1月30日 めざましてれび
早産などの危険が迫った妊婦がお産ができる病院を、
東京圏全体で探すネットワークが始まる。
東京都と神奈川県は31日から
コーディネーターを介して都と県の境を越えて妊婦を運ぶ仕組みに取り組み、
来年度中に千葉、埼玉とも連携を広げることを検討している。
(例)
出産間近な神奈川県の妊婦がかかりつけの産科施設に駆け込む。
この施設では地域の基幹病院にまず受け入れを依頼する。
しかしその基幹病院のベッドがうまっていて受け入れが不可となると
病院は、神奈川県のコーディネーターである神奈川県救急医療中央情報センターに連絡をして
受け入れ可能な病院を探してくれる。
それでも見つからない場合、東京都のコーディネーターに依頼し都内で病院を探す。
最終的には都内の受け入れ先の病院へ。
連絡だけで時間のロスも無く、
いちはやく病院を見つけることが出来る。
首都圏の妊婦搬送状況(2010年)
神奈川県→東京都80件
埼玉県→東京都112件
千葉県→東京都17件
埼玉県→群馬県30件
埼玉県→栃木県12件
埼玉県→茨城県9件
埼玉県→千葉県3件
神奈川県→千葉県2件
妊婦たちが近くの病院に受け入れられない理由のトップは「NICU」の満床。
9割以上の施設があげた。
NICU(新生児集中治療室)は、
早産や重い病気の新生児を集中的に管理・治療する設備。
保育器や人工呼吸器などを備え、
医師や看護師が24時間体制で対応する。
NICU(新生児集中治療室)が足りない理由
・低出生体重児(2500g未満)の増加
・産科医師不足などによるベッド数の減少(12年で8%)
・親が不安、在宅で治療できないといった理由で新生児の入院の長期化