ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

0.00%のジントニック

2012-09-30 20:57:23 | ワイン&酒
昨日紹介した 0.00%のシャルドネスパークリング に続き、今夜はジントニックで晩酌です


ゼロカク ジントニックテイスト  アサヒビール

こちらも アルコール0.00%、カロリーゼロ、糖分ゼロ

飲んでみると、立派にジントニック!
やや甘めながら口当たりよく、ふっと、ジントニックを飲んでいる気になります(笑)

休肝日を楽しめるノンアルドリンクが増えてくれるのは、毎日晩酌したい人には嬉しいですね




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バウムクーヘン食べ比べ

2012-09-30 14:24:44 | 甘いもん
このメーカーにしてはヒット!と思ったのが、今食べているこちらのバウムクーヘン。


厚切りバウムクーヘン 夏限定 ヨーグルト風味  エースベーカリー

エースベーカリーのバウムを食べると、少々パサつく感じが気になるんですが、このヨーグルト風味のバウムはしっとりとした食感でした。


冷やして食べると、しっとり&ふんわり感がやや薄れますが、お手軽バウムとしては優秀。



でも、昨日これ↓を食べたときは、レベルが違う!と実感しました。


バウムクーヘンリング  ユーハイム・ディー・マイスター

友人宅の集まりでドーンと出てきたのが、このシリーズの中で最も大きくて高さのあるバウム


生地がみっちりとしてキメ細かく、重たい!

バターとマジパンの風味、しっとり感、どれをとっても素晴らしく、大きなカットなのに、一気に食べてしまいました!

用意してくださったTさん、ありがとうございました

エースベーカリーの厚切りバウムと並べて失礼しました(笑)




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0.00%のシャルドネスパークリング

2012-09-29 23:35:07 | ワイン&酒
最近TVのCMでも流れているアサヒの「ゼロカク」を見かけたので、買ってみました。


ゼロカク シャルドネスパークリングテイスト アサヒビール

アルコール0.00%のノンアルで、カロリーも糖分もゼロ

カロリーがゼロというのは嬉しいですよね。

原材料に“ぶどう発酵果汁”とあるのはポイント高いですね。
飲んでみると、ちゃんとブドウの風味がほのかに感じられました。
思ったよりも甘さは控えめで、フルートグラスに入れると、軽~いスパークリングワインを飲んでいるような気分になりました。

「飲んでいるような気分になる」というのは大事かもしれません(笑)
休肝日用のリストに入れてもいいかも?


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気軽に楽しみたい南仏ローヌのワイン

2012-09-28 11:11:33 | ワイン&酒
先日の アルザス&ローヌ試飲会 では南仏のローヌのワインも数多く出展がありましたが、今回は本当に出展ブース数が多く(51社)、立ち寄るには限界がありました。

特にローヌに関しては、試飲はしたものの写真画像を撮る余裕がなく、画像とともに紹介できるのはごく一部になることをご了承ください。



ローヌワイン の全体的な感想としては、果実味のボリューム、しっかりとした酸、タンニンの質と量、これらのバランスが良好な赤ワインが多くなってきている、と感じました。

特に、濃厚ながらもフレッシュ感があり、みずみずしさを感じさせ、飲み疲れしないエレガントな赤ワインが増えているように思います。
だからといって単に軽くなったというわけではありません。さすがに上級クラスのワインは余韻も長く、複雑味もあり、フィネスを感じさせ、満足度が高い仕上がりとなっています。

力でグイグイ押してくるタイプではなく、上品でデリケートな赤ワインが多くなってきているのは、消費者の嗜好の変化も大きいでしょう。

ローヌの白ワインの生産量は多くありませんが(全体の約5%)、個性豊かな品種でつくられ(マルサンヌ、ルーサンヌ、クレレット、グルナッシュ・ブラン、ピクプール・ド・ピネ、ヴィオニエetc...)、白ワイン好きにとっては非常に魅力的な存在です。

しかも、ローヌの白ワイン、かなり美味しくなってきました!
シンプルなコート・デュ・ローヌ・ブランや、手軽に飲めるレンジの白ワインの質もかなり高くなってきているのを感じます。

例えば…

Ventoux Sud Blanc 2010  Ventoux Sud Rose 2010  Ventoux Sud Rouge 2010
Vin Attitude (希望小売価格 各1365円、輸入元:アグリ株式会社)

白だけでなく、ロゼ、赤と揃った、AOC Ventoux(ヴァントゥー)のワインです。
以前はAOC Cotes du Ventouxでした(1973年AOC認定)が、最近AOC Ventouxと変わりました。

ヴァントゥーは、マルセイユの東に位置し、“プロヴァンスの巨人”と呼ばれるヴァントゥー山(標高1800m)の麓の産地ですが、あまり起伏が激しくなく、自転車で回るのにピッタリだとか。

白ワイン はクレレットとブール・ブランのブレンド。果実味が豊かで、まろやかで飲みごたえがあり、アルコール14%ですが、酸が生きていてスッキリ感もあります。これは素直においしい!

