ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

「ビストロ喜長」が赤坂に移転

2012-07-31 15:54:03 | レストラン&店
先日お知らせしましたが、六本木の 「ビストロ喜長」移転のため先週で閉店ということだったので、最終日に立ち寄らせていただきました。

今度の場所は赤坂三丁目になり、山王下、TBS近くだそうです。
最寄り駅は東京メトロの「赤坂」、「赤坂見附」、「溜池山王」になり、これは便利ですね

新店舗での営業は8月後半くらいになりそう、ということでした。
オープンの案内が届きましたら、またここで紹介させていただきますね。



さて、軽く1杯、と立ち寄ったところ、シェフより次々と皿が出され・・・



ワインは、とりあえずのシャンパーニュの後、


ボルドー白、サン・テミリオン赤、ボンヌゾー(甘口)

結局4杯もいただいてしまいました(笑)

六本木の裏通りも静かで好きでしたが、赤坂という賑やかな場所での再スタートも楽しみにしたいと思います


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エルディンガー@ドイツのノンアルビール

2012-07-30 15:00:00 | ワイン&酒
先週は外出が多く、肝臓もお疲れだったので、週末は休肝日にしました。

とはいえ、暑くてノドがカラカラ!
そういうときに嬉しいのがノンアル飲料


Erdinger Weissbrau Alkoholfrei 0.4% (独、バイエルン地方)

エルディンガーバイエルン地方最大のビール醸造所で、1886年設立という古い歴史を持っています。同社の小麦ビールシリーズは、ドイツで最も売れているビールだとか。
日本でもよく見かけますし、ドイツビールならこれ、という人も多いのではないでしょうか。

そのエルディンガーから アルコールフリー が出ていたとは



泡のキメが非常に細かく、クリーミーでなめらかで、持続性があります。
ビールの口当たりもデリケートでスームス。穏やかなコクがエレガントで、ほどよい飲みごたえがあります。ノンアルには思えないビールテイストが嬉しく、ブルーのエチケットデザインも素敵。
これは女性受けしそうかしら。

アルコールフリーですが、ひとまず0.4%あります。
(アルコール1%未満はノンアル表示可)
私は全然OKですが(笑)、弱い人はご注意ください


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真珠の耳飾りの少女に会う

2012-07-29 16:41:05 | 雑記
今ちょうど来日している 「真珠の耳飾りの少女」 に会いに行ってきました。

“少女”とは、17世紀のオランダの画家ヨハネス・フェルメール(1632~1675)が描いた、
別名「青いターバンの少女」 のこと(1655年頃の作品)。



この少女のトーロニー(画家が自由に創作した人物像のこと)を含むマウリッツハイス美術館(オランダ、ハーグ)所蔵の48点が、6月30日から9月17日まで、東京都美術館(東京・上野公園)で展示されています。

少女は会場の中でもひときわ人気でした。
瞳のコントラスト、唇の赤、シルバーの輝きを放つ真珠の印象が強く、ラピスラズリを顔料としているターバンの青は、思っていたよりも落ち着いた色調に見えました。
少女は何を見ている?何を語ろうとしている?年は?髪の色は?
なんともミステリアスなこの少女に、しばらくの間、見入ってしまいました。



彼女に会うには、2つの手段があります。

最前列で見たい人は左手の長蛇の列に並び、じっとその時を待ちます。
ただし、彼女の前で立ち止まることは許されず、ゆるゆると通り過ぎることになります。

通り過ぎる人の頭越しに見る方法もあります。近くまで行くには少し待たねばなりませんが、その間、前の人の頭の間から垣間見ることができ、前の方に進んだ際には、しばらくは彼女を眺めていられます。

よって、私のオススメは後者ですが、とにかく非常に混雑していますので、臨機応変にどうぞ。



ヨハネス・フェルメールの他の作品では、「ディアナとニンフたち」も秀作。

肖像画・トーロニーの中では、フランス・ハルス作「アレッタ・ハーネマンスの肖像」(ヤーコブ・オーリカンの妻)の衣装の繊細で緻密なタッチが見事!

