村上原基、滋賀県安曇川の山中20年⇒麓の町の田中に一人暮らし人生

山中で20年一人暮し後71歳から麓の田舎町で暮している、断捨離し自然な生き様と山暮らし体験に基づく人生論及び写真を紹介

第61号 村上和隆の人生塾「一言」     私の体験に基づく、成人・大人についての認識

2009-01-15 11:25:19 | 人生
関西ISOシニアコンサルタントネットワーク代表村上和隆:東京出身-大阪赴任-京都事務所-滋賀田舎暮し (東工大⇒大阪松下電器⇒京都エンゼル工業⇒ローム⇒テクノ経営⇒関西ISOシニアコンサルタントネットワーク代表)
※お知らせ:今後12~3月は京都伏見本部事務所に常駐しています
4~11月は事務所は滋賀支所http://www.meico.org/siga_sisyo_syoukai.html
61.私の体験に基づく、成人・大人についての認識

成人式で大人になるとういのは真っ赤な嘘だと思います。当然わかっておられるでしょうが、現代の日本では、”20歳=大人”はありえません。
20歳は法律上、酒・タバコがのめるとか選挙権がもらえる程度のものでしかありません。
昔は、奈良時代以降、日本では12~16歳で元服したそうです。
元服すると幼名を捨てて、大人の名をつけたということです。文字通り大人としての役割や責任を要求されたようです。
江戸時代になると元服は、18~20歳になったそうです。
今は、年々、更に遅くなっていっているように思います。

大人になるのが遅れているのです。
時代が進歩してるのですから、本来はもっと若くて大人になってしかるべきなのですが
ところが、なぜか世の中が進歩するとともに、若者の幼稚化が進行していくようです。
こういう状況を困ったこととするのか、それとも望ましいこととするのか……?わかりませんが、

物事には、いつも良い面があれば悪い面もあるように思います。一概にどちらが良い悪いということでもないようです。
若者がゆっくり大人になっていくのであれば望ましいのかもしれませんが???
昔のように、厳しさがある社会では、若者は早く大人にならざるをえません。

よく日本人は子供ぽいと言われますが、私はそのように思う反面、欧米人の無機質さ、横柄さ、個人主義的なものも、違った意味で子供ぽいと思っています。私の言う大人とはいかめしい、冷たい感じのものではなく暖かさも大事だと思っています。厳しさとやさしさを持ち合わせている人が真の大人だと思っています。

世の中が平和で豊になれば若者はいつまでも大人にならずに、子供のままでいるのも当然のことです。

実家で暮らし、家事は親に依存、ひどい場合は経済的にも依存している場合があるらしいのですが、こういう若者の増加は、やはり大問題ですね。
現実には、日本の20歳の男よりアジアやアフリカの12~3歳の女の子のほうがずーっと大人に見えます。

私は、25歳で東京から大阪に単身赴任し、その後京都に家をローンで買い、京都に再転職し、更々転職し、子供を3人育て、妻が病気になり死に、そして会社を辞めコンサルタントを自営し、山中で一人暮らし・・・今日に至ります。
関西に一切身寄りは誰もいない、どんな状況の時も自分しか頼れない、随分つらかったが、何度もくじけそうになったが、よくぞ乗り越えてきたと思います。
今思うと、そういう厳しい環境下で、幾つものつらさを乗り越えてきたからこそ、やっと大人になれたんだろうと思うのです。
大人になる必要条件を私の体験から私なりに次にあげてみます。(注:十分条件ではありませんが)

【村上和隆式大人指数】:
     0~3子供、4~6やや子供、6~8やや大人、9~11大人、12完全大人
① 親元を離れ、他府県に住む
② 2回以上転職する
③ 経済的に親兄弟に依存しない
④ 経営者になる目標を持ち、課長職までやる
⑤ 結婚する、安易に離婚しない
⑥ 子供を持ち、きちんと育てる
⑦ 料理・掃除・洗濯を自分でする
⑧ 相手の立場にたつ、相手の気持ちを察する
⑨ 誰にも負けない、経験に基づく自分の専門を確立する
⑩ 自分自身の困難な状況を少なくとも7回は切り抜ける
⑪ 自らの意思で、自分自身の重大な意思決定を少なくとも7回はする
⑫ 親や子供や妻のことで非常に困難な問題を少なくとも7回は切り抜ける

以上12項目の70~80%以上がクリヤーできていない人は、大人ではありません。

一言で言うと、漫然と長期間、今と同じ状態に自分を放置しないということかもしれません。
「何度も脱皮しろ」と言うことですね。

親元を離れ・地元を離れ・会社も変わり・管理者になり・親になり・経営者になり・そして真っ当な本来の人間になろうと、どんな困難も対応できることが大事です。
別の言い方をすると、大人になることとは、どんなに厳しい状況でも、平然と変化に自分自身で対応できるということでしょう。

そういうレベルになるためには、本や学校で学ぶだけでは不十分であって、つらい環境に自分を押し込め、努力しつらくてもじっと耐えることでしょう。
私の場合、妻も東京からもらってしまったので、関西に全く身寄りがなく、完全な一人状態が続いたのです。それが幸か不幸か自分をより大人にしたようです。

京都と東京では何か問題があっても相談したり、助けを求める状況ではなかったですからね。
振り返ってみると、『東京を離れて関西に赴任し京都に住んでから、ずーとつらい厳しい環境で生きてきて、やっと55歳くらいで成人した』ような感じがしています。

大人の第一歩は、甘え・依存・依頼心を断ち切ることですからね。
私のように、完全に身寄りから隔離・隔絶させて、甘え・依存するものの存在を消し去ってしまうことこそが、最も正しい大人になる道なんでしょう。
「20歳で成人」「20歳で大人」なんて絶対にそんなことあり得ないです、本当の成人はせいぜい50歳くらいですかね。
現代の日本の若者の多くが親元・生まれた土地に住んでいるのです。そんな若者は死ぬまで大人になれないかもしれません。

変わることを他人に要求する当の本人が全く変わらない、だから物事は良くならない

日本人自ら心の再生をしようではありませんか?
村上和隆人生塾のホームページへ
村上和隆高齢者のための健康体操支援のホームページへ
村上和隆の会話塾
村上和隆の会話ブログ
東京都浅草出身/京都市伏見住人の村上和隆のブログ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 183.政治家が無能だとは思っ... | トップ | 184.村上さん「枯れる木は枯... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

人生」カテゴリの最新記事