ロゼワイン はグルナッシュとシラーのブレンド。果実味がチャーミングで、みずみずしいワインです。色もキレイで心浮き立ちます。これなら1年中楽しみたいですね。

赤ワイン はグルナッシュとカリニャンのブレンド。果実味がやさしく、タンニンがスムースでなめらか。ボリュームもスパイシー感も強すぎないので、いつの間にか1本開けてしまえそうなワインです。これは食卓にピッタリ!
この2010年ヴィンテージは、オランジェコンクールで金賞を受賞しています。

ヴァン・アティチュード社は、2006年に2つの生産者協同組合が合併して設立された会社で、550の栽培農家、2150以上のブドウ畑を共有しています。それゆえ、さまざまなニーズに合うワインが提供できるのでしょう。

3つのワインはどれもおいしく、この味わいでこの価格はかなりお値打ち!
デイリーワインにしたいかも、と思ってしまいました



紹介したこれらのワインのように、日常の食卓で使いやすい味わい&プライスのローヌワインがたくさん出てきています。
また、食欲の秋にもローヌのワインは似合います
この機会に、まずは気軽に楽しめるタイプからチャレンジしてみてはいかがですか?


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アルザスワインの個性派たち

2012-09-27 19:16:45 | ワイン&酒
スパークリングワイン(クレマン・ダルザス)に引き続き、アルザス&ローヌ試飲会で出会った個性豊かなワインを紹介します。


左)Klevener de Heiligenstein Nature 2010 右)Riesling Nature 2010  RIETSCH
(輸入元希望小売価格、各3000円、輸入元:株式会社W)

アルザスのミッテルベルカイム村の家族経営のドメーヌ・リエッシュがつくる白ワイン 「クレヴネール・ド・ハイリゲンシュタイン・ナチュール(サヴァニャン・ローズ)」 は非常に興味深いものでした。

果実味がギュッと凝縮して艶やかさがあり、独特のアロマも濃厚で、かつ酸の支えもある、ボディのしっかりしたワインです。若干アルコールが高いように感じ、バックラベルを見ると、15%もありました。パンチもボリュームもあり、まろみ、なめらかさのあるワインですが、だらんとした緩さはありません。
ピノ・グリでもなく、ゲヴュルツでもなく、いったいコレは何者?

“Klevener de Heiligenstein” クレヴネール・ド・ハイリゲンシュタイン 品種名です。
また、Klevener de Heiligenstein は1971年6月の法令により定められたサブアペラシオン名でもあります。

そして、Klevener de Heiligenstein は “Savagnin Rose” (サヴァニャン・ロゼ)とも呼ばれます。

“サヴァニャン” というと、フランスのジュラ地方の白ブドウ品種で、ヴァン・ジョーヌ(黄ワイン)をつくるブドウとして知られていますよね。

かつて Klevener は、アルザスやドイツ語圏の地域(ドイツ、ハンガリー、オーストリアなど)では、特定の品種ではなく複数のブドウ品種のことを指す言葉として使われてきたようで、例えば16世紀のアルザスでは、Klevener と表記されたワインはあちこちで見られるほど普通に存在したといいます。

また、Klevenerは Traminer(トラミナー)と同一とみなす説もあります。

サヴァニャンは19世紀の終わりごろまではアルザスでも広く栽培されていました。
しかし、19世紀中頃くらいからゲヴュルツトラミネールへの植え替えが進み -実はこれがサヴァニャンの変種?(ピンク色をしたアロマティッな性格を持つ)とされるのですが、ハイリンゲンシュタイン周辺だけは Klevener de Heiligenstein という名前が残っていきます

それゆえ、1971年6月の法令でSavagnin Roseを生産する産地、サブアペアシオン名として認められたわけです、その後、地域がきっちり限定されるようになりました。

◆認められているコミューン:Bourgheim, Gertwiller, Goxwiller, Heiligenstein Obernai

つまり、上記5つのコミューンでつくられたサヴァニャン・ロゼ種のワインのみが、Klevener de Heiligensteinと表記できます。
ただ、現在は15生産者くらいしか、このワインをつくっていないと聞きました。

なお、Heiligensteinを冠さない単なる“Klevener”は、現在はピノ・ブランに使われることが多くなっています。ちょっとややこしいですね。

さて、上記のどちらのワインにも、 “Nature” (ナチュール) という表記があります。
他の生産者のエチケットでも見かけました。

これは、サン・スフル(Sans Soufre、亜硫酸なし)のワインに認められた表記です。
Natureの文字は数年前から(正確な年はわかりませんが)表記できるようになっています。




左から)Aussitot Bue ! 2010  Lieu-dit ALTENGARTEN 2009  Sui Generis 2009   
Lieu-dit FRONENBERG 2009 / Hubert et Heidi Hausher 
(参考上代 2600円、3000円、3200円、4500円、輸入元:株式会社W)

オシェールはアルザスのエギスハイムで何代も続く家系ですが、若い夫婦が2000年からようやく自ら瓶詰めを始めました。4haの畑は馬(スキッピーという名前)が耕します。

エチケットがとてもキュートで印象的!これらは彼ら夫婦の娘たちの作品。
この姿を見ただけで楽しくなりませんか?

楽しいのはエチケットだけではありません。
単一品種名をエチケットに表記するのがアルザスワインの通例ですが、彼らのワインは、区画ごとにいくつかの品種をブレンドしてつくる ものが多いのです。

例えば、「オーシトビュ!」(Aussitot Bue !)は、オーセロワ+シルヴァネール+ピノ・グリ。
熟したニュアンスのある、個性的な味わいが面白い!

「アルテンガルテン」(Lieu-dit ALTENGARTEN)は、リースリング+ゲヴュルツトラミネール。
酸と果実味のバランスがよく、白ワインとしてはコレが個人的にはイチオシ!

