カップ酒を飲み比べーその8(開当男山/会津酒造) から続きます
過日のイオンの会津フェアで入手した酒の第2弾です。
今回の飲み比べはこちらの2つ。
末廣 DR.野口カップ(末廣酒造) 榮川 エイセンカップ(榮川酒造)
各180ml
どちらも会津を代表する酒造ですので、名前を聞いたことがある人が多いのではないでしょうか?
「末廣DR.野口カップ」は、会津の誇る偉人である「野口英世」博士の名前と顔がドーンと前面に出た商品です。
末廣酒造の本社は会津若松市で、野口英世の出身地は猪苗代町と少し離れていますが、英世の恩師にあたる人物の娘が末廣に嫁いだ縁で、英世の母の方が会津若松に出た時によく訪れていたとか。
もちろん、英世本人も末廣蔵を訪問しています。
会津の米を使い、会津杜氏が醸し出す会津の酒で、日本酒度は+1.5~+2.5。
アルコール度数は15%。
まずは冷やして飲んでみました。
冷やでもおいしく、温度が上がって常温でもよく、なめらかでフルーティーです。
次に、お燗をして温度を上げます。
アツアツの状態では、アツさが気になって、味がよくわかりません。
少し温度が下がってきた状態で飲むと、ほっこりやさしく、香りもほわっと匂い立ちます。
冷やから熱すぎない熱燗まで、提供しやすい幅広い温度帯で飲めるのがいいですね。
これはかなり気に入ったので、リピートありです
「榮川 特醸酒エイセンカップ」はスチール缶で、上に蓋キャップがついています。
キャップ付きは便利なので、これは嬉しいポイント。
日本名水百選に選ばれた会津磐梯山西麓の地下湧水で仕込まれた酒、というのもポイント高いですね。
こちらもアルコール度数15%。
「特醸酒」とは?
糖類や酸味料を加えず、醸造アルコールの添加量を抑えた酒のようです。
菊の花の絵柄がかわいい
こちらも、冷酒からアツアツの熱燗まで、温度を変えて飲んでみました。
スチール缶に入っているので、おそらく冷やして飲むのがデフォルトな気がします。
実際、冷たくして飲むと、フルーティーでスッキリとしています。
少し温度が上がり、いわゆる常温でもOKで、少しふくよかさが出ます。
お次はアツアツのお燗にして飲んでみると、うーん、味がわからなくなりました。
温度が下がってくると、サケの味が戻ってきます。
それでも、さらにぬるくなってきたあたりが、一番ふくらみがあるでしょうか。
このカップ酒は、お燗するよりも、冷酒から常温、ややぬるいくらいがいい感じじゃないでしょうか。
お店で冷たい状態で買って、ぬるくなっていくのを感じながら飲み干してしまう、そんなカップ酒だと思います。
今回紹介したカップ酒の感想は、飲んだ時の気温や体調などにも左右されると思いますので、あくまでもひとつの目安と思ってください。