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村上原基、滋賀県安曇川の山中20年⇒麓の町の田中に一人暮らし人生

山中で20年一人暮し後71歳から麓の田舎町で暮している、断捨離し自然な生き様と山暮らし体験に基づく人生論及び写真を紹介

184.村上さん「枯れる木は枯れさせるほうが良いんです」と言われて思ったこと

2009-01-26 08:48:15 | 森の暮らし
関西ISOシニアコンサルタントネットワーク代表村上和隆:東京出身-大阪赴任-京都事務所-滋賀田舎暮し (台東区立育英小学校⇒台東中学校⇒都立白鴎高校⇒東工大⇒大阪松下電器⇒京都エンゼル工業⇒ローム⇒テクノ経営⇒関西ISOシニアコンサルタントネットワーク代表)
※お知らせ:今後12~3月は京都伏見本部事務所に常駐しています
4~11月は事務所は滋賀支所http://www.meico.org/siga_sisyo_syoukai.html

私は10年滋賀県安曇川の山中で一人暮らしています。8年目くらいからやたらに木が虫に喰われ枯れていくのに気付きました。
そして高島市役所にメールし、どうすべきか、市として何か対応しているのかを問い合わせたのです。

私は、市の人が、「ありがとうございます。そうですか、早速対処しましょう、こういうことをしています…」というような回答が来るのだろうと思っていました。
しかし私の期待に反して、回答は意外なものでした。
「村上さん虫食いの被害はすでに全国的なもので、ここだけのことではありません、
地球温暖化の影響もありますが、それら虫食いの被害を受けている特定の木を保護するのはいろいろな意味で困難です、
自然というものはある木が枯れても次に別の木が生えてきます、それが自然の生態系というもので、何十億年もそういうことを繰り返してきたんです。「枯れる木は枯れさせるほうが良いんです」
そういう自然の力にまかせておけば良いのです、いや、むしろそのほうが望ましいのです。

私は「随分いい加減な役人だ」と思いながら次の質問をしました。
「ところで良い殺虫剤があったら教えてくれませんか?又はそういうものを市が支給してくれないのですか?」
「村上さん殺虫剤をまくとむしろ、別の被害が大きいのでお勧めできません。またそんな予算もありません」
でも世間知らずというか自然知らずの私は「なんと横着な役所やなー」と思ったものです。
当時は、他の人にも「これこれしかじか、全く役所というのはいい加減だ」などと触れ回っていたものです。

その後2年間、山の木は、私の住む場所だけでなく全国的な規模で更にどんどん枯れていったのです。
昨年平成20年晩秋には付近一帯で大掛かりな枯れ木伐採を約60万円の大金をかけてやるはめになったのです。
そして沢山の枯れ木を伐採した直後に感じたことは、付近の景観や心地良さが大きく変わったことです。
陽が一杯にあたり、なんと明るくなった、なんと美しくなった、すがすがしくなったことでした。
今まで沢山のひ弱な木で暗かった付近一帯が明るく、残った木も心なしか元気になったような感じがしたのです。枯れる木を無理して生かそうとすると、他の木が全滅する恐れがあったのですね。

その後最近になって、サブプライムローン問題なんかが起こり、久しぶりに、高島市の人が言った一言を感慨深く思い出したのです。
そうか「枯れる木は枯れさせるほうが良いんです」はそのとおりだなー。じたばた狼狽せずに無理やり維持するより、駄目なものは駄目と諦め、何年かかっても一からやり直すべきだ。

昨年来、サブプライムローン問題により世界中が経済的に混乱していますが、これも同じことが言えるのです。
森の木も枯れる木は切り倒すか、自然に倒れるのに任せるしかないのであって、市の人が言ったように殺虫剤をまいたり、姑息な手段をしてはならないのです。
今回の未曾有の混乱においても「姑息なことに頼らずに根本を正せ」の精神を忘れてはなりません。
殺虫剤をまくのはいかにも簡単ですが、本質的な改善にはならないばかりか、むしろ弊害を更に増やしてしまい、事態は更に悪化するのです。
過去日本や世界がやってきたことは、むしろ次々に姑息な手段を積み上げてきたのです、その結果が現代社会です。

自民党麻生坊や一派が定額給付金などを多大な労力と税金を使ってばら撒くというのはまさに愚かな政策です。
こんなその場限りの政策を国民はもはや期待していないのです。もっと将来の不安を解消することに使って欲しいのです。
とりあえず安易に殺虫剤をまく式の政策を無理やり実行しようとしている自民党は、無策な集団、政治を放棄した無能集団、無謀なやからと言わざるをえません。

個人的にも人生や暮らしのあらゆる面で、その場限りの対応をするのが現代人の常識になっているのは末恐ろしいことです。
是生や暮らしのあらゆる場面で、こういう安易・安直な習慣をやめ、「本質から変える=改革」「再発予防策」「根本対策」を実施して欲しいものです。
多くの場合、自然の意思にまかす、自然治癒力にまかすことが最善の策であるのです。
最後に、
「迷ったら自然に訊け・迷ったら自然に従え、迷ったら自然にまかせ」
すよ

変わることを他人に要求する当の本人が全く変わらない、だから物事は良くならない
日本人自ら心の再生をしようではありませんか?
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