明日2月2日から5日まで、東京ビッグサイト東展示場棟3ホールで『第7回グルメ&ダイニングスタイルショー春2010』が開かれます。第69回東京インターナショナルギフトショーと併催なので、多くの来場者でにぎわうことと思います。
私はこのショーに出展する静岡県商工会連合会のしずおかうまいもの創生支援事業(地域資源全国展開プロジェクト)のサポーターとして、今年度は静岡県産野菜フルーツを使った「デザートふりかけ」の企画開発をお手伝いしました。過去ブログでも紹介したとおり、昨年10月のグルメ&ダイニングスタイルショー秋2009で試作品のテイスティングリサーチし、さまざまな改良を加えた後、明日からのショーでほぼ完成に近い形のものをお披露目します。この事業のサポートは4年目になりますが、今回は“デザート用のふりかけ”という新たな食のスタイル提案だけに、紆余曲折あったものの、プロジェクトとしてはやりがいがあり、大いに手ごたえも感じました。
今回のデザートふりかけは、もともと静岡県立大学の学生さんたちが企画し、SOHOしずおかビジネスプランコンテストでも表彰されるなど話題になっていたプロジェクトがベースにあり、「フリフリ」というかわいらしい商品名も付いていました。
ところが、いざ商品化しようとしたら、「フリフリ」では商標登録できないことが判明し、急きょ私がお手伝いすることに。数案出した中で「デコフリ!」が採用されて、昨年10月はこの名前で準備したのですが、ショーの前日になって「デコフリ」も登録できないと弁理士さんから連絡。このときは間に合わずそのまま展示し、「ネーミングがいい」と褒めてくれた人には、「名前は変更する予定です」と奥歯を噛みしめながら応えました。
その後、新たなネーミング案をいくつか出したものの、ショーで評判が良かった「デコフリ」と、もともと学生さんが付けていた「フリフリ」をくっつけた「デコフリフリ」という名前をプランナーさんが提案し、事業委員会の賛成多数で決め、登録の可否を確認の上、マスコミ発表しました。
ところがところが、新聞発表直後に、「デコフリ」の商標を持っていた企業から「似ているではないか」とクレーム。この企業が静岡県内の関連企業だったため、法律上は問題なくても、ここは県内事業者の足を引っ張ることはできないとの判断で「デコフリフリ」も却下。2月のお披露目ショーの準備直前になって私のところへ再びお鉢が回ってきました。
・・・打ち出の小槌じゃないんだから、そんな簡単にネーミングなんて浮かばないよぅと頭を抱えてしまいました。もともと学生さんたちが考えた商品で、彼らにも強いこだわりがあるでしょう。実際にふりかけを試作した業者さんには業者さんなりに「売れる名前」の判断基準がある。「デコフリフリ」でラベルやパッケージのデザインを進めていたデザイナーやプランナーからは「イメージの大幅変更は不可」と言われ、ネーミングってそもそもコピーライターなら相当のギャラをもらってもいい重要な仕事なのに、なんでこんな無茶ブリされるの~と内心ヤッキリ…。
それでも、学生が大事にしてきたプランと、それを実現させようと何度も会議に足を運んだ委員さんたちのことを思い浮かべると、「なんだかんだいっても、いいネーミングを出せない自分が悪いんだ」と自己嫌悪に陥ります。
苦し紛れにひねり出した3案を最終会議に提出し、時間切れということで多数決で1案に絞り、大急ぎで弁理士さんに登録可否を調べてもらって、なんとか明日からのショーには間に合ったようです。
どんな名前に落ち着いたのかは、明日からのショーでご確認いただくとして、商品そのものは、静岡県産の紅ほっぺ、三ケ日みかん、アメーラとまと、緑茶をマイクロ波乾燥させ、甘みやカリカリ感をプラスしたユニークなデザート用ふりかけに仕上がっています。アイスやヨーグルトにトッピングするもよし、みかんは冷製パスタに、アメーラはトマトソースパスタやピザにも合います。ふりかけはごはんにかけるもの、という概念をひっくり返す、画期的な新商品だと思いますから、ぜひご期待くださいね!
私は2月3日に会場で一日プレゼンターを務めますので、東京ビッグサイトまでお越しいただける方はぜひお声かけくださいまし。
第7回グルメ&ダイニングスタイルショー春2010の詳細はギフトショーのサイト内からどうぞ。