中でひとつ、ほっと一息つけるプレス発表会が、お台場の「ホテル日航東京」で行われました。

5名のスターシェフによる夢のコラボ・ウエディングメニュー
     「パルフェ タムール」 Parfait Amour



JALホテルズCHEF-1(日本のシェフとレストランを元気にするためのプロジェクト)が共同開発したウエディングコースメニューで、2013年4月1日から2014年6月30日までの婚礼を対象に全国8か所のJALホテルズで展開されます。

Parfait Amour はフランス語ですが、英語では“Perfect Love” という意味

“永遠の愛”をテーマに、現在は第一弾(2011年9月1日~2013年3月31日の披露宴を対象)が展開されていますが、これが非常に好評であるため、新たなシェフ2名を加え、5名のスターシェフによる至極のフルコースが完成しました


左より)笠原将弘、河合隆良、坂井宏行、マリオ・フリットリ、鎧塚俊彦
*マリオ氏と鎧塚氏が新たに参加



結婚式の披露宴に出席する際、正直に言うと、個人的には食事にはあまり期待をしていないのですが、この5人のシェフたちのメニューが食べられるとなると、かなり期待度が高まります!

早速、全6品のコースを見てみましょう

<冷前菜>
笠原将弘 「賛否両論」(日本料理)

幸福祝菜 ~海の貴婦人からの贈り物~

「和食では使わないオマール海老(“海の貴婦人”と呼ばれています)を和食とは違う食感に仕上げ、一皿目なので華やかに演出した」と笠原料理長。縁起物のアワビやタコ(多幸)も使用。
オマールがしんじょう(すり身)になっていて食べやすく、味付けもさっぱりしているので、年配の方にも親しみやすいお皿だと思いました。

<温前菜>
河合隆良 「ホテル日航東京調理」(ナチュラルフレンチキュイジーヌ)

ホタテとフォアグラのマリアージュ 五色(ごしき)のベールをまとい

「あまり合わせないホタテとフォアグラを、チャレンジして合わせた。上に立てた帆は “航海”、“旅立ち”をイメージしている」と河合シェフ。
天皇陛下主催の晩餐会を手掛けたこともある河合シェフのお料理をいただくのは二度目。どちらも甘さのあるホタテとフォアグラを、パプリカとトリュフの入った5色のソースがやさしく包み込み、一体感のあるお皿に仕上がっています。さすがです。

<プリモピアット>
マリオ・フリットリ 「マリオ・イ・センティエリ」(イタリア料理)

パスタ・フェリーチェ ホロホロ鳥とポルチーニのラグーとともに

「シーザーとクレオパトラのフォーリンラブのシンボルであるホロホロ鳥を、キノコの王様ポルチーニとチーズでマリアージュさせました。これを食べれば、いつでもフォーリンラブ」とマリオシェフ。
朝のTV番組でもおなじみのマリオさんですが、実物の方がもっと素敵(笑)大ぶりのらせん状パスタ(フジローニ)が濃厚なラグーとしっかり絡み、食べごたえ抜群!これは確かに“フェリーチェ”(幸福)を感じるパスタ!

<魚料理>
坂井宏行 「ラ・ロシェル」(フランス料理)

エメラルドポワソン 和が薫るコキュアージュソース

「白身魚にグリーンのパン粉(パセリ入り)をまとわせ、年配の方はもちろん、誰もがなじみやすい“和”のテイストの白みそを加えたアサリのソースで仕上げた。ソースに加えた山椒が爽やかで、心がなごむと思う」と坂井シェフ。
絶妙に火が通った魚がふんわりソフト。このソース、ものすごくいい味!白みそが効いてますね。山椒もほのかに感じられました。

<肉料理>
各ホテル料理長のオリジナル肉料理

この日の料理は ホテル日航東京 宴会統括 亀山政弘 料理長が担当

<デザート>
鎧塚俊彦  「トシ・ヨロイヅカ」(スイーツ)

ショコラ・ド・アムール

ベストマリアージュのオレンジとショコラを使用。オーガニックショコラのピュアな味を楽しんでほしい。結婚生活は甘いだけじゃなく、少しの苦みが必要(笑)そこにオレンジで酸味付け。盛り付けは太陽がサンサンと輝くイメージ」と鎧塚シェフ。
ショコラとホワイトショコラの2層のムースとピスタチオのアイスの組み合わせが濃厚なのに、するするっと入ってしまいます。味わいはもちろん、見た目も華やかで、コースのフィナーレにふさわしいデザートでした。



各シェフがそれぞれ料理を紹介していく中、鎧塚シェフのところで、奥様からのビデオレターが会場に流れ、ビデオ終了かと思ったら…、なんと奥様である 川島なお美 さんが実際に登場!