本物かと見紛う静物画に驚き、当事の風景、風俗画も興味深いものが多く、楽しめました。

閉館は17:30(入室は17:00まで)ですが、金曜日は20:00閉館(同19:30)ですので、仕事帰りに見たい方は金曜日の夕方がオススメです。


マウリッツハイス美術館展
 2012年6月30日~9月17日  東京都美術館

※開催情報は 以前の記事 を参照ください


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TWO ROOMS GRILL | BARで打ち上げ女子会

2012-07-28 11:51:54 | レストラン&店
7月3日に開催した LOVE ROSE イベント の会場となった 「TWO ROOMS GRILL | BAR」 を、LOVE ROSEスタッフで再訪してきました。
イベント当日はゆっくりできなかったので、リベンジの打ち上げです。
(別名“肉食女子会”らしいです)(笑)


暑い日でしたが、テラス席は風がよく通りました


ようやく落ち着いて食事ができました


リベンジとなった“ステーキサンド”




私はスタートにギネス。続いてNZのピノ・グリ、豪州タスマニアのピノ・ノワールをいただきました

スパークリングロゼはありましたが、スティルロゼワインはほとんどリスト上になかったのが残念!
せっかくLOVE ROSEのイベント会場となったのですから、これからはぜひロゼワインをたくさんオンリストしていただけると嬉しいですね。Aマネージャー、ぜひよろしくお願いします



TWO ROOMS GRILL | BAR 
東京都港区北青山3-11-7 AO ビル5F 


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コスパ抜群!南仏のドメーヌ・ガイダ初来日

2012-07-27 15:37:02 | ワイン&酒
昨年の秋に飲んだ時、コスパがよくてウマイ!と感心したワイン生産者 「Domaine GAYDA」 (ドメーヌ・ガイダ)がこのたび初来日し、7月26日に試飲会が開催されたので出かけてきました。


Tim FORD from Domaine GAYDA (France, Brugairolles)

ドメーヌ・ガイダは、南仏ラングドック、カルカッソンヌの南西、トゥールズの南東に位置するブリュゲロールに2004年に設立された新しいドメーヌです。

ガイダのワインについて、共同経営者の一人ティム・フォード氏は、
「我々はまず何よりもフード(食事)が最も重要と考えている。ワインが主役ではなく、食べ物が主役。そういうワインづくりをしている」と言います。

今回は、初めて飲む白ワインも登場しました。
白はフィギュール・リーブルシリーズからフリースタイル・ブランとマカベオの2アイテム。


左)Figure Libre "FREESTYLE" Blanc 2010 Domaine Gayda
右)Figure Libre Maccabeo 2010 Domaine Gayda

フリースタイル・ブランは、グルナッシュ・ブラン43%、マカベオ20%、ルーサンヌ20%、シュナン・ブラン14%、ルーサンヌ3%のブレンド。ブドウをひとつひとつ見ながら収穫時期を決め、ブレンドをしています。
バトナージュを行い、オーク樽で9カ月熟成後、最良の樽をブレンドし、大樽で3カ月熟成後、瓶詰めしています。
樽のニュアンスがエレガントに感じられ、ふくよかでリッチで、余韻も長いワインです。

マカベオは、標高450mの花崗岩土壌で有機栽培したブドウを使用し、50%はオークの新樽で、50%は1、2年のオーク樽で10カ月熟成。2011年ヴィンテージは、2011年8月に最良の樽をブレンドし、瓶詰めしています。
新樽を使っていますが、樽のニュアンスはあまり感じません。酸がキリリとし、厚みのある辛口です。個人的には酸のキレのあるこっちの方がやや好み。アルコール度数もフリースタイル(13.18%)よりマカベオ(12.14%)の方が低め。

ティムさんに料理とのマリアージュを尋ねると、フリースタイルの方は魚介料理、ソースは軽めがよく、マカベオの方は強めのソースを使った魚介料理が合うとのこと。



以前飲んだことのあるのが、フリースタイル・ルージュ2009年でした。
今回は2010年になり、新しいカベルネ・フランも紹介してくれました。


左)Figure Libre Cabernet Franc 2010 Domaine Gayda
右)Figure Libre "FREESTYLE" Rouge 2010 Domaine Gayda

