(← その3からの続き)
【第4話 時計仕掛けのネクタイ】
六時間の睡眠をきっちりとって一行はホテルの近所にあるお粥店へ。
メニューは日本語訳が載っているもので、注文はしやすかった。
どうやら雑誌にも載っているような、有名店だったらしい。
僕は調子に乗ってアワビのお粥を注文してびっくりした。
他は30香港ドル程度なのに、アワビは128香港ドル。
1500円も朝食に使ってしまった……。
ビバ、浪 . . . 本文を読む
(← その2からの続き)
【第3話 恐怖と立ち向かう(スタンド)のだ】
驚くほどすっきりと起きた四人は、予定通りマカオ行きフェリーへ急ぐ。
上環駅から歩いて数分。
フェリー乗り場で出国の手続きをして、いざフェリーへ。
待機しているフェリーの揺れがひどく、聞いていた通り、気分が悪くなりそうになる。
だが、用意周到な花京院(僕)は、こっそり持ってきた酔い止めを飲んでいた。
勧めたが「いらない」と言 . . . 本文を読む
(← その1からの続き)
【第2話 ジャスティスによる霧攻撃】
あれこれしていくうちに、当日になった。
当日は関空に8時集合。
10時発のフライトなので、まあ、大丈夫だろうという設定だった。
だが、いきなり承太郎から「敵スタンドの攻撃により遅刻します」とメールが。
う~ん、いかにもジョジョな感じですね。
荷物を預けて飛行機へ搭乗。
全く問題なかったが、新型インフルエンザへの対応で、機内で健康 . . . 本文を読む
【第1話 運輸計画中しおり作成中】
私の名前は吉良吉影。
私はどうやら死んでいるらしい。
生前どんな生き方をしていたのか、どうやって死んだのか思い出せない。
なぜだか、名前だけ覚えている。
…というのはもちろん嘘だ。
5年と少し前、初めて海外旅行に行って、貴重な体験をした。
その様子の一部を記録し、このブログにもアップした。
そろそろ海外旅行に行きたいと思っていたが、そして計画を立てたことも . . . 本文を読む
→その6へ
【後日談】
さてさて。
帰国した僕は、皆にお土産を配り歩いた。
買ったものは、お茶、印鑑、扇子、湯のみ茶碗、中国の地図、吉野家のレンゲ(上海の吉野家では箸のほかに使い捨てのレンゲが付いてくるので、それをもって帰ったのだ)、お酒の小瓶などなど。
大半は自分のために買ったのだけれど、いくつかは、友人・知人へのお土産として買って帰った。
行く前に「何か強烈なものを買ってきてほしい」と言っ . . . 本文を読む
→その5へ
【5日目】
この日の予定は、上海で有名な観光スポット「豫園」という庭園へ行くことになった。
豫園へは、やはり地下鉄で向かった。
人民広場で地下鉄を乗り換えて、「黄陂南路」駅まで行き、そこからタクシーに乗ることにした。
前日にも乗った地下鉄だが、ここで地下鉄の説明をしておこう。
地下鉄だから当然、地下にある。
日本と同じように、駅の周りに地下街がある駅もあり、大きな建物の地下に地下鉄 . . . 本文を読む
→その4へ
【四日目】
四日目の朝は、ホテルの近くで、お粥とチマキを食べた。
この日で、杭州ともお別れ。
午後からは移動で、上海に戻らないといけなかったのだ。
午前中は、茶器を買ったり、中国の本屋をめぐったりして、お土産を買うことに時間を費やした。
お土産を買うときだけ、Dの杭州人の友人とともに行動した。
彼女は、Dが杭州の大学に通っていたときの知り合いで、
日本語もちょこっと勉強している人だ . . . 本文を読む
→その3へ
【三日目】
二日目にしてようやく、専属の通訳・ガイド(友人D)が付いたこともあり、僕らは、本格的に中国を楽しみ始めていた。
一時は、無事生きて帰る事が、最大の目的になっていた旅行だったが、ようやく観光に来たという実感がわいてきた。
さて、三日目の予定は杭州の観光スポットめぐり。
霊隠寺という有名な仏像が並ぶお寺と、杭州で最も有名な湖の西湖。
この二つは、日本のガイドブックにも必ずと . . . 本文を読む
→その2へ
【二日目】
一日目の夜、友人Dから僕らの部屋に電話があった。
そこで旅の無事を知らせ、二日目の予定を聞いた。
ちなみに、この電話にもネタがある。
その電話が掛かってきたとき、僕はシャワーを浴びていたので、友人マィクが受話器を取った。
当然、フロントからかかってきたものと思ったマィクは、英語で「YES?」と話しかけ、友人Dは絶句。
何しろ、この二人面識が全くなく、この時初めて会話した . . . 本文を読む
→その1へ
【一日目】
そうこうしているうちに、当日を迎えた。
夕刻便に不安そうに颯爽と乗り込み、いざ中国へ。
激安航空券だったが、そこは日本の航空会社。
全く問題なく、入国してしまった。
友人Dへのお土産として、日本ならではのお菓子や食べ物を買っていったので、もしかしたら、「コラコラ、君、駄目だよ」と中国語で話しかけられるかもしれないと、ちょっと期待(?)していたのだが、それもなかった。
この . . . 本文を読む