今回の旅の最後に東北地方屈指の桜の名所に立ち寄りました。大河原町と柴田町にまたがる白石川堤千本桜(しろいしがわづつみいちめせんぼんさくら)です。
芭蕉一行も残念ながら季節が過ぎていたのでこの光景は見られなっかたでしょう。見物したらどんな俳句になったでしょう)桜が咲いたころ新幹線でさっと来られる現代人は幸せです。(4月15日)
JR大河原駅から徒歩約5分大河原橋に出ると白石川沿いに桜また桜です。
なんて表現して良いのかわかりませんが上野公園のお花見のように大騒ぎしている酒飲みばかりが目だつのとは違ったのどかさみたいなものがあります。
東北地方のみんなが心から桜、そして春の訪れを楽しんでいるようです。
しばし桜を楽しみましょう。
大正12年、および昭和2年大河原町出身で東京に出て成功した高山開治郎が白石川沿いに桜の苗木1200本を寄贈したことから始まります。
白石川の桜の品種は殆どがソメイヨシノだそうです。
ご存知のように「オオシマザクラ」と「エドヒガン」の交配種で葉の出る前に咲くのでよけい綺麗です。
乗船時間約30分ですが川からの眺めもまたいいでしょうね。
貰ったパンフレットと同じ場所で撮りました。
蔵王連峰の残雪が見えないのは残念としても迫力がないですよね。縦のアングルで手前の桜をもっと入れるかな。
同じ場所で人間が考え出したカメラという機械で同じように操作しているのに桜の色が出ません。写真教室の先生に今度の授業の時に訊いてみましょう。
長い堤です。柴田町の方にやって来ました。
さて桜絶景ポイントの「しばた千桜橋」に出ました。
カメラを三脚に装着した写真家で一杯でした。何となく入り込む隙間もありません。朝からずうっと来ているのでしょうか。
(すみません、すみません、すみません。千葉から来たこきたねぇじいさんです。一枚撮ったら帰りますので割り込ませてください)
とは言いませんでしたが背の高い青年の隣が少し空いていたので
「ここで一枚撮らせてもらっていいですか」とお願いしたらだまって頷いてくれました。
やれやれ一枚と言わずに2,3枚撮っていくかと(ずうずうしいじいさんです)持ってきた時刻表のコピー見ていました。
その時青年がスマホから目を離して「情報によると下り普通列車は駅が混雑していて15分ぐらい遅れているらしい。上りの貨物は定時運行なのでうまくするとこのへんですれ違うかも」
なんだなんだ不愛想でも気持ちのいい青年じゃん。今どきコピーなんか持ってきてるようじゃどうしようもない、情報はスマホなのだと思いました。
ご隠居みたいに(ヘラヘラ、ペコペコ、ニコニコ)しているようなのは腹の中では何考えているかわからない。
世の中の女性諸君結婚するなら多少とっつきが悪くても気持ちの暖かい人がいいですよ。
とか思っているうちに下りJR719系普通列車がやって行きました。
えらそうに三脚なんか、なくてもそこそこ撮れるじゃん!その安易さが究極を求められないのです。わかっていますよ。
青年の教えてくれたとおり上りの貨物列車がやって来ました。機関車は「桃太郎」かな。
機関車はあっというまに関東地方の操車場目指して行ってしまいました。
下りはその先に船岡駅が見えてきました。
旅の最後に気持ちのよい青年と出会って終わりにしましょう。
おまけ
船岡駅です。鯱ほこが立派です。東北本線が特急や急行ががんがん走っていた頃は格調高い駅が沢山あったのでしょう。
大河原駅・船岡駅間3.5kmを桜を見ながら苦も無く歩きました。ここから仙台まで普通列車で行って「やまびこ」で帰途につきました