川島さんも今回のコースメニューを試食し、最後に夫のデザートをいただいた時に、
「甘いだけじゃない、大人のマリアージュね」 とおっしゃってました

(川島さんは完全なプライベートでいらっしゃったので、写真画像は控えさせていただきました)



試食をいただいて感じたのは、ひとつひとつのお皿の完成度が高い ということ。
さすが、実力者の5名のシェフたちが手掛けているだけのことはあります。
それをフルコースでいただけるのですから、これはもう贅沢の極みです

残念ながら、私はこの企画を予約する予定はありませんが(笑)、2013年4月以降に結婚披露宴を予定されている方は、会場候補として検討してみてはいかが?
披露宴にお越しいただいたゲストに喜ばれること間違いなし、でしょう


5名のスターシェフ&8か所のJALホテルズの料理長とともに乾杯!



パルフェ タムール

期間:2013年4月~2014年6月30日

施設:ホテル日航成田、ホテル日航東京、ホテル日航大阪、ホテル日航姫路、ホテル日航奈良、ホテル日航熊本、ホテル日航高知 旭ロイヤル、ホテル日航那覇 グランドキャッスル

※詳細は下記URLをご覧ください
 http://www.jalhotels.com/jp/parfaitamour/



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チーズレシピコンテスト「チー1グランプリ」優勝は?

2012-11-22 18:11:01 | おいしい食べもん
11月11日、12日の2日間にわたって開催された 「チーズフェスタ2012」 では、このイベント初の試みとして チーズレシピコンテスト “チー1グランプリ” が開催されましたが、そういえば、どのレシピがグランプリを獲得したんでしょう?



チー1グランプリ とは
チーズを使った簡単レシピのコンテスト。応募期間中に寄せられた255のレシピの中から審査で5つのレシピを選出し、チーズフェスタの会場で一般来場者の試食&投票と、一次審査の通貨ポイントの合計でグランプリを決定します。




調べてみたところ、結果が発表されていました!

グランプリ :エントリーNo.4 トロっと とろろチーズ春巻き (右から2つ目)

準グランプリ:エントリーNo.5 チーズ入りイタリアンベニエ (右端)



グランプリレシピは、ベビーチーズ&とろけるチーズを、叩いた長いも、枝豆と一緒に春巻きの皮で巻いて油で揚げたものです。
長いものシャキシャキ感、2つのチーズの異なった食感がポイントのようです。

準グランプリレシピは、小さく角切りにしたチェダーチーズ&粉チーズ&ミニトマト&生のバジルを合わせ、粉類と混ぜた生地を油で揚げ焼きしたものです。
溶けたチーズの風味がたっぷり感じられるとか。



どちらも手軽に作れそうなので、これからのパーティーシーズンに役立ちそうでは?

※詳しいレシピは下記のURLで確認できます
 http://www.cheesefesta.com/chee1_prize.pdf


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11/28 ロゼワイン&発酵中華ディナーのメニュー決定!

2012-11-22 10:31:34 | ワイン&酒
「ロゼワインと発酵中華のマリアージュ会」(11/28)の お料理メニュー が決まりました!

※このイベントの詳細は コチラ



ロゼワインに合わせた発酵中華のコース料理  <LOVE ROSE オリジナル>

1.色々野菜 生姜ソースのバーニャカウダスタイル

2.やわらか蒸し鶏と豆腐絲の発酵唐辛子味噌
   (豆腐絲とは豆腐を押して水分を切って細切りにしたもの)