「スイ・ジェネリ」(Sui Generis)2009年はゲヴュルツトラミネール単体ですが、グラン・クリュのフェルシクベルクの畑のブドウを使い、demi-sec寄りに仕上げています。素晴らしいヴィンテージのせいもあり、ふっくらとして、複雑味のある味わいです。

「リューディー・フローネンベルク」(Lieu-dit FRONENBERG)もピノ・ノワール100%。
ナチュラルできれいな、やさしいスタイルの赤ワインでした。

複数のブドウをブレンドする場合、アルザスでは 「エデルツヴィッカー」、または 「ジョンティ」 という名称のワインになります。品種名を前面に出したワインに比べると、ブレンドワインは格下に見られがちですが、オシェールのブレンドワインのように銘柄名をつけて出すと、ポジティブな感じがしますね。



Riesling 2006 Domaine Bliemerose
(参考上代 2900円、輸入元:有限会社ヌーヴェルセレクション)

一見、ごく普通のアルザスリースリングに見えますが、一部をバリックの新樽で熟成させています。リースリングはバリックと無縁、というのが常識ですが、これは驚き!
225リットルのフレンチオーク樽で、樽に入れる期間は年によって変わるとか。

飲んでみると、果実味を支える酸がしっかりあり、ミネラルも感じます。2006年という年もあり、いい熟成感もあります。樽のニュアンスを探しましたが、想像していたよりもグッと軽めで、全体的なバランスは取れていると思います。

ドメーヌ・ブリムローズは女性醸造家の生産者で、2003年に設立、ビオディナミを行い、2010年にエコセール認証を取得。イギリス市場を中心に話題になっているそうです。



静かに時が流れているように見えるアルザスでも、新しい動きがあちこちで起きています。

個性豊かな新しいアルザスワインたち
これは目が離せません!


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アルザスワインはスパークリングも充実!

2012-09-26 23:41:59 | ワイン&酒
昨日、都内で開催されたフランス 「アルザス&ローヌワイン試飲会」 に行ってきました。
出展数があまりにも多くて、当然すべては回り切れなかったのですが、いくつか気づいたことを紹介します。

アルザス と言えば、リースリングやピノ・グリといったブドウ品種名を冠するAOC(原産地呼称)ワインが生産されていますが、AOCワインの中にはスパークリングの AOCクレマン・ダルザス(Cremant d'Alsace) もあります。

このクレマン、以前はぼちぼち見る程度でしたが、ここのところ本当に増えたと実感しています。
世界的な食の嗜好のライト化ということもあり、ワインも より軽快なタイプ が好まれています。
それを受け、生産者は“スパークリングワイン”にも力を入れつつあるように思います。
輸入業者も積極的にスパークリングを日本市場に入れているように感じます。

スパークリングワインを代表するものといえば “シャンパーニュ”ですが、その人気ゆえに価格も高騰し、著名なものは手が届かない存在となってしまいました。
その一方で、超格安シャンパーニュも出現しています(1,000円台の商品も見ました!)

腐ってもシャンパーニュ、を選ぶか?
それとも、他の産地、例えば、クレマン・ダルザスを選ぶか?

私は、選び抜いた後者をポジティブな選択肢としてオススメします。
というのも、今回出会ったクレマン・ダルザスは、価格が魅力的なのはもちろん、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵というつくりを行い、味わいも非常に満足感のあるものが多かったからです。

例えば・・・


Cremant d'Alsace Extra Brut 2009 Domaine Jean Becker
(参考上代 2500円、輸入元:アグリ株式会社)

ツェレンベルクで13代、1610年より続く家の生産者で、現在は3人の姉弟で運営。
クレマンはシャルドネ44%、ピノ・ノワール30%、ピノ・オーセロワ14%のブレンド。超辛口のエクストラ・ブリュットなので、口当たりはサッパリとしていますが、後からうまみがじわじわと広がってきます。ABのオーガニック認証を取得。
ゲヴュルツトラミネール2011(これはクレマンではなくスティルワイン)も繊細かつエレガント。いい感じで好みでした(2400円)

余談をひとつ。あるTVの旅番組で、朝ドラで人気の梅ちゃん先生こと堀北真希さんがこの生産者を訪問したそうです。ファンならぜひ飲みたいかも?(笑)



Plaisir Perlant Extra Brut 2008 Domaine Dominique et Julien Frey
(希望小売価格 3150円、輸入元:株式会社ヴィントナーズ)

こちらもAOC Cremant d'Alsaceで、2008年のミレジメ。ブドウはピノ・ノワール100%。シャンパーニュでいうところのブラン・ド・ノワールです。泡が元気でキメ細かく、コク、旨味があります。

アルザスで黒ブドウ100%のクレマンは珍しいのでは?と輸入元に尋ねると、この生産者はピノ・ノワールの畑をたくさん所有しているからとのこと。
赤ワインのピノ・ノワール2011(3150円)も試してみましたが、色が淡く、非常にデリケートなタイプ。いいワインだとは思いますが、個人的にはクレマンの方に軍配を上げたいと思います。



Cremant d'Alsace Brut NV LAUGEL
(参考上代 2500円、輸入元:JSRトレーディング株式会社)

ロージェル社はネゴシアンながら、リュットレゾネで栽培農家と契約し、ブドウを買い、自社で醸造している生産者です。一番の自信作は、このクレマンということですが…
飲んでみると、非常にジューシーで、きれいな果実味が長~く余韻に残ります。このみずみずしさ、それがじわーっと広がる感じが心地いいですね!
ピノ・ブラン100%?ということですが、アルザスらしいセパージュを楽しめるのもイイナと思いました。ノンヴィンテージですが、2009年のワインがベースになっています。



Cremant d'Alsace Brut 2006 Domaine MERSIOL
(希望小売価格 2500円、輸入元:豊通食料株式会社)

クレマン・ダルザスで、2006年ヴィンテージですって!
ドメーヌ・目る塩るではこれが現行ヴィンテージで、輸入元の話では、36カ月以上瓶内熟成をしているということでした。
ピノ・ブラン85%とシャルドネ15%のブレンドです。6年も経つとかなり熟成が進み、味わいにも熟成感が出てきます。風味にも複雑味が増し、つややかでなめらかで、価格を見ると、え?これで本当にいいんですか?!