カベルネ・フランは、標高200mのブリュゲロールの砂岩質土壌で栽培し、3年後にオーガニックに転換。熟成はオークの1年樽を使用。MLFを行ない、15カ月バトナージュを行い熟成し、いい樽のものを選んでブレンドします。
果実味がしっかりしていますが、フルティーでエレガント。濃厚ですがやさしいタッチの赤ワインです。

フリースタイル・ルージュは、シラー60%、グルナッシュ・ノワール22%、ムールヴェドル9%、カリニャン6%、カベルネ・ソーヴィニヨン3%のブレンド。ステンレスタンクで発酵後、オーク樽で9カ月熟成。それぞれ最良の樽をブレンド後、大樽で3カ月熟成後、瓶詰め。
果実味、酸味、タンニンそれぞれがしっかりし、かつバランスがよく、スパイシーさもある赤ワインです。ほどよい飲みごたえがあります。2009年よりも、よりストラクチャーがしっかりしてきているように感じました。

ティムさんによる料理とのマリアージュ提案は、フリースタイルは力強いワインなので脂身のある肉料理がよく、カベルネ・フランは脂身の少ない肉のステーキなどが合うとのこと。



赤ワインは、果実味、酸、ストラクチャー、タンニン、の4つのバランスを大事にしている、とティムさんの談。

そこで、ガイダのトップレンジ“シュマン・ド・モスコー”の登場です。
トップレンジなのに、Vin de Pays d'Oc


Chemin de MOSCOU 2008, 2010 Domaine Gayda

私が以前飲んだのは2008年でした。
非常にしっかりとしたパワフルなワインで、それこそフードが必要だと思いました。
今回は新しい2010年を持参してくれたので、飲み比べしました。

2010年はシラー63%、グルナッシュ35%、サンソー2%のブレンド。手摘み収穫後、粒の大きさを揃え、マセラシオン・カルボニックを2週間行なっています。
シラーは畑ごとに樽を変えて仕込み、新樽で9カ月、グルナッシュとサンソーは2、3年樽で9カ月の熟成を行います。それぞれ最良の樽を選び、ブレンドして12カ月の樽熟成を行なっています。

2008年は果実味もタンニンも濃密で、なめらかさがあり、酸もしっかりしています。
2010年は果実味がきれいでジューシーで、酸もタンニンも若々しい!余韻も長く、今でも飲めなくないですが、まだ一体感に欠けているので、もう少し熟成が必要です。
料理とのマリアージュは聞きはぐりましたが、これも肉料理、甘辛いタレのすき焼などが合うように思います。

なお、“Chemin de MOSCOU 2008”「International Wine Challenge 2011」で金賞を受賞しています(ティムさんが右手に持っている額縁に注目)
また、“Figure Libre "FREESTYLE" Rouge 2009” 「日本で飲もう最高のワイン2012」で、ベストワイン賞・プラチナ・ゴールドを受賞しています。



ガイダのワインを飲んで感じたのは、どれも酸がしっかりしている ということ。
南仏ラングドックというと、ボリュームはあるけれど、ぼよ~んとしたワインになりがちですが、ここのは酸の支えがしっかりあるため、非常にバランスの取れたスタイルに仕上がっています。

ティムさんが、「最初に食ありき」と言っていましたが、どれも食事が欲しくなるタイプです。エレガントで飲み飽きしませんし、なによりもコストパフォーマンスにすぐれているのが嬉しいですね。


空を飛んでいるのではなく、水の中を泳いでいる?!(笑)

なお、ガイダではオーガニックに取り組んでおり、2012年ヴィンテージからはオーガニック表示になるとのことでした。
ここは今後もずっと見守り続けたいワイナリーのひとつです。

(輸入元:株式会社エルフェン)


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新ワイン誌「Wi-not?」発行

2012-07-26 11:03:20 | ワイン&酒
7月25日、新しいワイン専門誌 「Wi-not?」 (ワイノット)が発売されました



書店だけでなく、コンビニやkioskでも発売され、価格は980円。

営業のOさんから見せていただきましたが、厚みもあり、立派な雑誌でした。

執筆主幹は、「ワイナート」の主筆だった田中克幸さん。
待ってました!という方も多いのでは?

