10月28日 NHK[おはよう日本」
外国人を地域に呼び込む取り組みが全国各地で活発になるなか
今年8月 秋田県小坂町に新たな語学学校が開校した。
この学校では
およそ1か月のコースで
日本語の基礎を学びながら地域に根差した生活や文化も体験できる。
外国人に地域を支える力になってもらおうという新たな可能性が生まれている。
クウェートやアメリカなど世界10か国から集まった24人の外国人。
この日から学び舎となるのが小坂町に新たに開校した語学学校
AKITA INAKA SCHOOLである。
秋田に魅力を感じ再び訪れたり海外に情報発信したりして
秋田を応援する外国人を増やすために企画された。
最大の特徴は独特のカリキュラム。
午前中 日本語を学んだあとには
秋田犬とのふれあいから
きりたんぽづくりまで
秋田ならではの生活や文化を体験できる。
「日本語だけでなく文化も学べ
地元の人と触れ合えるものを求めていた。」
秋田での生活にひかれ入校したアメリカ人のビザ―・ブラウンさん。
ロサンゼルス在住でカメラマンのビザ―さん。
5年前の日本での映画撮影をきっかけに日本語の勉強を始めた。
自然豊かな地方での生活に憧れ
小坂町の語学学校に入校した。
(ビザ―・ブラウンさん)
「美しい田舎にあるので選んだ。
私の住むロサンゼルスとは異なり
ここは平穏で
滞在をとても楽しんでいる。」
学校生活でビザ―さんが最も感動したのが
地元の人たちとの距離の近さである。
生徒たちが暮らす住宅街のシェアハウスを訪れるのは
隣に住む83歳の福井さん。
地元の野菜や手作りの料理を毎日のように届けてくれる。
夜には宴会を開き交流を深める。
地元の人とのに日常会話を通じ日本語の力も培う。
(ビザ―・ブラウンさん)
「福井さんは家族みたいです。
福井さんと過ごすことは日本語の勉強にも役立っている。」
(福井さん)
「楽しかったよ。
日本人と外国人という感じではなくて
昔から小坂に住んでいるおいう感じで接してくれるから。」
1か月にわたる学校生活の最終日。
ビザ―さんたちは50年以上続く運動会に地域の一員として参加した。
パン食い競争などで地元の人たちと競い合う。
最後は半てんを着て町に伝わる盆踊りを楽しんだ。
ビザ―さんは
秋田に根差した穏やかな生活を教えてくれた地元の人たちに
感謝の気持ちを強く抱いた。
将来は秋田に戻ってきて映画を撮り
その魅力を多くの外国人に和えたいと思っている。
(ビザ―・ブラウンさん)
「小坂町は素敵な人たちがたくさんいるすばらしい場所。
ここにいる人たちを描いたドキュメンタリーを作って
どれだけここがすばらしい場所化を伝えたい。」
この学校では今年度 冬と春にもおよそ1か月のコースを開講し
将来は年間を通じた開校を目指しているという。