メルシオルでは2009年ヴィンテージからABのビオロジック認証を取得しているので、上のリースリング2010年(スティルワイン、2200円)は認定済みです。



上で紹介したいずれのクレマン・ダルザスも、価格に比べて飲んだ時のおいしさ&品質の良さがあり、満足感が得られました
シャンパーニュの代わりに、というチョイスもあるかもしれませんが、
自信を持ってクレマン・ダルザスの味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか?

なお、試飲会では上記のほかにも魅力的なクレマン・ダルザスがたくさんあったことを報告させていただきたいと思います。


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フランスワインを楽しむ中国料理コンクール2012

2012-09-25 10:16:53 | ワイン&酒
「フランスワインを楽しむ中国料理コンクール」 の授賞式が、20012年9月24日、東京誠心調理師専門学校(東京都大田区)にて行われ、取材に行ってきました。



フランスをはじめとしたヨーロッパでは、中国料理とワインを合わせて古くから楽しまれてきました。
そこで日本でも、フランスワインと中国料理を楽しむための中国料理コンクールが行われるようになり、今年で10回目を迎えました。

主催は年によって若干変化がありますが、今年もフランスのアルザスワイン委員会(CIVA)が中心となり、フランス農水省、欧州連合(EU)、社団法人日本中国料理協会の協力の下、フランスワインを楽しむ中国料理コンクール が開催されました。

これは単なる料理コンクールではなく、課題となるワインとのマッチングを審査します。
よって、料理単体で美味しいだけでは入賞できません。



課題ワインは、アルザスのリースリングかゲヴュルツトラミネール(白)、または
ボジョレーかボジョレー・ヴィラージュ(赤)で、この4つからどれを選択してもOKです。

今年は日本全国から91名の応募があり、前菜部門、熱菜部門それぞれ5名ずつ、合計10名が決勝に進み、9月24日の決勝に臨みました。
部門ごとの入賞者を紹介します。



<前菜部門>

グランプリ 福里 聖 (旭川グランドホテル)(北海道旭川市)
牡蠣貝のシンプル山椒オイル漬け 秋刀魚の魚烹仕立て~ワイン風味

ワイルドで大胆な盛り付けが目を引きます!福里さんに話を聞きました。
この料理に合わせてほしいのはアルザスのゲヴュルツ。
ワインに合うよう味付けを濃いめにし、また、ゲヴュルツはスパイスをきかせた料理に合うので、スパイスをポイントにしています。オイル漬けは山椒だけでなくピーナッツオイルも加えて甘さを出し、白コショウ(黒コショウでなく)をきかせています。
ワインとの相性を考える際には、スタッフのソムリエと一緒に色々試したそうです。



このサンマとゲヴュルツを実際に合わせてみましたが、甘辛い味わいと甘さのあるゲヴュルツがよく合いました。これは家庭でも応用できそうです。



準グランプリ 菅谷 勇喜 (szechwan restaurant 陳)(東京都渋谷区)
鮑と帆立の四川“麻”の香りオードブル~フルーティなお酒とのハーモニー



優秀賞 寺本 圭助 (熊本ホテルキャッスル)(熊本県熊本市)
香り豊かなホタテの二種前菜




左)佳作 石毛 啓之 (横浜ベイシェラトン&タワーズ)(神奈川県横浜市)
平貝の中国風パン粉焼き スモークしたサーモンのタルタル風~扇の舞

右)佳作 関崎 常正 (中国料理 煌蘭 川崎店)(神奈川県川崎市)
塩漬け卵入り太刀魚の燻製と帆立貝柱の紅麹焼き



<熱菜部門>

グランプリ 中島 幸泰 (中国料理 沙羅)(滋賀県近江八幡市)
梅香る近江鶏二種料理


中島さんはこのコンクールの常連ということですが、グランプリは初とのこと

とにかく、合わせるワイン(ボジョレー)との相性をよくよく考えた、と言います。
“塩分”に注目し、ちょっと塩辛いくらいの味付けをし、冷めても味がしっかり残るようにしています。鶏手羽の中には紫蘇と梅干が入っていますが、ほぐさず形とガツンとした味を残しています。奥のバトン状の鶏肉にもバルサミコ酢でしっかり味と酸味を付けています。また、西京味噌やチーズといった濃厚な味のものも使い、メリハリのある濃い味に仕上げているので、これは本当にボジョレー(ややスパイシーなもの)に合いました。ワインとの相性をよくよく考えた味付けの勝利!