昨日買いはぐってしまったので、今日こそは入手せねば!



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コノスル泡ハーフボトル新登場

2012-07-25 10:22:16 | ワイン&酒
昨日は伝統が古く(1833年)、規模もチリ最大級の コンチャ・イ・トロ社 を取り上げましたが、今日は1993年創業の若いワイナリーを紹介します。

それは、ここでも何度も登場している “Cono Sur” (コノスル社)

コノスルは、メル・ギブソン似のチーフワインメーカー、アドルフォ・フルタードが率いる、おそらく、
今、チリで最も勢いのあるワイナリーだと思います。
品質の高いワインがお手頃プライスで買えるのはもちろん、オーガニック、環境保護などにも積極に取り組む姿勢が評価され、世界各地で実績を伸ばしています。

そのコノスルから
スパークリングワイン2アイテムをハーフボトルサイズ(375ml)で7月18日から出荷する
いうお知らせが輸入元より届きました。

スパークリングワインは、人の集まるパーティーなどにピッタリですが、1人や2人で飲みたい時には、750mlサイズのレギュラーボトルとなると、ちょっと持て余し気味。その後に他のワインも飲みたい時などは、うーん、困った・・・。

そんな時に、ハーフサイズ があれば解決!

しかも、嬉しいことに、お値段が超お手頃! ―375ml 750円 (税別)



Cono Sur Sparkling Wine Brut NV (チリ、ビオビオヴァレー) (375ml)
コノスル スパークリングワイン ブリュット 1/2
シャルドネ90%、ピノ・ノワール6%、リースリング4%。
オススメマリアージュは、牡蠣、寿司、海の幸、フルーツの盛り合わせなど。



Cono Sur Sparkling Wine Rose NV (チリ、ビオビオヴァレー) (375ml)
コノスル スパークリングワイン ロゼ 1/2
ピノ・ノワール100%。
オススメマリアージュは、ローストチキン、ハモンイベリコ、サーモンのカルパッチョ、海老チリソース、フルーツの盛り合わせなど。



小さくてキュートな姿に胸キュンです
場所を取らないので、自宅に常備するのもあり?(笑)
ちょっとしたプレゼントにも使えそうですね

醸造はシャルマ方式(耐圧性密閉タンク内で二次発酵)。
どちらも750mlのレギュラーボトルがありますので、たっぷり飲みたい時はレギュラーをどうぞ(笑)
(各1,500円、税別)


(輸入元:株式会社スマイル)


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チリワインといえばコンチャ・イ・トロ!

2012-07-24 17:45:10 | ワイン&酒
スーパープレミアムチリワイン “セーニャ”を紹介したので、同じくスーパープレミアムチリワインである “ドン・メルチョー”「Concha y Toro」 (コンチャ・イ・トロ社)を取り上げましょう。

コンチャ・イ・トロ社の創業は1883年です。スペインのコンチャ家のドン・メルチョール・デ・コンチャ氏が仏ボルドー産のブドウをチリのマイポヴァレーに持ち込んだことから始まりました。
1933年にはサンチャゴの株式市場に上場し、また、初めて輸出(ヨーロッパ)したのもこの年。

1960年代になると、グループ内に企業の方向性を明確にしようという動きが現れます。
そこに、ドン・アルフォンソが登場します。
“ドン・アルフォンソ”とは、コンチャ・イ・トロ社の現会長 Alfonso Larrain のこと。


Alfonso Larrain, Chairman - Concha y Toro

彼は1969年に同社のディレクターとなり、1973年から1989年までゼネラルマネージャーを、1989年から1998年に副会長を勤め、現在もなお会長として活躍しています。