3.極太もやしと自家製発酵ベーコン炒め黒酢の香り

4.北あかりじゃがいも薬膳スパイス揚げ

5.名物 〈 剝椒蘇眉〉 ナポレオンフィッシュ発酵唐辛子蒸し

6.豚フィレ肉の黒酢酢豚 〈鍋爆肉〉

7.シラスと黄ニラ焼きそば

8.杏仁豆腐



どれもロゼワインと相性がよさそう!
マリアージュが楽しみです

※なお、仕入れの都合上、素材の変更が多少あるかもしれないことをご承知おきください


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レバノンワイン「シャトー・ミュザール」日本に再上陸

2012-11-21 18:27:16 | ワイン&酒
中東の レバノン は、ワイン通の間ではちょっと知られた存在の産地。
特に、ベッカー・ヴァレーの “シャトー・ミュザール” は、創業2代目となるセルジュ・ホシャール氏が英国のワイン誌Decanterが毎年決めるMan of the yearの初代(1984年)に選ばれているという、非常に実力のあるワイナリーです。

日本でも以前は輸入の取り扱いがありましたが、中東地域はご存知のように紛争が多く、レバノンも内乱があったり(1975-1990)と、交易状況が厳しい時代がありました。
よって、ミュザールの名前は知っていても、飲んだ記憶を辿ると…おそらくほんの2、3回?
が、今年の夏は、独ベルリンの駐在時に入手したという先輩に 2003年マグナム を飲ませていただくという機会があったのは幸運でした。

その時に、ボルドーの“サン・ジュリアン”的なニュアンスを感じましたが、1930年に創業したガストン・ホシャール氏も2代目のセルジュ氏もボルドーで修業をしていること、ボルドー格付け3級である シャトー・ランゴア・バルトン(サン・ジュリアン村)が第二次大戦中にレバノンに駐在していた際にホシャール家と縁があったことが今回の調べでわかり、サン・ジュリアンを感じたことに得心が行きました。



さて、長い前置きはこれくらいにして、
この 「シャトー・ミュザール」が、いよいよこの秋、日本に再上陸します

今週、輸入元のお披露目試飲会がありましたので、出かけてきました。


Chateau Musar (Lebanon, Bekaa Valley)

赤ワインだけかと思っていたら、白もロゼもつくっていました。

レバノンでは6000年のワインづくりの歴史があります。
ミュザールのあるベッカー・ヴァレーは、2つの山の谷間にある標高の高い(約1000m)レバノン中南部の地域です。年間の平均気温は25度、冬には雪が降ることもありますが、夏は暑く、日照にも恵まれている(年間300日は晴れ)ため、ブドウ栽培に適し、レバノンのワイナリーの多くがこの地域にブドウ畑を所有しています。


Chateau Musar Red 2005

カベルネ・ソーヴィニヨン33%、サンソー33%、カリニャン33%、平均樹齢は40年。
収量は35ヘクトリットル/ha。セメントタンクで発酵、熟成(9カ月)後、フレンチオーク(新樽30%)で熟成(1年)。ブレンドして後、タンクで熟成してから(9カ月)ボトリング。
その後さらに瓶熟成(3~4年)させ、収穫から7年経ってからようやくリリースされるので、この2007年が最も新しいヴィンテージになります。

時間をかけているだけあって、タンニンがよく溶け込み、ボディが丸みを帯び、口当たりが非常になめらか。熟していながらも赤い果実味の風味が感じられ、酸もしっかりしています。濃度があって品もよく、これは旨い!アルコール14%
(輸入元希望小売価格 4500円)



Chateau Musar White 2005  Chateau Musar Rose 2008


古い土着品種のオバイデ(Obaideh)60%+メルワー(Merwah)40%のブレンド。
オバイデはシャルドネに、メルワーはセミヨンに関係が深い品種らしいですが、詳細は不明。
オバイデの畑は標高約1300mに位置し、1920~1947年に植樹ということですから、かなりの古木。
メルワーの畑はレバノン山脈の海側にありますが、それでも標高は約1400m。
収量は25ヘクトリットル/haと低く、どちらも接ぎ木をしていない自根のブドウ樹です。

フレンチオーク樽(新樽30%)で9カ月かけて発酵させ、こちらも収穫から7年経過して後にようやくリリースしますので、白ワインなのに2005年が最新ヴィンテージです。アルコール12%。

