杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

3Dの洪水に晒されて

2010-10-10 00:01:32 | ニュービジネス協議会

 8日(金)は(社)静岡県ニュービジネス協議会の視察で、幕張メッセで開催中のCEATEC JAPAN2010に行ってきました。アジア最大級の最先端IT・エレクトロニクス総合展で、今年で11回目。私は昨年に続いて2回目の視察です。

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 昨年は地デジ&3D対応テレビが注目の的で、行列に並んでメガネをかけて3Dシアターを視聴したのですが、今年の行列は東芝のグラスレス3D(メガネなしの3Dテレビ)。最後尾を探したら、待ち時間最低90分といわれ、他の視察ができなくなるので泣く泣くガマン。同行のニュービジネス協議会メンバーと「整理券を出せばいいじゃないか、不親切だなー」と憤慨しちゃいました。…我々田舎モンと違い、東京の人は百貨店の初売りでも人気ラーメン店でも、並ぶのゼンゼン苦じゃないんですよね(苦笑)。

 たぶん、あえて長蛇の行列をさせることも、出展企業にとっては“勲章”のようなものなんでしょう・・・。

 

 

 

 東芝レグザのブースでは誰でも観れるステージの新製品PRショーで、ノートパソコンほどの画面でグラスレス3Dをチラ観させてくれました。最前列で目を凝らしてみたんですが、画面があまりにも小さくてよく解からず(苦笑)、MCのお兄さんとダンサーが盛り上げていました。このお兄さんとダンサーさんってどこかの劇団かダンススタジオに所属しててバイトで来てるのかな~なんて関係のないことを想像してしまいました

 

 

 

 今年の各ブースはとにかく、3Dは“標準規格”なので、どのように魅せるか企業別に見比べました。

 

 

 東芝はグラスレスという目玉があったものの、結局見られなかったのでまったく楽しめず残念  

 

 ソニーの3Dは要メガネでしたが、ものすごーい大画面で展示会場のお客さんたちを3Dカメラで撮ってライブで見せたり、大画面いっぱいにグランドキャニオンの絶景が3Dで映し出されると、ホントにその場を低空飛行してるみたいで大感激でした

 

 パナソニックも要メガネですが、3Dの楽しみ方を丁寧にレクチャーするようなステージで、とてもわかりやすく、プレゼンとしては一番まとまっていたと思いました。

 

 シャープや日立は、ステージショーのようなプレゼンがなく、展示物をおのおの観てその場で解説してもらうというブースでした。待たず並ばず、すんなり観れて、丁寧に解説もしてもらってヨカッタです

 

 

 

 ITやエレクトロニクスの世界はまったくの門外漢で、こういう展示会に来ても、ただただ「は~すごいな~」と目を白黒させるだけで、協議会会報誌のレポートでも大した記事が書けず、お恥ずかしい限りです・・・。つい先日も、ニュービジネスサロンで富士通の専門家の方に『クラウド』について解説してもらい、なんとな~くおぼろげに理解出来た次第。『クラウド』っていつの間にかIT用語の常識になっていて、新聞の見出しで見かけても何のことやらさっぱり付いていけなかったのです・・・ 20代30代のころに比べ、確実に、〈最先端〉への理解力や適応能力が落ちているのを痛感しますね~。

 

 

 

 明日(11日)の誕生日でまた一つ、年齢という重石が加わり、時代のフロントが一歩遠く、クラウド(雲)の向こうに離れていく気が・・・。

 酒に関わっていると、年齢を重ねる=酒の味がわかってくるって美徳扱いなだけに、たまにこういう展示会に来ると、重石をいくつもぶら下げて〈最先端〉のスピードにまったく付いていけなくなってる自分に気づいて愕然としちゃいます

 

 

 

 

 それはそうと、2か月前にやっと地デジ対応薄型テレビを買ったのに、あっという間に3Dテレビが普及して(グラスレスも他社が追随するんでしょう)、パソコンだって今に3D画面が当たり前になっちゃうんでしょう・・・。2か月前まで観ていたアナログテレビ、まだまだ十分観れたのに、一体、何度買い替えさせたら気が済むんだよ~と言いたくなるのは私だけじゃないですよね