1960年代以降、新体制の下、高品質で世界に通用するワインを市場に出していこう!と、コンチャ・イ・トロは畑を広げ、技術革新を重ね、市場を広げていきます。

1987年には、チリを代表する名ワイン“ドン・メルチョー・カベルネ・ソーヴィニヨン”が誕生します。

1994年にはNY株式市場に参入、1996年にはアルゼンチンでオーガニック畑を購入。
コンチャ・イ・トロの高級路線は進み、市場も広がっていきます。

そして、1997年にはフランスのバロン・フィリップ・ド・ロトシルトとのパートナーシップにより、スーパープレミアムワイン“アルマヴィヴァ”が誕生しました。
セーニャは1995年、ドムス・アウレアは1996年、モンテス・アルファMは1996年と、この時代はスーパープレミアム流行でした。

しかし、コンチャ・イ・トロでは、さまざまなシリーズを生産し、スーパープレミアムだけでなく、多彩なラインナップを日本市場に送り込んできました。
ちょうど日本がワインブームの只中にあった1998年、日本市場で最も売れた輸入ワインブランド(全輸入ワインの中で)は コンチャ・イ・トロ だったといいますから、驚きです。



さて、現代のコンチャ・イ・トロ社を見てみると、2つだった畑は40に増え、世界135カ国に輸出するようになりました。

ブランドの数も非常に多いのですが、ドン・アルフォンソ会長が2011年11月に来日した際に紹介してくれたのは、 「Marques de Casa Concha」 (マルケス・デ・カーサ・コンチャ)シリーズ。



マルケス・デ・カーサ・コンチャは、チリの伝統的、古典的なスタイルを持ち、ボディがしっかりとしていながら飲みやすく、洗練された料理に合うエレガントさも併せ持つシリーズです。

「マルケス・デ・カーサ・コンチャは、食事との相性を提案したいワインです」 と、会長。

日本で発売されているのは、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カルメネールの4種ですが、この時はピノ・ノワール、シラーのワインについても紹介してくれました。

いずれのワインにもしっかりした酸味が感じられました。酸は食べ物とのマリアージュにとって重要な存在です。濃厚な果実味とのバランスもよく、エレガントで食に寄りそうスタイルだと思いました。


マルケス・デ・カーサ・コンチャ カベルネ・ソーヴィニヨン2008 
―脂の乗った肉料理にピッタリ



1960年代以降、ワインの品質を上げるには、ブドウそのものの品質を上げることが重要だと考え、ブドウそのものの良さを生かしたワインづくりを行なってきたコンチャ・イ・トロ社。

品質は高いけれどプライスはフレンドリー、というチリワインの良さを、この「マルケス・デ・カーサ・コンチャ」も当然持っています。
シャルドネは2,200円、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カルメネールは各2,400円(輸入元希望小売価格、税別)。

リリース直後からおいしく飲めます。が、特に赤は3~5年ほど寝かせた方が良さが出てくるように思いました。

(輸入元:日本リカー株式会社)


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スーパープレミアムチリワインSENA1997

2012-07-23 13:03:26 | ワイン&酒
豪華な顔ぶれのワイン会で紹介した中に、チリワイン 「SENA」(セーニャ)がありました。
ヴィンテージは1997年。



ちょうど1990年代後半の日本はワインブームに沸いていましたが、それは品質が良いのに価格がお手頃というチリワインの登場が一役買っています。

安くてうまい!のがチリワインなのに、当事で5,000円を超え、1万円もするチリワインがありました。
コンチャイトロ・ドンメルチョー、モンテス・アルファ"M"、セーニャ、アルマヴィーヴァ、ドムス・アウレアなどのスーパープレミアムチリワインです。
これらはワイン通の間ではかなり評判になり、ワイン会などでもよく登場しました。

が、あれから10年以上過ぎた今、スーパープレミアムチリワインは以前ほどの注目度はありませんが、チリワイン全体としてはコストパフォーマンスの良さもあり、相変わらず高い人気を誇っています。



