goo blog サービス終了のお知らせ 

日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

“大気汚染対策を” 訴え続ける少女

2021-01-16 07:00:00 | 報道/ニュース

2020年12月15日 NHK「おはよう日本」


インドの首都ニューデリー。
インドでは多くの地域で車の排ガスや野焼きが原因で大気汚染が問題となっている。
健康に深刻な被害が出ているものの抜本的な対策は採られていない。
こうしたなか
インド政府に対し大気汚染の改善を求めて1人の少女が声を上げている。

インド政府に対し声を上げたリシプリヤ・カングジャムさん(9)。
この日は深夜 議会の前に立って大気汚染対策の立法化を訴えた。
(カングジャムさん)
「昼間行っても指導者は聞いてくれないので
 夜に抗議しています。」
カングジャムさんの活動のきっかけの1つは
大学院で環境問題を研究していた父親からある話を聞いたことだった。
インドでは大気汚染によって呼吸器の病気を引き起こすなどして
毎年10万人以上の子どもが亡くなっていることを知りショックを受けたという。
(カングジャムさんの父親 シンさん)
「世界中で起きていることを彼女に話しました
 すると自然に質問をたくさんするようになったのです。」
カングジャムさんの活動は地元メディアに取り上げられ
次第に注目されるようになった。
去年は国連の会議COP25にも招かれ
各国の指導者に直接訴えた。
(COP25 カングジャムさん)
「指導者今すぐ対策をとるべきです。
 さもなければ私たちの将来はありません。」
この会場で出会ったのがスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんである。
世界を変えようとする姿に刺激を受けたという。
(カングジャムさん)
「彼女と議論できたことはとても光栄でした。
 私たちの活動方法は違うけれども目標は同じです。」
しかし環境問題の感染が高まらないインドで変化を起こすのはそう簡単なことではない。
議会前での抗議活動に対する当局の目も厳しくなってきた。
そしてこの日無許可で抗議したとして一時的に拘束された。
当局は9歳のカングジャムさんに“同じ場所で再び抗議すれば逮捕する”と警告し
約40分にわたって拘束した。
そこで力を入れるのがオンラインでの活動である。
この日は国連も協力する国際的な環境イベントに参加。
世界各国から参加した子どもたちに向けて語りかけた。
(YouTubeより カングジャムさん)
「皆さんに小さなお願いです。
 外出時に毎回車やバイクを使わないでと両親に話してください。」
さらに毎週
大気汚染対策として効果があると言われる植樹の様子を撮影してSNSに投稿。
国内外の9万人以上のフォロワーに参加を呼びかけたところ
世界各地で植樹の写真が投稿され始めている。
(カングジャムさん)
「環境問題を訴えるには若すぎるとよく言われますが
 年齢は関係ないということが示されたと思います。」
視界不良のスモッグのその先に明るい未来が広がっている。
カングジャムさんはそう信じて
前だけを見続ける。



コメント