昨日(10日)はあざれあで開かれた『しずおか子育て応援メッセ2010』に行ってきました。子なしシングルの私には縁のない内容ですが、NPO法人活き生きネットワークさんが県から制作を請け負った『出産・育児で困ったときに相談しやすいところ』という小冊子の編集をお手伝いした関係から、見本版を初披露するこの日、参加者の反応を確かめにうかがったのでした。詳しくは活き生きネットワークさんのブログをご覧ください。
定刻よりちょっと遅れて会場入りしたら、県の事業を委託した4団体の事例発表が行われていました。
このうち、異なるジャンルの団体が協働で子育て支援を行う事例として、聖隷クリストファー大学とNPOが取り組んだ『親子向け食育イベントと“子育てひろばたっくん”』、NPO法人ころころねっとが聖隷浜松病院等と取り組んだ『ふたごみつご先輩ママ相談員育成講座&出前支援』は、なるほど、行政だけでは手の届かない、現場のニーズに即応した活動だなぁ、と門外漢ながら感心しました。
とくに双子や三つ子など多胎児を授かった家庭では、それが初産ならばなおのこと、傍からはうかがい知れない苦労や悩みがあろうかと思います。子どもを預けて働きに行くどころか、買い物に行くだけでも一苦労でしょう。「他のお母さんたちのように、お母さん同士で集まって気分転換をはかったり、情報交換する場すら持てない」というのが現実です。
それでも心強く感じたのは、発表者のNPO法人ころころねっと理事長の池谷貴子さんが「でも、一人子育てで、その子一人しか目に入らず、ちょっとしたことでもクヨクヨ悩むお母さんに比べたら、2人3人同時に育てるお母さんのほうが大らか」とおっしゃったこと。テレビでもよく見ますよね、子だくさん家族のお母さんのたくましい姿。“この子はこう”“その子はそう”とふんぎりがつきやすいんだと思います。
子育てとはまったく違いますが、今、私も、『吟醸王国しずおか』映像製作委員会で有志を募って、苦境にある資金集めや広報戦略について何度か話し合いの場を持っています。一匹狼で仕事してきた身にしたら、チームワークで一つのミッションに取り組む不慣れが原因で、メンバーを束ねてベクトルを合わせることだけでもフゥフゥ・・・。一度に大勢からいろんなことを言われて混乱している状態ですが、多胎児のお母さんに比べたら、まだましかなぁ。(有志の皆さん、赤ちゃんと同列扱いしてしまってゴメンナサイ・・・)。
この人はこう、あの人はああなんだって、ちゃんと個人個人を理解すれば、つまりその人がなぜそういう言動をとるのか、その人の立場に立って考えてみれば、クヨクヨ悩むことはないんですよね。
私は、子育て中のお母さんたちをやっぱりどこか他人目線で見ていますが、実際には、子育てに取り組むお母さんたちから教わることのほうが多いのかもしれないな、と思いました。
ところで、私もお手伝いした小冊子『出産・育児で困ったときに相談しやすいところ』は、若干の直しを加え、3月中には発行予定です。県中部(静岡市、焼津市、藤枝市、島田市)の子育て相談機関の連絡先を網羅してありますので、出産を控えた方や育児奮闘中のご家庭に届けばいいな!と思っています。