村上原基、滋賀県安曇川の山中20年⇒麓の町の田中に一人暮らし人生

山中で20年一人暮し後71歳から麓の田舎町で暮している、断捨離し自然な生き様と山暮らし体験に基づく人生論及び写真を紹介

46.偽装人間の多い現代は土台・基礎・根本崩壊時代が進展する

2006-09-08 22:01:21 | 人生
現代において、人間も会社も国家も地球も、基礎・土台・根本が腐りつつあるのではないかと大いに懸念しています。又は実は元々いい加減なものであったがそれが今になって表面化してきたのかもしれませんね。基礎・土台・根本が腐っているのに、脆弱な土台や基礎の上に、無理やり、更にこれでもかこれでもかと積み上げていくように思いませんか?
土台は白蟻が喰い、木は腐り・コンクリートはヒビが入り、ボロボロになり、崩壊寸前の家のように、個人も会社も国家も世界もあちこちで、とんでもない状況が不気味に進展し、不具合や事件・事故が頻発しているように思います。
基礎や土台というのは、家で言えば建築当初の1週間くらい、人間で言えば10~20歳くらいで出き上がるんです。
家の場合では、えてして手抜きされ易い場所の一つなんです。
人間の場合、若い時の生き方や周囲の大人や人間や環境が極めて大事なんですが、案外いい加減に過ごしてしまうもんなんです。
昔は、厳しくかつ暖かい親・兄弟・先生・社会というのがあって、赤ん坊から若者の基礎・土台の構築に日常的に大きく拘わっていました。しかし今から20年くらい前:高度成長が進展する中で、急速に若者を取り囲む環境は変化し、基礎・土台の弱い若者が表面化してきたのです。しかも同時に本来強固であったはずの大人もバブル崩壊とともに、何故か急速に土台が腐りはじめたのです。
例えば家の場合、どうしても上物や外観・表面に目を奪われがちで、普段見えない箇所である土台や基礎などを見落としがちです。そういう部分は、本来は、家を支える大事な部分なんです。もしそういう大事な部分が損傷・劣化したり上物を支えられなくなってくると①家が傾く②地震によって倒壊する③家が痛む④家が腐る。
基礎・土台・根本が腐る又は腐りはじめた場合は、非常に大きな決断がいるのではありますが、一度上物を取り壊し、根本的に土台・基礎から建て直すことが必要になるのです。
今年起こった事件で、姉歯マンション偽装事件というのがありましたが、外見は立派でも、地震時などに基本的に必要な強度が不足しており周囲にも危険が及ぶので、一度取り壊さないといけないそうですが、3~4千万円も払って、やっとのことで手に入れたマンションですから、壊すなんてとんでもないことだと思います。
被告の首班格は、「どちみち巨大地震が来れば、ほとんど皆倒壊するのだから、少しくらい強度が不足していても、とり壊す必要なんかない」と言っているのだそうです。このような偽装マンションの場合は、家主の意向を尊重するわけにもいかず、もったいないとも言っておられないので、取壊す運命だそうです。但しローンをかかえて家賃まで払って立て直すことは大変なことで、実質不可能なことなんでしょうね。ご心痛お察しします。

ところで現代においては、気づいてみたら「偽装人間が多い」ことが判明してきました、いや偽装マンションどころの程度の騒ぎでは済まないのです。人間は、そんなに簡単に建て直しなんかできませんから、今後、先進国家を中心に崩壊人間が続出するのは、火を見るより明らかです。

現代は、個人・会社・市町村・国家・世界は、一度思い切って腐りきった今の状況をとり壊すべきなのに、壊さずそのままにしています。当然ですが、間違いなくどんどん状況は更に悪化して行きます。

会社の例でお話しますと、バブル崩壊開始した当初の頃の話ですが、
A社は、売り上げも順調で、新規に社員を雇い設備も増強しどんどん拡大路線を歩んでいきました。業績はどんどん上がり、暇もない状況が続きました。

B社は逆に、売り上げが伸びず、社員を20%減らし、設備も更新できず、製造を中心に間接部門も含めて徹底したコストダウンに取り組むとともに、新規の研究開発に必死に取り組みました。急速な景気後退場面ですから、当然業績は低迷のままです。
ところが、その後経済環境は、年々どんどん急激な不況が進展し大不況が襲ってきました。A社は固定費が多く、一転して赤字に転落しました。B社は赤字はそれほど増えず、むしろ新規開発した製品がヒットし、不況知らずに売り上げが拡大しました。不況にも拘わらず大幅な黒字になってむしろ優良企業へと変身していったのです。
A社は上辺の華やかさに目を奪われ基礎・土台の点検や強化を忘れていたのです。一方B社は、幸か不幸か業績が低迷したために基礎・土台の強化をしたのです。

こういう事例は会社だけでなく、個人・国家でも同様なことが過去沢山あるのです。今危ない国は、例えばアメリカ・日本・中国やこれらに類似した多くの国です。何故かというとガタガタしているのに、しばしの経済状況の好況などに目を奪れ、基礎・土台の深刻な弱さに心を配っていないのが危惧すべき点です。
重度の肥満・高血圧で、医者から養生を命じられて、少し改善したので油断してしまい、またまた根本的な養生の手綱を緩めつつあるのと似ています。

癌にかかっている人が、「俺は今まで病気一つしたことがない、病気になんかならん」とばかり、癌になっているとは知らずに仕事や遊びや金儲けに走りまくっているのと同じです。過去人一倍元気であって、今も一見元気な人でも、そんなことは何もなりません。ある日「末期癌です」と言われたら、もう手の施しようがないのです。基礎や土台は普段は見えない「縁の下の力持ち」しかしここが腐ったり・崩壊していれば、突如ある日突然、縁の下から崩れるのです。

崩壊現象の例
①山崩れ・がけ崩れの頻発
②都会の停電・大水道管の破損
③石油・ガスや金属類の急速な高騰
④銀行・金融機関・大企業の赤字・破綻
⑤未婚・晩婚・子供生まないための少子化進行
⑥国市町村の財政赤字・破綻
⑦自己破産・ホームレス化・自殺増加
⑧フリーター・ニート・引篭もり・
⑨学生の減少・私学の採算悪化
⑩会社の乗っ取り・違法な株取引
⑪突如切れる・犯罪の低年齢化・親殺し・幼児虐待
⑫小学校の学級崩壊・中学校の校内暴力・大学性の放蕩
さあ基礎・土台という地味で目立たない箇所を、敢えて思い切って、直すかどうか?
村も町も会社も家庭も国家も、基礎・土台に目を配ることで建て直しをする最後のチャンスなんです。その気になり真剣に土台・基礎を抜本的に直しさえすれば、建て直しは不可能ではありません。

当面する多くの諸問題の根本は、上辺・外見でなく、基礎・土台の腐り・破損なんです。
地球環境問題なんてのも、すでに基礎・土台を抜本的に何とかする時期に来ているんですが、もう手遅れかもしれませんね。気候変動などによってある日突然日本中に大洪水や大雪や巨大台風がきて、日本中の山の木が一挙に枯れでもしないと、その深刻さを認識できないんでしょうね。

・若者のニート・フリーター・引き篭もりの方々に一言:そんなことしている場合じゃないぞ、しっかり土台を築けよ
・政治家・役人に一言:思い切った財政赤字の解消や国民のための政治をやらんと国や村が滅ぶぞ、崩壊するぞ
・多くの普通の人々に一言:自分は、基礎・土台がしっかりしているなんて甘い認識を捨てないといけませんぞ
コメント
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