9月4日 NHK海外ネットワーク
強い日差しが照りつけるベトナムで、伝統的な女性のファッションといえばアオザイ。
裾や袖が長く、肌をほとんど包み込む民族衣装である。
しかし、今、町を歩く女性に目立つのは、
ショートパンツやノースリーブなど肌を大きく露出したファッションが人気を集めている。
両親と一緒に首都ハノイに暮らしている22歳の女性は、 、
月3万円の給料のほとんどを洋服や化粧品の購入に充てている。
ミニが大好きな彼女だが、
丈の長いスカートはバイクに乗るときの流行のファッション。
手の甲まで覆う長袖のジャケットと、
ミニスカートの上から足全体を覆いかくすスカートは、
強い日差しから肌を守る完全防備。
おしゃれはしたいが日焼けはしたくないという女心が生んだユニークなファッションである。
人々の移動手段としてバイクが圧倒的に普及しているベトナムでは、
こうした完全防備をした女性が多く見られる。
繁華街の通り沿いに専門店も次々に登場し、
豊富な色やデザインから好みのものを選ぶことができる。
昔から“色白は美人の条件”といわれてきたベトナム。
日焼けを防いで肌の美しさにこだわる女性をターゲットに、
化粧品会社の売込みが激しさを増している。
日本から進出したメーカーは、
肌の色を美しく保つ美白効果を強調した製品が売り上げを伸ばしている。
日経の飲料メーカーで働く共働きの女性ー
月給は日本円絵7万円ほどで、ベトナムでは“中間層”の上のクラスである。
購入する化粧品のほとんどが高級ブランド。
色白の肌を保つため、何種類もの化粧水やクリームで入念なケアをする。
豊かになったベトナムの女性たち。
おしゃれで美しくありたいという気持ちが経済成長のひとつの原動力になっている。