準グランプリ 畑川 豊 (大阪あべの辻調理師専門学校)(大阪府大阪市)
葡萄の葉でスモークした仔鳩、空芯餅を添えて

生のブドウの葉っぱが使われています。家の近所の葉っぱなんですって。ブドウの葉のほのかな風味が鳩に移っていました。これはボジョレーを合わせるそうですが、ゲヴュルツもイケました。



優秀賞 市本 尚 (ホテル阪神)(大阪府大阪市)
香りの中で楽しく食べる新感覚の鶏団子~鶏皮と有機野菜のパリパリサラダ添え

団子がスパイシーなので、(本来はボジョレーとマッチさせるようですが)これもゲヴュルツが合う!




左)佳作 井上 和豊 (szechwan restaurant 陳)(東京都渋谷区)
マスタードの新たな可能性を表現した鶏肉料理~日本庭園仕立て

右)佳作 西山 峻 (ロイヤルパークホテル)(東京都中央区)
鶏肉と味噌漬けフォアグラのオブラート包み蒸し紅花ソース




なお、全作品の中から最もワインと相性がよい作品に贈られる特別賞(アルザス賞) が、
福里 聖さん(旭川グランドホテル)に授与されました

これらの作品を私たちも試食しましたが、福里さんのサンマはゲヴュルツによく合ったのはもちろん、赤のボジョレーともいい相性でした。
サンマは家庭でもよく登場する食材ですので、中華風の味付けにアレンジしてアルザスワインやボジョレーワインと気軽に合わせてみたいですね。


10人の決勝進出者と審査員の皆さん

決勝に残った選手はすべて男性。女性選手のエントリーはあるんでしょうか?と主催者側に聞いてみたところ、全体の3割ぐらいとのことでした。
レストランでワインを好んで飲むのは女性が多いですし、マリアージュの感性も女性の方が敏感なので、こうしたコンクールなら女性選手が活躍しそうですが、中国料理はまだまだ男性が中心なんですね。他のコンクールでは女性も活躍していますので、中国料理の世界でも、ぜひ女性に頑張ってほしいですね。


熱田 貴さん(日本ソムリエ協会 名誉顧問)


Tierry Fritsch(CIVA)  Charles Durand(Sopexa Japon)


(社)日本中国料理協会の山中専務理事から
「元々アルザスワインは中国料理と相性がいい。今年のコンクールは洗練された盛り付けが目立ち、30年前にヌーベル・シノワが始まった頃と比べて非常に洗練され、だんだん変化してきている。モンゴルや、清朝などの異文化と接触し、取り入れることで変化し、新しい中国料理が出来上がってきた。ワインを取り入れることもそれと同様で、これからの中国料理の発展にとって重要なことだと思う。たしかに、今回の料理の見た目は洗練されているが、これからは見た目だけでなく味わいにおいても洗練されたものを目指し、高めてほしい」と講評がありました。



本当に違和感なく、中国料理とフランスワインがマッチしました。
日本独自の素材も使われており、3か国のタッグが素晴らしいと思いました。

現在、中国と日本の関係は微妙に揺れ動いていますが、ワインを架け橋としてこのコンクールで両国がつながってきたように、今後もいい関係がずっと続いていくことを切に願います。
選手の皆さんの今後の活躍にも期待しています!



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「レストラン モナリザ」丸の内店 10周年記念レセプション

2012-09-24 14:15:21 | レストラン&店
恵比寿に本店があるフレンチ 「レストラン モナリザ」 丸の内店が10周年 を迎えました。
その記念レセプションが昨日開催され、縁あってお邪魔してきました。


オーナーシェフ 河野 透 さん(1957年、宮崎県生まれ)

河野(かわの)シェフは25歳の時に渡仏し(1982年)、名だたるレストランで修業しています。
パリの「ギー・サヴォワ」、「ジャマン」、「ジョルジュ・ブラン」、スイスの「ジラルデ」etc...

「ジャマン」 といえば、パリの伝説的名店「グラン・ヴェフール」で18年間働いたレーモン・ジャマンがパリのロンシャン通りに1960年に開いた店。
レーモン氏が亡くなった後、1981年から店を引き継いだのが、あのジョエル・ロブション
つまり、河野シェフはロブションの愛弟子です。

その縁もあるのでしょう、1990年に帰国後は、「レストランひらまつ」を経て、1993年に恵比寿にオープンした「タイユヴァン・ロブション」の初代日本人シェフを務めました。


山本益博さんと河野シェフの楽しいトークで盛り上がりました

1997年に独立し、恵比寿に 「レストラン モナリザ」 をオープンさせ、5年後の2002年には東京駅の新しいシンボルとして誕生した丸ビル36Fに 「レストラン モナリザ 丸の内店」 を開店させました。

非常に華麗な経歴ですが、河野シェフは厨房をクリーンに保つことをまず基本としている、という話を聞き、ああ、だから、店に清潔感があるのはもちろん、素材の味を生かした繊細かつ濁りのない料理が出てくるのね、と実感させられました。

ミシュランの星も獲得していますし、ちょっと敷居が高そう?
いえいえ、ディナーのコースは6,800円からあり、アラカルトも充実していますので、肩ひじ張らずに楽しめそうです。また、丸の内店は新しい東京駅を眼下にした36Fからの眺めもごちそうです

なにより、シェフのお人柄がとても気さく。緊張しないフレンチです
ファンが多いのは大いに頷けますね。

これからのますますのご活躍が楽しみです

 レストラン モナリザ
http://www.monnalisa.co.jp/index.html





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ドイツビールを飲もう@銀座「ゲルマニア」【後編】

2012-09-23 10:00:17 | レストラン&店
【前編】 より続きます

銀座のドイツビールレストラン 「ゲルマニア」 は、ただのレストランではありませんでした。



店の中央に小さなステージがあり、歌の上手なお姉さんが時折登場して色々歌うのです!

