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ブラジル サンバカーニバル

2015-02-24 07:30:00 | 海外ネットワーク

2月15日 NHK海外ネットワーク


13日 サンパウロでカーニバルが始まった。
もっとも有名なのはリオデジャネイロのカーニバルだがサンパウロもそれに次ぐ規模と注目度を誇る。
今年は14チーム4万人以上が参加。
宝石やアフリカなどをテーマにした山車と共に華やかなパレードを披露した。
(観客)
「とても楽しんでるよ。
 11年連続で来てるんだ。」
「サンパウロのカーニバルも進化しているわ。」
パレードでひときわ異彩を放っていたのは日本からやってきた山車だった。
立佞武多(たちねぶた)である。
青森を代表する佞武多のひとつで五所川原市から参加した。
この立佞武多は
地震を起こすとされるナマズを巨大な石を掲げた大明神が押さえつけるという構図になっている。
東日本大震災からの復興を願って作られた。
立佞武多の参加を要請したのはサンバチーム会長 シジネイ・カリオウロさん。
カーニバル1週間前 カリオウロさんのチームは本番の会場を使ってリハーサルを行った。
チームのテーマは“日本とブラジル 120年の絆”。
日本とブラジルが外交関係を結んで今年で120年になることからこのテーマを選んだ。
パレードには650人の日本人や日系人が参加し花形のダンサーには日本人を抜擢した。
衣装にも日本の要素が取り入れられている。
そんな日本びいきのカリオウロさん。
東日本大震災の翌年 サンバチームのメンバーと被災地を訪れサンバ教室を開いて被災者を励ました。
そして今回 震災復興をテーマとする立佞武多に参加してもらうことで日本に応援のメッセージを伝えたいと考えた。
(サンバチーム会長 シジネイ・カリオウロさん)
「立佞武多が震災復興を意味するものと知り
 私たちは一生鶏鳴踊って被災した方に連帯の気持ちを伝えたい。」
2月初め 五所川原市の13人の職人がサンパウロに入った。
職人たちは日本から届いたコンテナ15個分のパーツを使い高さ15メートルの山車を組み立てる。
組み立ての時間はわずか3日。
しかし初日から予期していなかった問題にぶつかった。
組み立てに欠かせないクレーンが用意されていなかったのである。
慣れない海外での作業に職人たちの不安はつのる。
今年 カリオウロさんのチームには親善大使としてジーコさんが参加することになった。
ブラジルの英雄で元サッカー日本代表監督のジーコさん。
(元サッカー日本代表監督 ジーコさん)
「日本が復興していく姿を見ることが出来るのはうれしい。
 親善大使として誘ってくれたことは光栄。
 断る理由なんてないよ。」
組み立てを始めて3日目 作業は最終段階に入った。
立佞武多の頂上 大明神の上に大きな石を取り付ける。
クレーンはどうにか間に合った。
クレーンが予定通り届かなかったり大雨で作業が長時間中断したりしたがなんとか3日間で完成にこぎつけた。
(立佞武多製作者 福士裕朗さん)
「注目度は一番だと思うので
 必ずブラジルや日系人の方々が目に焼き付けてくれると確信している。」
13日 迎えたカーニバルの当日。
立佞武多は4番目の山車として登場した。
(観客)
「こんなの今まで見たことがない。
 素晴らしい作品ね。」
(サンバチーム会長 シジネイ・カリオウロさん)
「日本の方々も参加して満足してもらえたのではないか。
 復興への願いは伝えられたと思う。」
外国の山車としてカーニバルに初めて参加した立佞武多。
華やかな会場の中でひときわ存在感を示した。

 

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