イタリアの 「サルーミ」を知っていますか?
「サラミ」と間違えそうになりますが、
サルーミとは、イタリア伝統の加工肉類全体のことで、生ハムやサラミもサルーミです。
肉の加工食品は、
フランスでは“シャルキュトリ”と呼ばれていますが、それのイタリア版がサルーミです。
サルーミには
たくさんの種類 があります。
例えば、
生ハム(プロシュート)ひとつ取っても、パルマやサンダニエーレといった産地の生ハムがあります。
村ひとつにひとつのサルーミがあると言われるほど数多くのサルーミがあり、原産地呼称で保護されている製品もあります。
大きな分類をすると、
ハム、サラミ、ソーセージ類、でしょうか。
それぞれのサルーミにそれぞれの土地の伝統があり、その土地ならではの製法、風味があります。
“モルタデッラ”ソーセージは加熱処理をしています。
脂身の多い豚の頬肉(豚トロ)の部分を塩漬けにして乾燥させた“グアンチャーレ”。
おなじみの“サラミ”ですが、これは直径が大きなタイプ。
こちらのサラミは直径が小さなタイプ。
イタリアには、
“アペリティーボ”という習慣があります。
本格的な食事の前に、ドリンクとおつまみでおしゃべりを楽しむもので、フランスでは“アペリティフ”といいますから、耳にしたことがあるのではないでしょうか?
その時に、おつまみとしてよく登場するのが、サルーミです。
イタリアのワイナリーを訪問した際には、ほぼどんなタイミングでも、サルーミの盛り合わせがよく登場しました。
これはトスカーナのワイナリーで出てきた盛り合わせ。
嬉しくなってパクパク食べ、お腹いっぱいになったところで食事が登場し、しまった!と後悔することもしばし(笑)
サルーミの魅力は、
美味しいのはもちろん、
そのまますぐに食べられること。
日本で販売されているサルーミは、スライスされて真空パックになった商品が多いので、
パックを開けて皿に並べるだけでOKなのがいいですよね。
真空パックはある程度は賞味期限を確保できるので、予定に合わせてストックしておけます。
そのまま食べてもいいですが、クラッカーやバゲットに乗せたり、また、パンに挟めば、立派なサンドイッチになります。
とにかく種類がたくさんあり、他の食材との組み合わせも自由自在ですから、サルーミに飽きることなんてありません。
日本では、イタリアの生ハム“プロシュート”は有名ですが、その他のサルーミの名前は、まだまだ知られていないかもしれません。
そこで、昨年、今年と、
イタリアのサルーミを海外に紹介するプロモーション
「サルミアーモ」が日本で展開されました。
サルーミアーモとは、
「サルーミ」と「アモーレ」(愛)を繋げた造語です。
アモーレという言葉は、イタリアで活躍する日本人サッカー選手の結婚で有名になったでしょうか(笑)
今年2月に東京で記者会見が行なわれました
その際には、都内でのプレゼンテーションが行なわれ、イタリアからサルーミ生産者が来日しました。
各社それぞれのサルーミを紹介しただけでなく、
盛り付けコンテストが開催されました。
美しい~
参考になります!
小さなカップに巻き付けて立体的に飾っています。
こんな素敵なサルーミの盛り合わせがあるだけで、食欲増進!(笑)
各社が趣向を凝らした盛り付けに対して、我々が審査員となり、拍手の多さで優勝者が決まります。
優勝はこちら
美しい盛り付け、工夫を凝らした盛り付けがたくさんある中、
“笑顔”をテーマとした、クスッと笑えるこの盛り付けが優勝しました。
サルーミを目の前にすると、誰もが笑顔になりますし、食べれば、もっと笑顔になりますからね
種類が豊富で、手軽でおいしいイタリアの「サルーミ」は、もちろん
ワインのお供にもオススメです。
色々なシーンで、あれこれ気軽にサルーミ楽しみたいですね。