このお姉さんは声量があって、歌が本当に上手。しかも、笑顔も素敵な美人さん
あれこれ歌った後、ドイツの乾杯の歌「アインプロジット」を全員で歌って締めます。

ということで、私たちも何度かこの歌を歌いました(笑)

歴史が長い店なので常連さんも多く、ステージで歌うお客さんもいてビックリ!
まあ、楽しいのでいいですが(笑)
この賑やかな雰囲気を楽しむ店みたいなので、ノリのいい人と一緒に行くと思いっきり楽しめると思います

乾杯の時に注意点は、ヴァイスビアのグラスは上部ではなく底の部分をカチンと合わせること。
グラス上部は薄いので割れる危険性があるからです。



この店で飲めるビールについては昨日紹介しましたので、今日は料理を紹介します。

ドイツといえば、ソーセージとポテト


ソーセージ盛り合わせ              ジャーマンポテト

どちらもビールのお供にピッタリ!
特に、このポテトの味付けがハマり、ビールが進みます(笑)



アイスバイン 焼きバージョン

ドイツ料理のひとつに、豚のすね肉を茹でた「アイスバイン がありますが、この店では茹でたタイプのほか、焼いたタイプも出しています。珍しいので、焼いたタイプを頼んでみました。


見た目は巨大なチャーシュー! それをお店の方が手際よくさばいてくれます

肉の部分と、ぷるんぷるんのコラーゲン部分があり、どちらも香ばしい味がよくついていて美味しい!ガッツリ食べごたえがあり、これは何人かで分け合わないと食べ切れません。



スペアリブ

スペアリブも食べたいね、という声があり、これまた頼んだところ、巨大肉登場!



これも店の方がさばいてくれ、普段見なれている骨付き肉の形になりましたが、そのボリュームがまたスゴイ!5人で分け合いましたが、アイスバインと両方はかなりハードでした(笑)



肉料理の合間のたっぷりの野菜サラダが嬉しい


チーズの盛り合わせやピクルスなどの、つまめる系もあります


あれこれ飲み、食べた私たちに、お店の方から食後酒が(笑)



銀座、有楽町界隈にはドイツ系ビアレストランがけっこう集まっています。
この夜、一人で来て、ビールを1杯飲み、スッと帰っていく老紳士がいました。
きっと常連さんなのでしょう。
ビールのお値段は居酒屋価格と比べると少々高めかもしれませんが、レトロ感のある、賑やかな雰囲気を楽しみたい時に行きたい店でしょうか。

折りしも、ドイツのミュンヘンでは9月22日から世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」が始まりました(10月7日まで)。
近年は日本でも各地でオクトーバーフェストが開催されるようになってきていますね。
(23日までは神戸で、10月5~14日までは東京のお台場で開催)
ドイツビールを囲んでの賑やかなひとときは、世界共通の嬉しい楽しみといえるでしょうか




ゲルマニア
東京都中央区銀座5丁目9の17 あづまビル2F
http://www.ginza-germania.com/


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ドイツビールを飲もう@銀座「ゲルマニア」【前編】

2012-09-22 14:51:06 | レストラン&店
先日、友人たちとかねてより行こう!と計画を立てていた銀座のドイツビールの店
「ゲルマニア」 に出かけてきました


ERDINGER Weissbier (ドイツ、エルディング村)

まずは、エルディンガーのヴァイスビアで乾杯!
小麦を原材料とした上面発酵ビールで、ふっくらとやさしい口当たりで飲みやすく、ちびちび飲んでも美味しさが続きます。

ビールの注ぎ方にこだわりがあり、

まずグラスに8割注ぎ、     瓶に残った分を振って泡立てて注ぎ、 完成!


コースターもいい雰囲気がありますね

エルディング村はミュンヘンの北東30kmほどに位置しています。
ここでつくられているから、エルディンガーという名前なんですね。



ここから先、ビール好きの友人たちはガッツリ飲むこと、飲むこと・・・(笑)


左)ケストリッツァー(黒ビール)   右)レーヴェンブロイ


左)ビットブルガー          右)ハンネン・アルト

生ビールは陶器のジョッキで出てきます。
写真のレーヴェンブロイは500mlですが、大きな1リットルジョッキもあります。
私はビールに関しては量を飲めないので、1リットルジョッキは確実に無理です(笑)



Silvaner Trocken 2011 (独、フランケン)

ドイツビールだけでなく、ドイツワインもあります。
今回はフランケンのシルバーナーをチョイス。軽やかな辛口で、料理にもよく合います。
古きよきドイツのワイングラスでいただけました。





「ゲルマニア は、1955年創業という老舗ドイツビアレストラン。
ただ単にドイツビールが飲め、ドイツ料理が食べられる店かと思っていたら・・・

この続きは 【後編】

ゲルマニア
東京都中央区銀座5丁目9の17 あづまビル2F
http://www.ginza-germania.com/


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農業法人が育てた特別なブドウでつくる甲州ワイン

2012-09-21 16:25:04 | ワイン&酒
昨日に引き続き、本日も 甲州ワイン を紹介します。

先日の試飲会でテイスティングしたものです。
以前から何度も出会っているワインですが、今回はワインメーカーからじっくり話を聞けました。


左) i-vines KOSHU 2011  右) KOSHU Barrel 2011 / i-vines&シャトー酒折(山梨県)