さて、スーパープレミアムチリワインですが、今年に入って当時のヴィンテージのドムス・アウレア(1998、1999)を飲む機会があり、以前 紹介 しました。

その時に思ったのは、まだまだ熟成の可能性がある、ということ。

では、SENA 1997 はどうなっている?と、今回、非常に興味深く飲みました。


SENA 1997

セーニャは、1995年にエラスリスのチャドウィック家と米カリフォルニアのロバート・モンダヴィのジョイントベンチャーで誕生したプロジェクトです。
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、カルメネーレ、プティ・ヴェルド、マルベックのブレンドですが、年によりセパージュもブレンド比率も異なります。
その後、2004年にチャドウィックの単独所有となり、この年からビオディナミも開始しています。

1997年はカベルネ・ソーヴィニヨンが84%、カルメネーレ16%。2012年の今、15年経過した1997年を飲むと、なめらかですが、濃く、まだ構成がしっかりしています。
今、ひとつの飲み頃かもしれませんが、まだまだ進化するでしょう。

なお、今回は早めにデカンタージュをしました。



そうそう、セーニャを飲む時、私はなぜか“塩気”のミネラルを感じるんです。
今回は?・・・気になりませんでした。
その代わり、旨味、複雑な味わいを感じました。
熟成を重ねたことで、さまざまな要素がなめらかに溶け合ったのかもしれません。

貴重なワイン、ヴィンテージでした


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豪華な顔ぶれのワイン会-2

2012-07-22 11:29:27 | ワイン&酒
豪華な顔ぶれで豪華なラインナップのワインを楽しんだ店は、
六本木の 「ミスター・スタンプス・ワインガーデン」 でした

ワインレストランのさきがけ的存在で、ここには縁あって何度かお邪魔しています。
今回は久しぶりの訪問になるので、楽しみにしていました。


お料理はおまかせのコースで


フランス産ムール貝のキッシュ


山口県萩産ヨコワマグロのカルパッチョ仕立て
サマートリュフ、アボカト、トマト、オリーブオイル、バジルの香り



マッシュルームの冷たいポタージュ


マトウ鯛 バジルソース


ホロホロ鳥


チーズ盛り合わせ


デザート



途中で出てきた冷たいマッシュルームのポタージュが濃厚で滋味で、ほっとしました。
最後にチーズが出てくるのも嬉しいですね

ワインとのマリアージュでは、カルパッチョのサマートリュフ&サンセールのロゼ、歯応えがブリンと独特で、ジンジャーの風味のするマトウ鯛&オーガニックのジンファンデルが個人的に好みでした。

※ワイン画像&簡単な紹介は → コチラ



この店では、名物支配人の磧本さんが的確なワインサービス&アドバイスをしてくれますので、安心して料理&ワインがいただけます。
クラシックな内装の店内も素敵で、思わず長居してしまいます(笑)
古くからの常連が多い店なので、ぜひ予約をしてお出かけください。

ミスター・スタンプス・ワインガーデン
東京都港区六本木4-4-2 協和ビル1F


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豪華な顔ぶれのワイン会-1

2012-07-21 18:56:43 | ワイン&酒
海外勤務の先輩が一時帰国されるということで、ワイン会が企画されました。
メンバー8人は先輩がお声かけしたのですが、うち一人を除いたメンバーが私の知り合いでした!中には10年以上ぶりに会う方もいらしてビックリ。
しかも、実に豪華な顔ぶれでした


各自が持ち寄ったワインも超豪華



Fish Hoek Pinotage Rose 2009 (南ア、スワートランド)
濃い色調とエチケットがキュートな辛口ロゼ。果実味豊かでアペリティフにピッタリ。


Champagne Moet et Chandon 2000 (仏、シャンパーニュ)
熟成感たっぷり。旨味が濃厚で香ばしさもあり、前半から満足度MAXに(笑)


Plansel Selecta Vinho Branco 2011 (ポルトガル、アレンティージョ)
醸造家はドイツ人。酸に厚みがあり、果実味とのバランスが取れた辛口白。よくできてます。


