房総半島は太平洋に面した側を外房(東側)東京湾に面した側を内房(西側)といいます。
JR外房線は千葉駅から東側を走り鴨川駅までです。そこから内房線になり半島の先端を通って円を描くように西側を走り蘇我駅までです。
さて鴨川駅で内房線に乗り換えて太海駅(ふとみ)下車、仁右衛門島に行ってみました(上陸した?)
仁右衛門島は約30,000㎡の島で源頼朝や日蓮聖人の伝説で知られています。
平野仁右衛門が一戸だけ住んでいることからこの名前になっています。
手漕ぎの渡し船を10分ほど乗船すると島の桟橋です。
海の色はとてもきれいで澄んでいます。しかし風は冷たい。
売店を通って石段を登っていくとそこかしこに水仙の花が咲いていました。
西側の先端に出ると眺望が開け鴨川のリゾートマンションが良く見えました。
遊歩道に沿って行くと中央部に石垣囲まれた島主の住居が現れます。
1704年に建て直したもので南天の床縁、桑の天井板、手斧削りの帯戸などが使われていて歴史を感じます。
庭の蘇鉄の木をみているとここは房総半島というより沖縄の小さな島にでもいるのではないかと錯覚してしまいます。
実は10年ほど昔、高校時代の友人達とここを訪れています。
島主の自宅のたたずまいも島を吹き抜ける潮風も、大蘇鉄の木もまったく何も変わっていません。
こんなにも変わらない観光地もあるのだとある意味感心しました。
正一位稲荷大明神・源頼朝かくれ穴
1180年石橋山の戦に敗れた源頼朝が安房に逃れてきたときに夜襲をさけて身を隠したという洞窟だそうです。
帰りに駅に戻る途中にある太海フラワーセンターに寄ってみました。
島との共通入場券だったのですが植え替えをしている時期のようで閑散としていました。
風穴トンネル
普通列車に乗って館山に出てみました。
館山城
里見義頼の築城ですがその後廃城になり昭和になって再築しました。
近くに八犬伝博物館(館山市立博物館分館)があります。
NHKの大河ドラマに里見八犬伝をとの声もあります。
館山湾
洲崎灯台(以前来たたときに撮影したものです。今回は着いたとき暗くなっていました)
灯台は人工物ですが日本の風景に良くあっているなといつも思います。
特に夏に訪れると灯台近くには濃緑の木々が海を覆い隠すように育ち、遠くに群青色の海原が輝いています。
その木々の影になっている海の色がまた神秘的です。
そして真っ白な灯台、木々の葉を通ってくる潮風の気持ちよさ、カモメの鳴き声、蝉のコーラス、これぞ夏休みです。
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