山梨県甲府市の「シャトー酒折ワイナリー」がつくる甲州ワインで、「i-vines」(アイ・ヴァインズ)という 農業法人 が栽培するブドウで仕込まれています。

ブドウ農家では、通常は生食用ブドウが栽培の主力となりますが、i-vinesはワイン醸造用のブドウに特化して栽培しています。

設立は2010年ですが、本格的に稼働したのは2011年ヴィンテージから。
畑は甲府盆地南東部の平らな個所にあり、2011年のワインの生産量は、各3000本。
醸造用ブドウ栽培に特化する農業法人とは、新しい試みですよね。

「醸造用ブドウのポイントは酸のバランスにある」と、シャトー酒折のワインメーカー井島さんは言います。

i-vines KOSHU はフリーラン果汁とプレスラン果汁の両方を別々に管理し、澱引き後にブレンドしています。熟成は約3カ月のシュール・リーを行っています。アルコール12%。
こちらは、ピュアできれいな果実味が楽しめる、新鮮味のある白ワインです。(1680円)

バレル の方は、ステンレスタンクとフレンチオーク樽の両方で発酵させ、発酵後にブレンドし、約3カ月の樽熟成を行っています。アルコール12%。
樽といっても新樽ではないので、また、ステンレスタンク発酵のワインともブレンドするので、オーク風味はやさしく、複雑味を与えるにとどまっています。(1890円)

甲州そのものの味わいを楽しみたい人は前者を、厚みや複雑味、ボリューム感を求める人は後者をオススメします。




甲州にごり  シャトー酒折

上記2本の隣に、「甲州にごり」 なるワインがありました。
発酵後のタンク内でうっすら濁った上澄みのワインをろ過せずに瓶詰めしたもので、注文を受けてから出荷するそうです。

これは新酒の解禁日となる“11月3日”から出荷するワインで、
「完成途中の不安定なワインですが、できたてのフレッシュ感を年1回味わって」と井島さん。

これは2011年のものですが、美味しく飲めました。
にごりワインは置いといても飲めるそうですが、ワインメーカーの本音としては、あまり置かずに飲んでほしいそうです。というのも、ろ過していないので瓶の中でシュール・リーが行われている状態であり、瓶内二次発酵が起きる危険性があるからとのこと。
せっかくのフレッシュな新酒ですから、早いうちに飲む方がその真髄を味わえそうですね。

このにごりワインは、山梨県の3地区(酒折、八幡、穂坂)のブドウそれぞれから順次つくられ、2012年は酒折から始まり、最後の穂坂まで、合計6回出荷されます。
地区ごとにワインの味わいが違うといいますから、飲み比べをするのも楽しそうです。
(各1460円)

酒折: 甘さと酸味のバランスがよく、フルーティ
八幡: しっかりしたボディで、香味豊かな味わい
穂坂: キリッとした酸味、警戒でフルーティな味わい

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今の甲州ワインは面白い!

2012-09-20 14:32:12 | ワイン&酒
昨夜の晩酌はコチラでした


HARAMO VINTAGE 甲州 シュール・リー 2011 ハラモワイン (山梨県甲州市)

家で久しぶりに飲むワインは、勝沼町の甲州ワインをチョイス。
このハラモ・ヴィンテージ甲州2011は、国際ワインコンクール2012で金賞を受賞しているワインで、某ショップ店長のイチオシということでしたので、購入してみました。

見た通り、透明に近いごく淡い色をしています。ソーヴィニヨン・ブラン的なニュアンス、若いメロン、白い小花を思わせる繊細なアロマがふわりと香ります。
口に含んだときのタッチが非常にデリケートで、エレガントな果実味とクリーンな酸がじわじわと広がっていきます。
厚みがあってドーン!というタイプではなく、贅肉のついていないしなやかなボディの持ち主。
グレープフルーツのようなビター感があり、温度が低すぎると苦さが強くなるので、あまり冷やしすぎない状態で飲むのがオススメ。

ナスの天ぷら、サツマイモの天ぷらにはよく合いましたが、サンマの竜田揚げ(カレー風味)はちょっと生臭くなりました。根菜類は合うと思いますし、魚も甘辛い味の照り焼きにすると相性がよくなると思います。



このワインは、澱と接触させるシュール・リーを5カ月以上行なっています。
アルコール度数は12.5%とライト。
野暮ったさはまったくなく、洗練された味わいで、これが甲州?!

甘いワインの時代や、樽の風味がガンガンする時代を経て、ずいぶん変わってきています。
最近は日本のワインファンが増えてきていますが、ファンならずとも、一度は試してみると、新しい発見ができるのではないでしょうか?


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イタリアの新酒の解禁日が2012年から変わります!

2012-09-19 12:15:33 | ワイン&酒
イタリア貿易振興会から、イタリアの新酒ワイン “ヴィーノ・ノヴェッロ” に関するプレスリリースが届きました。



2012 年8 月13 日付イタリア農林政策省省令および同月28 日付官報で公示された新法規により、ヴィーノ・ノヴェッロ(Vino Novello)の解禁規定11 月6 日から 10 月30日 に改定されました。

新酒といえば、フランスのボジョレー・ヌーヴォーが知られていますが、
イタリアにも新酒があり、“ヴィーノ・ノヴェッロ” と呼ばれます。
(ヴィーノ=ワイン、ノヴェッロ=new、新しい)

2011年までは、ノヴェッロの解禁日は11月6日 と決まっていました。

が、2012年以降は “10月30日が解禁日” となります

これまでより1週間前倒しされるわけです。
その理由について明記はありませんでしたが、おそらくは、

気候の変化などで、ブドウが早く熟すようになり、収穫が早まってきている
競合ワイン(ボジョレー・ヌーヴォー)よりさらに早く出荷し、販売期間を長くする

といったことが挙げられるのではないでしょうか?

