村上原基、滋賀県安曇川の山中20年⇒麓の町の田中に一人暮らし人生

山中で20年一人暮し後71歳から麓の田舎町で暮している、断捨離し自然な生き様と山暮らし体験に基づく人生論及び写真を紹介

第44号 村上和隆の人生塾「一言」   矛盾は矛盾でなく、安易に矛盾を排除することこそが矛盾

2008-07-31 07:52:36 | 人生
関西ISOシニアコンサルタントネットワーク代表村上和隆:東京出身-大阪赴任-京都事務所-滋賀田舎暮し (東工大⇒大阪松下電器⇒京都エンゼル工業⇒ローム⇒テクノ経営⇒関西ISOシニアコンサルタントネットワーク代表)

※お知らせ:今後4~11月は事務所が滋賀の山中になるため毎日掲載できなくなります、やや日があきますが了解下さい

44.矛盾は矛盾でなく、安易に矛盾を排除することこそが矛盾である

生活・暮らし・仕事・学問・人生・・・・何事においても、悩み・苦悩・失望・・・がない人はいないでしょう。否、むしろそういうものがあるからこそ、そういうものを乗り越えることによって喜び・安楽・希望などが得られるのです。
悩み・苦悩・失望の元を一言で言うと矛盾ということでしょうか?世の中は「こうすればこうなるはずだ」と思っているとそうはならない。

「こうしたいがそうはならない」というように、あれこれ矛盾が生じます。その矛盾こそが悩みの元なのです。ところが矛盾を避けようとすると、かえって多くの悩みや苦悩がどんどんやってきます。
平和と戦争/愛と憎しみ/善と悪/空腹と満腹・・・・みたいに望ましいものと望ましくないものは、一方が多いとか少ないというのではなく、結果的にはバランスしているものなんです。

ところが人間は、自分にとって望ましいほうを求め過ぎてしまうのです。「私の人生は悩み・苦悩ばかりです」などという人でも、第三者の目で冷静に診ると50-50なんです。
何事においても、全てが上手くいかないこともないし、全てがうまくいくとは限らないのです。

人間の暮らしを含めて自然界とは、裏と表のせめぎ合いであり、裏と表のバランスなんです。
安易に、矛盾がいけないもの・害あるものと認識してしまう人が多いのですが、日々出くわすいろいろな矛盾こそ、物事を深く・正しく理解する基本・糧なんですね。

だからいろいろな矛盾に突き当たることこそが、望ましいことなんです。多くの矛盾を解決し、自己を成長させていくことこそが人生なんです。
「矛盾がなくなりました」「私には矛盾はありません」なんていう人は、むしろ悲しむべきことであり、異常なことですらあるのです。

例えば「私は真面目で、信仰に厚く、日々神仏を拝んでいますが、悪いことばかり起きます、私は神仏に見放されているんです」という人がおられます。
この人は『自分にとってうまくいかないこと=矛盾だ』とか『神仏の加護=矛盾がなく何でも自分の思い通りになる』と認識してしまっているのです。

矛盾は本来望ましいことなんです。自分が勝手に矛盾=悪だと思ったり、言っているに過ぎないのです。
『矛盾って素晴らしいことだ』とか『矛盾があるから生きる価値がある』などと思うほうが良いですね。

「あれも矛盾・これも矛盾」と物事を決め付け、矛盾という暗い洞窟に引き篭もり、悩むことの専門家みたいになっていまい、前向きのやる気が萎えてしまうのは最悪です。矛盾を友とし、或いは師として付き合う・向き合う姿勢が大切です。

このたび村上和隆人生塾を開校しました。
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