小田原駅に戻り東海道線を一駅乗り継ぎ早川駅で下車しました。
早川
最近、旅番組でよく小田原漁港が取り上げられています。
小田原漁港
前方に見えるのは西湘バイパス。伊豆半島の方に出かける時はよく世話になります。
小田原水産市場にやってきました。今回の旅の目的の一つです。
この辺りは駐車場に入る車で渋滞していました。元気だったら電車で来た方がいいですよ。
早速小田原場外市場、テレビでもおなじみの港の台所「はな」に入りました。
海鮮どんぶり
店内ははレストランというより市場の中の食堂といった感じで広々としていて海からの陽光も一杯でホッとします。
新鮮なアジ、金目鯛、カツオなどを、4種類の混ぜご飯から自分で選んで左のどんぶりにいれてから右の魚を乗せます。
ご飯はお代わり自由ですが食べ過ぎに注意。お酒も飲めますがまだ歩くので止めました。
さてお腹も一杯になり小田原文学館まで歩きました。
小田原文学館
小田原には沢山の文学者が育ったり、一時的に住んでいた人が多いのにはびっくりしました。
風光明媚な惹かれて移住してきたのでしょうか。「山よし海よし天気よし」です。
谷崎潤一郎、三好達治、坂口安吾、など著名な作家が活動していました。
尾崎一雄、北村透谷など小田原出身だそうです。
各階にテラスがあり庭園や石垣山など箱根の眺望も素晴らしくてのんびりできます。文学に興味がなくてもお勧めです。
尾崎邸書斎
白秋童謡館
北原白秋は福岡県柳川市生まれですが大正7年から15年まで小田原ですごしこの間に全童謡作品の半数近くを創作したそうです。
文学館の周辺は広大な敷地に豪邸が立ち並んでいます。
さらに歩くと小田原城か?
いや違った!外郎(ういろう)屋さんの本店でした。
外郎と言えば名古屋のお土産と思ってしまいますがこちらが元祖みたいです。
もともと薬の「透頂香ういろう」の製造元でしたが苦い薬を飲んだ後、ういろうの甘さ加減が良かったせいか評判になったそうですよ。
やっと小田原城の堀が見えてきました。
銅門(あかがねもん)
馬屋曲輪から二の丸に通じる位置にあり、二の丸の正門です。
常盤木門(ときわぎもん)
小田原城本丸の正門に当たり、最も大きくて堅固に作られています。
天守閣
ところで<小田原評定>という言葉ご存知ですよね。
長引くだけでいっこうに埒があかない相談のことです。
昔、豊臣秀吉の軍勢が小田原城を包囲した時に城主である北条氏直が城内で和戦の評議が長引いてついに結論が出ないまま滅ぼされました。
現在勤務している会社でも会議ばかり長くて業績がパァっとしない会社は速く見切りをつけた方がいいかもしれませんね。
さて天守閣に登ってみましょう。
天守閣は昭和35年に再建されました。中は残念ながらコンクリート造りです。しかし甲冑、刀剣、古文書など見学できるものがたくさんあります。
エレベーターでも作っておけばもっと良かったのにと思いました。
天守閣から見た小田原市街です。
さきほど昼食を摂った小田原漁港も見えます。
やっぱり箱根の山々も近くに見えます。
小田原の町を歩いてみて改めて住んでみたくなるようないい街だなと思いました。
海に近いので魚は美味いし、気候温暖、東京にも近い。
もともとご隠居は今度生まれてくる時は城下町がいいなと思っています。
自宅から散歩すると10分ぐらいでお城のお堀があって、できたら昔のままの木造の天守閣があったりしたらもっといい。
冬の寒い朝、寒稽古の剣道部の学生がランニングしていたり夏はお城のライトアップ。
二両編成ぐらいの通学列車で隣の女子高生と一緒になってどきどきしたりして楽しいだろうなと思います。