Sancerre Rose Le Grand Fricambault 2010 Andre Neveu (仏、ロワール)
ピノ・ノワール100%。デリケートなタッチのエレガントなロゼ。淡めの色もキレイです。


Sula dindori Shiraz Reserve 2007 (インド)
スパイシーでスモーキーで、濃密!カベルネっぽいニュアンスもあり、超個性的!皆の評価高し


Dry River Pinot Noir 1998 (NZ、マーティンボロ)
熟成を重ねたうまみ、複雑味があり、酸もみずみずしい。ピノ好きにはたまりません


Les Coteaux de L'Atlas 1er Cru 2000 Les Celliers de Meknes (モロッコ)
モロッコ初のAOC認定ワイン。CSとCF主体。口当たりやわらかで、旨味たっぷり。


Chateau Musar 2003 MG (レバノン、Bekaa Valley)
レバノンといったらミュザール、そのマグナム!カベルネ主体。
タッチがやさしく、果実味と酸、タンニンのバランスがいいですね。ボルドーのサン・ジュリアン的、という声も出ました。


Frey Organic Zinfandel 2008 (米、カリフォルニア)
メンドシーノ産。果実味がきれいでジューシー。やさしいジンファンデルでした。


SENA 1997 (チリ)
エラスリスとモンダヴィ(米)のジョイント。濃いけれど、丸くなめらか。これはまだまだ熟成しますね。
※さらに詳しく → コチラ


Cousino-Macul Cabernet Sauvignon Antignas Reserve 2010 (チリ)
セーニャに合わせて同じチリをマッチング。伝統ある畑のワイン。


Riesling Auslese 1995 Hermann Ludens (独、モーゼル)
最後はリースリングのアウスレーゼ。ノーブルな甘さにほっと落ち着きますね。



8人で12本、マグナムがあったので13本分!
よく飲みました(笑)
皆さん、ありがとうございました。
S先輩、素晴らしいメンバーを集めていただき、ありがとうございました

 → 豪華な顔ぶれのワイン会-2


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いちごたっぷりのベーレンバウムクーヘン

2012-07-20 17:03:49 | 甘いもん
こうなったら、バウム3連投します(笑)

以前、抹茶バウムを食べておいしかった、京都の 「ズーセス ヴェゲトゥス」(これも発音しにくい)(笑)の3種のバウムクーヘンを食べ比べました。


ベーレンバウムクーヘン、プレーンバウムクーヘン、抹茶バウムクーヘン
「ズーセス ヴェゲトゥス」  (京都市北区)

抹茶バウムは相変わらずおいしい!抹茶が濃厚で、パサつかずしっとりなのが好きです。
抹茶バウムに関しては、ここがベストだと思っています。

プレーンは玉子の味がやさしく、それでいてしっかりした食感と味わいで、キルシュヴァッサーで風味付けがしてあります。


3つの中での私のイチオシは ベーレンバウムクーヘン

原材料を見ると、
卵、粗糖、バター、いちごピューレ、浮き粉(小麦でんぷん)、小麦粉(南部地粉)、ヘーゼルナッツ、マジパン、生クリーム、いちごジャム、レモン、アマレット、フリーズドライいちご、塩、バニラ(香料)。

いちごがピューレ、ジャム、フリーズドライでたっぷり混ぜ込まれていて、超しっとり
いちごの粒々を感じます。甘さもしっかり。
バウムというより、フルーツケーキ的な口当たり、食べ応えでした。
※これは季節商品らしいです(今季は7月10日で販売終了)


ベーレン、抹茶、プレーン

抹茶の色が本当に濃く、味も濃厚!
私の中では、ズーセスヴェゲトゥスのツートップは、抹茶とベーレン


こんなフレーバーのカットバウムもありました  
左)バジル&レモン 右)トマト

柑橘好きの私のオススメはバジル&レモン。
バジルはあまり感じず、レモンの風味が爽やかでした。

先日も 「ローヌ洋菓子店」 のバウムを紹介しましたが、さすがに京都はレベルが高い!

