先日ここでもご案内しましたが、
米国
オレゴンのワイン生産者
「Firesteed」のオーナーである
ハワードさんの
ワインメーカーズディナーに行ってきました。
ハワードさん
今回のディナーで出されたワイン
Firesteed Pinot Gris 2007
Firesteed Pinot Noir 2006
Firesteed Willametto Valley Pinot Noir 2004
CAYALLA 2004
Firesteed Pinot Noir "CITATION" 2000
会場は
六本木ミッドタウンにある
「VINOTECA」 というレストランです。
ここは初めてお邪魔したのですが、非常に雰囲気のいい、シックなお店で、個室でゆったりと食事をワインを楽しませていただきました。
アミューズ
冷前菜:
毛ガニのサラダ仕立て ボッタルガ風味
カニとカラスミという超贅沢な組み合わせ
味はもちろん◎
ピノ・グリ 2007の透明感のある、ピュアな果実味とよく合いました。
温前菜:
自家製サルシッチャ 空豆のペコリーノ
ソーセージには鶏肉が使われていて(珍しいですね)オレガノが入り、ペコリーノチーズの塩味が空豆とよくマッチしていました。
これには
ピノ・ノワール 2006を。
ちょうど、ハワードさんが、
「このピノ・ノワールは、4人が集まり、
1人がステーキ、1人が魚、1人がチキン、1人がポークやソーセージを別々にオーダーした時にでも、どれにもうまく合うと思います」と言ったタイミングで、「チキン」の「ソーセージ」が出てきました。
パスタ:
季節の茸のタリアテッレ
エッグパスタのやさしい味に、濃厚な風味のキノコがたっぷりと絡まった、満足度の高い一皿。
ウィラメット・ヴァレーのピノ・ノワール 2004にとてもよく合いました。
主菜:
仔羊のロースト グリル野菜添え
見た目の通り、肉厚でジューシーな、火の通し加減も絶妙な仔羊です。
タマネギのオーブン焼が添えられ、シンプルだけど完成度の高いメインです。
これには、ハワードさんがオレゴンのコロンビア・ヴァレーで手がける
カヤラ 2004 (カベルネ・フラン35%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%、メルロ20%、シラー15%)を合わせました。
ボルドーブレンドに近いワインですので、仔羊とのマリアージュは完璧
以上でワインはおしまい、のはずでしたが、予定にはなかったワインが登場しました。
それは、
ハワードさんがオレゴンから持参してくださったコチラ。
Firesteed Pinot Noir "CITATION" 2000
サイテーションは、ファイアースティードのトップ・キュヴェで、
良年にのみつくられます。
過去には、
1994、1995、1998年があり、
瓶詰め後、6~7年瓶熟させてから出荷するため、現行ヴィンテージは1998年です。
ところが、今回ハワードさんが用意してくださったのは、
日本ではまだ誰も飲んだことがない2000年ヴィンテージ
若々しいフルーツのアロマが強く表れていますが、シナモン、コショウ、クローヴといったスパイスも若々しい状態で表れ、味わいは非常に生き生きとしています。
「このワインには、こってりとした料理よりも、シンプルなジュのソースの仔羊のグリル、トマト系のソースのもの、スズキのソテーなどの魚料理にもよく、色々な素材に合わせられると思います」 とハワードさん。
ちなみに、
「Citation」とはアメリカでは有名な伝説の競走馬の名前だそうで、日本でいえば「ナリタブライアン」あたりに相当するのでしょうか?
Firesteed の「steed」も「馬」ですし、ハワードさんは
競馬好き?(笑)
実は、ハワードさんのファミリーネームは、ドイツ系の
「Rossbach」(ロスバッハ)といい(お父さんがドイツ系)
ドイツ語で「Ross」は「馬」、「bach」は「小川」なので、ハワードさんの苗字は、日本風にいえば「馬川さん」。
だから「馬」にこだわっているわけなんですね
サイテーションに合わせて、お店からメニューにはなかった
チーズ(カマンベール・ド・カルヴァドスとゴルゴンゾラー・ピカンテ)をサービスしてくださいました。うん、これはよく合います!
デザート:
桜のシュークリーム
最後はやっぱり甘いもの
季節を先取りした、桜の風味のするシュークリームは軽やかで、お腹いっぱいにもかかわらず、すーっと別腹にすんなり収まりました。
私はファイアースティードのワインは、もう幾度も飲んでいますが、
今回は今までで一番おいしい!と感じました。
その秘密は、
ワインの状態とサービスの仕方にポイントがあると思います。
サイテーションを除き、今回のワインはお店でストックしていたものということでしたが、この
保管状態がとても良かったのだと思います。
また、
グラスの形状も、提供温度も最適で、
こうしたことから、ファイヤースティードのワインの実力が充分発揮できたのではないかと思います。
お店のスタッフのみなさん、いい状態で出していただき、ありがとうございました。
この
「VINOTECA」ですが、
先日紹介した
「カリフォルニアワイン バイザグラス プロモーション」の店舗一覧を見ていたら、4月1日~5月31日までプロモーションにエントリーしているではありませんか!(東京都港区)
この店のグラスワインなら、状態は完璧だと思います。
どんなワインが選ばれて出てくるのか、これはかなり楽しみですね。
VINOTECA http://www.vinoteca.jp/
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