飲んでみると、口当たりはツルン、ぷるんとなめらか。まろやかでコクがあり、そして、非常にユニークな、エキゾチックな風味がします。熟成の旨味もありますが、本当に独特の個性があります。ミュザールとしては、辛口のソーテルヌ(ボルドーの有名な甘口ワイン)をイメージしてつくっているようですが、なるほどね~。
(輸入元希望小売価格 4500円)

ロゼ
オバイデ55~65%、メルワー30~40%、サンソー5%
白ブドウのオバイデとメルワーでそれぞれ白ワインをつくり、黒ブドウのサンソーで赤ワインをつくり、これらをブレンドしてロゼワインにしています。
フレンチオークのバリック樽で6~9カ月発酵、熟成させ、収穫から1年後に瓶詰めし、さらにボトルで2年寝かせてから出荷しますので、通常は若いほどいいといわれるロゼなのに、これも収穫から3年後のリリースという個性的なロゼです。アルコール12%。

味わいは、白ワインとほぼ同じニュアンスがありますが、黒ブドウのサンソーがブレンドされているせいか、果実のチャーミングさが加わり、タッチが軽快で飲みやすさがありました。
(輸入元希望小売価格 4000円)



Hochard Pere et Fils Red 2007

サンソー50%、グルナッシュ20%、カリニャン15%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%
ホシャール・レッドは、ミュザール・レッドのセカンドワインになりますが、が、単一畑からのブドウを使用し、樹齢は35~50年、収量は25~30ヘクトリットル/ha。
セメントタンクで発酵後、フレンチのオーク樽で9カ月熟成させます。このワインも瓶熟期間が長く(数年間、年により変動)、収穫から5年以上経ってからリリースされるため、この2007年が最新ヴィンテージです。アルコール度数14%。

ミュザール2005と比べると、たしかに若いフレッシュさを感じますが、テクスチャーがリッチな点がミュザール2005にとてもよく似ています。セカンドでこの価格は嬉しいんじゃない?
(輸入元希望小売価格 3000円)



どれを飲んでも安定感があり、さすが!
熟成したワインのおいしさをたっぷり堪能したい人にオススメ です。

面白いのは、赤白ロゼとも、すべてデカンタージュをしていたこと。
また、温度も通常よりやや高くサービスする(白は15℃)方が、このワインは開きやすそうです。

所有する畑の面積は180ha。ミュザールでは環境に配慮したワインづくりを行い、レバノンで初めてとなるオーガニック認証を2006年に取得しています。
2006年以降のヴィンテージがどう変わっていくのか、今後も注目です。

なお、ミュザール(Musar)とは、ヘブライ語で “倫理”、“正しい行ない”の意味だそうですよ


(輸入元:ジェロボーム株式会社)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この映画が観たい!「シェフ!」

2012-11-20 16:44:07 | 映画
ワインショップ「エノテカ」に立ち寄ったら、面白そうな映画のチラシを見つけました。
※この写真は、上映予定の銀座テアトルシネマ(ホテル西洋銀座)の前で撮りました

パリの三ツ星レストランの厨房が舞台裏の 「シェフ!」



ベテランシェフにジャン レノ。

シュヴァルブラン1961 も登場ですって

これは観たい!
12月22日の封切りが待ち遠しいですね

※ワインショップエノテカでワイン3150円以上買うと、試写会招待(12/9)に応募できるようです。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

7種のロゼワインが楽しめます

2012-11-19 23:39:43 | ワイン&酒
「ロゼワインと発酵中華のマリアージュ会」(11/28)のワインは “7アイテム” になりました。

当初は6アイテムの予定でしたが、せっかくの機会なので、種類を増やしました。
お料理に合わせながら、また、いくつかを比較しながらお楽しみいただけます

※このイベントの詳細は コチラ



ピノ・ノワール ロゼ (フランス、ロワール)

ピノ・ノワール ロゼ (アメリカ、カリフォルニア)

ピノ・タージュ ロゼ (南アフリカ、スワートランド)

グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル ロゼ (フランス、ローヌ)

グルナッシュ、サンソー、シラー ロゼ (フランス、プロヴァンス)

ポルトギーザー、ドルンフェルダー ロゼ (ドイツ)

カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、プティヴェルド ロゼ (日本、山形)


1人あたり1本は確実に飲める計算です(笑)

しかも、ロゼワインが当たる抽選会 もありますから、お得でしょ?


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする