9月14日 めざましてれび
フランスの核関連施設の爆発は世界各国に波紋を広げた。
イタリア政府は、
「国境近くの核施設で事故が起きれば、イタリアも無関係ではいられない。」
と苦言を示し、
ドイツの週刊誌シュピーゲルは、
「フランス当局の対応は情報公開に消極的で極めて遅かった。」
と厳しい論調で批判している。
事故が起きた施設があるのは、マルクールという地区で、
今回事故が起きた施設のほかにも原子力関連施設が集中している。
元国際原子力機関広報部長 埼玉大学 吉田康彦教授
「集中管理のため近くにあれば
材料や技術者の知識と経験を分かち合えるメリットはあるが
施設が集中していると事故が起きた場合飛び火しやすい。
家事の近くにいると引火しやすいのと同じことです。」
原子力関連施設が集中すると、
効率向上の反面、大規模事故のおそれも指摘される。
福島第一原発と同じ縮尺で比べてみてもマルクール地区のほうが敷地がやや小さく、
施設がより密集していることがわかる。
今回、事故が起きた処理施設は
この地区の最も南に位置する溶融炉というところで、
ここは地区内で使用された機材・工具など金属類や作業員の手袋など、
放射性濃度が低いものを溶解する施設で、
核燃料を直接扱う施設ではないため、
今回の事故が外部へ与える影響は少ないとされている。