2019年もはや3月になりました。
毎年のことながら一日一日の時間が過ぎ去るのが早いですね。
昭和の中ごろには明治時代というと本当に遥か昔と言う感じがしましたが平成が終わって
次の新しい年号が始まると昭和生まれなんて言うと化石のように扱われるかもしれません。
適温の 紅茶ひと口で 弾む朝 幸せハードル 低くてよかった
(朝日歌壇 上越市 大堀みき さんの作品)
年を取ると朝の小さな幸せ気分がそのままおだやかな一日になりそうでいいですよね。ご隠居にピッタリな短歌です。
若い人たちはこれからですから、大会社に入って出世してとか、IT企業を興して大金持ちに、あるいは理学部の教授にでもなって大きい発明をしたいとか、
朝からのんびりしていられません。
ご隠居は子供の頃は都電の運転手になりたかった。高校の頃は地理の先生、大学時代に入ってからは都会のオフィスで一日過ごすような仕事は嫌だったので営林署か尾瀬林業みたいな会社に入って鳥の鳴き声を聞きながらの仕事がいいなと思いました。すべて希望はかないませんでした。サラリーマン時代はパァとせず約13年で辞め、独立しましたがそれも儲からずこんな年になりました。
大体の人は思い通りにならない人生で退職金もらってからは、毎朝庭の木でも見ながらまずはミルクティでも飲んでいる人生でいいんじゃないでしょうか。
よけいなことですがご隠居は紅茶会社に13年勤めていたんですよ。だから紅茶は大好きです。
みんな長く生きていると色々なことがあって当然ですが今年も春がやって来ました。
遠くに行かなくても春は楽しめますね。
千葉といえば菜の花ですが日本中菜の花の美しい場所はありますね。
食用に全部が全部しているわけでもないのでしょうがこの花が日本人は好きなのでしょう。
早咲きの桜も奇麗です。
東京湾も日差しと共に輝きを増してやる気を出してきました。
海もやる気を出してきたので海辺も綺麗にしようということでしょうか。
NTT東日本の関係の諸君が清掃のボランティアで集まっていました。
保護司会でもいろいろボランティア活動をしますが最後は記念写真撮って会長かなんかの挨拶があってやれやれとお開きになります。
「本屋大賞ノミネート」の文字につられて「熱帯」を買ってしまいました。
作家自身も登場して、若い頃、本書と同じ本を手にしたものの読了前に紛失して、以後探しても入手できないどころか、そんな本自体が存在していたのか疑わしいと言うところから始まります。
同じように奇妙な出会い方によって引き寄せられた登場人物が調査に乗り出しミステリアスの展開になります。
そして半分が過ぎ第4章「不可視の群島」から話ががらりと変わり面喰います。SFファンタジー小説になります。
今まで読んできた小説とは一味違うなと思いました。
最後に森見登美彦氏が
「作品中に描かれている事柄は、あくまでこれらをもとにして膨らませた妄想であり
必ずしも参考文献や歴史的事実を忠実になぞっているわけではありません。
その点をご理解いただければ幸いでございます」と書いています。
なにはともあれ春近し、散歩に読書に買い物にと春を楽しみましょうね。