ズーセス ヴェゲトゥス
京都府京都市北区紫竹下竹殿町16


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本場ドイツのザルツヴェーデル系バウムクーヘン

2012-07-19 16:12:18 | 甘いもん
せっかくですので、もうひとつ バウムクーヘン を紹介します(笑)

これも先日食べたものです。


Baumkuchen Seiffener Tippel (熊本県南阿蘇)

「ザイフェナー・ティッペル」 、初めて聞く名前です。
2011年にオープンした、バウムクーヘンとドイツ雑貨の店で、店舗内のカフェではコーヒーやバウムクーヘンがいただけるようです。



見た目はゴツゴツしていますが、口にするととてもキメが細かく、超なめらか。ソフトで口どけがよく、たまご味とやさしい甘さがナチュラルな、バニラの風味のするバウムでした。

地元阿蘇産の地鶏の有精卵、福岡産の蜂蜜をはじめ、発酵バター、フランス産天然バニラなど、材料にもこだわり、ドイツから輸入した専用オーブンを使い、店内で焼いています。

ツノのある特徴的な形をしていますが、これは、バウムクーヘン発祥の地とされる“ザルツヴェーデル”(Salzwedel、ベルリンとハンブルクの間くらいの場所の町)タイプ(一本焼き)だとか。
きれいな円柱形のバウムよりも手作り感があるので、個人的には好みの形です。


こんなパッケージに入っていました

ところで、この店の名前(ザイフェナー・ティッペル)、なかなか覚えにくい…
なんでこんな名前を付けたの?と調べると、ザイフェナー(Seiffener)はドイツ東部の小さな町ザイフェンから来ていました。ザイフェンはクルミ割り人形が誕生した町らしく、そのため、この店ではザイフェンの木製おもちゃ雑貨を直輸入し、販売しています。



店があるのは阿蘇なのでなかなか行けませんが、近くに行く機会があれば、覗いてみたいですね。
ですが、この周辺は先日の熊本の豪雨でかなり被害が出ているようです。
幸いにも、この店は無事でしたが、材料の調達などに影響が出ているようですので、注文の際はその点を考慮してください。



阿蘇 カフェ ティッペル
熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽4635-6




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饅頭屋のバウムクーヘン

2012-07-18 23:15:58 | 甘いもん
今週もかなりタイトになってきたので、バウムクーヘンの紹介でご容赦を(笑)


ヴィンテージ バームクーヘン (Vintage Baumkuchen)  十万石(埼玉県行田市)

なんと、「十万石まんじゅう」が名物の和菓子屋さんが作るバウム!
饅頭とバウム、ミスマッチな気がしますが、外観を見る限り、いい感じじゃありません?


これはサイズ「大」で、直径14cm、高さ7cm 2,100円

直系は同じで、高さが3.5cm(小)の1,050円、 5.2cm(中)1,575円もあるようです。



生地の色が茶系というのが珍しく、外側のホワイトチョコのコーティング層が超厚い!
これだけ厚みのあるのは初めて見ます。
チョコも生地もみっちり硬く、味わいは濃厚で、スパイスがきいていて美味しい~

これは気に入りました!

購入できる店が限定されているようですが、機会があればぜひまた食べたいですね


パッケージもオシャレ


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カーヴ・デ・ヴィーニュの絶品フレンチ

2012-07-17 17:54:47 | レストラン&店
ワインバーなのに、ここの料理は本当にレベルが高い!
この伊勢はマノワール系列なのでおいしいのは当然なんですが、手が込んだものを出していただけるので、いつも楽しみにしています。

今回は、5月にお邪魔した時に出していただいたお料理を紹介します。




マス(青森産)のミキュイ


豚足のコロッケ


サイマキ海老とリ・ド・ヴォーを巻き込んだウズラ


牛肉の赤ワイン煮込み

写真を振り返っていたら、食欲が刺激されてきました(笑)
ああ、また食べに行きたい!



カーヴ・デ・ヴィーニュ
東京都中央区銀座4-13-15 成和銀座ビルB1(銀座、歌舞伎座の隣)


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