早い年であれば、ボジョレー・ヌーヴォーは11月15日(11月第3木曜)に解禁されます。
同じ年のノヴェッロの解禁日は11月6日は火曜日となりますが、その週末(10、11日)バタバタしていてワインを買う余裕がなかったとしたら?そして、すぐにボジョレーの解禁日(15日)が来るとしたら?
知名度のあるボジョレーを選ぶ人が多そうですね。

すでにワインが出来上がっていて、出荷のスタンバイOKであれば、早い解禁は消費者にとってもウエルカムなこと。

ノヴェッロはイタリアの全20州で生産が可能であり、ブドウ品種もさまざま です。
赤だけでなく、白もロゼもあり、バラエティ豊かなので、色々なものを飲んでみたい人には嬉しいワインではないでしょうか?
規定が改定された初年のノヴェッロを、私もぜひ飲みたいと思っています



参考までに、ノヴェッロと表示できる条件を記しておきます。

1.一般規定 - 消費解禁の条件
1)しかるべき製造規則の中で「ノヴェッロ」という種類があらかじめ明確に定められている原産地呼称ワインおよび典型的産地表示ワインのみが、「ノヴェッロ」または「ヴィーノ・ノヴェッロ」という表示を消費解禁日以降に使用することができる。
その場合、ワインは、材料となるブドウの収穫年の12 月31 日までにボトリングされ、それぞれの生産地域および(または)醸造地域の製造規則で定めるすべての物理化学特性および感覚的特性を備えていることが条件となる。
2) 解禁日は、第1 項に記す製造規則でその後の期日が明確に定められていない場合には、当該ワイン製造に使用するブドウの収穫年の10 月30 日の午前零時1分とする。

2.加工規則と製品の特性
1)ワインの醸造期間は、醸造開始日より10 日間以下であってはならない。
2)「ノヴェッロ」ワインは、少なくともその全体量の40%が、ブドウの実全体をマセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸漬法)で発酵させる工程を経ていなければならない。
3)解禁時の全アルコール度は11%以下であってはならず、また残留糖度は10g/リットルを超えてはならない。

3.ラベル表示、発表、販売に関する規則
1)「ノヴェッロ」または「ヴィーノ・ノヴェッロ」の表記は、すべての正式書類および(または)取引書類、さらにはこれらのワインを製造または販売する業者の記録簿に記載されていなければならない。
2)ブドウ収穫年の10 月30 日よりも前にボトリング工場から搬出された「ノヴェッロ」ワインについては、輸送書類に、「( )年10 月30 日午零時1 分より前に消費に供しないこと」と記載されていなければならない。
3)「ノヴェッロ」ワインは、その明示および発表においてブドウの収穫年が付記されていなければならない。
4)本別紙の第1 項および第2 項に記す特性や条件に合致しないワイン、すなわち、「ノヴェッロ」の名称を使用する権利のないワインについては、「ノヴェッロ」または「ヴィーノ・ノヴェッロ」の名称および「ジョーヴァネ(giovane=若い)」、「ヌオーヴォ(nuovo=新しい)」またはその他同様の語句を使用してはならない。

(公示2012 年8 月28 日 第200 号 伊国官報)


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薄皮ネクターピーチクリームパン

2012-09-18 18:54:19 | 雑記
この3連休も仕事があり、8月以来お疲れ気味なので、えいっ!と栄養ドリンク10本入り箱を買い、昨日から飲んでいます(笑)

近いうちに車の免許証の更新にも行かねばならないし、なにかと雑用ってありますね…

さて、今年は春先にパスポートの更新をしたのをはじめ、先月はデジカメを買い替え&リンゴマークのガジェットを追加し、今月はパソコンと回線環境を新しくしました。
特にPC関係は重たい腰が上がらずにいましたが、思い立ったら早いかもしれません

残すは、あまり調子のよくないFAXの買い替えです。
これは10年以上使っていますので、ガタが来ても仕方ないでしょうか(笑)


薄皮ネクターピーチクリームパン

いつも食べている「薄皮粒あんぱん」のピーチネクターバージョンも今日初めて食べました(笑)
薄いピンク色の桃風味のクリーム入り。
パン生地もクリームもやわらかく、ほっとひといき


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敬老の日の紅白まんじゅう

2012-09-17 15:34:28 | 甘いもん
今朝スーパーに出かけたところ、入り口のところでなにかを配っていました。
それは 敬老の日の紅白まんじゅう で、65歳以上の方を対象に渡していました。

母がいれば確実にもらえましたが、私ひとりではどうあっても無理。
あ~、残念!(笑)

おまんじゅうで思い出しましたが、もうすぐ 秋のお彼岸。
“暑さ寒さも彼岸まで” といいますが、今年はまだこの暑さがしぶとく残りそう。

30℃を超える中で“おはぎ”を食べるのは辛いので、なんとか早く涼しくなってほしいですね


スウィートポテトも秋の味覚♪


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