原題:CASSANDRA'S DREAM
京都シネマにて鑑賞。「アリスインワンダーランド」は予想通り大入り満員状態。ということでシネコンを横目に、通り過ぎる。ウィークディに鑑賞するつもりでいるが、ずっとこんな状態なのか?
ということで、ウディ・アレンの夢と犯罪を鑑賞することに。1時間前にチケット購入。4番目だった。何でも2007年製作だそうで、何で今頃公開なのかしら?
さてウディ・アレン、現在74歳だが1年に1本のペースで製作しているらしい。凄いですね。映画作り45年のこだわりは冒頭のシンプルさ、黒地に白い文字で出演者やスタッフの名前を並べるだけ。有名だからとか無名だとか関係なく、あくまでもアルファベット順で名前を並べるというのも、平等ですよね。
さらに驚くことは、ベテランであろうと、新人であろうと出演料は同じなんですって!
本当にわけ隔てしないというのがいいですね。ちょっと共感しちゃいます。
さてもう一つのこだわりは、あのアカデミー賞に背を向けて映画を作るという姿勢をずっと貫いているのもこれまたびっくり!
アカデミー賞は作品の本当のよしあしを反映していないというのがアレンの意見。受賞するのは、一般受けする作品ばかりであると言う。う~ん確かに人気があるから、良い作品だとは言えないですよね。
ということで作品のことからかなり脱線しましたが、、、、、そんなこだわりアレンの本作についてレビュー&プチ感想をつらつらと書いていきたいと思います。
STORY(allcinemaより抜粋)
ロンドン南部に暮らす労働者階級の男イアン(ユアン・マクレガ―)の夢は、ホテル事業への投資を足掛かりにビジネスマンとして新たな人生へと踏み出すこと。一方、その弟テリー(コリン・ファレル)は高望みすることなく、恋人ケイト(サリー・ホ―キンス)と暮らす家を手に入れるという現実的な夢を抱いていた。ある日、テリーがドッグレースで大穴を当て、兄弟は小型クルーザーを共同購入、レースに勝った犬の名前にちなんで“カサンドラズ・ドリーム号”と名付ける。その後も、イアンが若い舞台女優アンジェラ(ヘイリー・アトウェル)と交際するなど運が向いてきたかに思われた兄弟だったが、テリーが危険なポーカーで大きな借金を抱え込んでしまい…。
アンジェラ役のヘイリー・アトウェルは「ある公爵夫人の生涯」で、レディ・エリザベス・フォスターを演じた女優さん。個人的にはあまり好みじゃない方です。
イアンは若く美しい舞台女優アンジェラに心奪われ、彼女との優雅な新生活を実現させようと焦りを募らせていく。
兄イアンは身分以上の幸せを望み、かたやテリーの借金問題で苦しむ。
そのとき奇跡のように救世主がロンドンに舞い降りた。カリフォルニアや中国で美容関係の事業を行っている伯父のハワード(トム・ウィルキンソン)が、家族と会うためにやってきたのだ。
伯父ハワードにはトム・ウィルキンソン
一族きっての成功者であるハワードならば、きっとテリーの借金もイアンのホテル投資話の軍資金もやすやすと肩代わりしてくれる。
ところが、その苦境を救ってくれるはずの大金持ちの伯父ハワードから“ある頼み事”を持ちかけられた兄弟は、とてつもない代償を伴う人生の賭けに身を投じていくことに…。
「マーティン・バーンズという男を処分するんだ」
気弱なテリーは、伯父の頼みにかなり尻込み状態、兄イアンはそんなテリーに借金問題のかたをつけるには伯父の言うことに従わなければ解決しないと説得。
イアンの説得に応じたテリーはようやく決心がつく。
ホテルのレストランで標的であるバーンズの顔を確認した兄弟は、手製のピストルを胸元に忍ばせ、いよいよ殺人を実行しようとする。
ところが、テリーは怖さから尻込み状態(汗)、一発目は不発に終わる。さてリベンジということで今度は待ち伏せをする。
そして2人はいよいよ行動に出る。何と想像以上していた以上にあっけなく相手に手をかけて殺してしまうことに、、、、、、
すんなり事が運んだように思われた。ここからが大変!テリーは自責の念に囚われ、鬱状態。悪夢にうなさされる。自首すると言いだす。イアンがなだめるも、益々彼の状態は悪化を辿る。
自首されたら、伯父、イアンたちは計画したことがばれることを恐れた。何とかテリーを黙らせないとヤバい。
そして考えたのはテリーを始末するという計画。。。。。。
カサンドラズ・ドリーム号で久しぶりにクルーズをしないか?とイアンはテリーを誘う。気分転換をしないとダメだと話し、2人はクルーズに出かける。この時イアンの頭の中にはすでに、、、、、
ありふれた夢は高くつく このコピーはナイスですね!
さてこの結末は意外な方向へと進みます。
物事は綿密な計画を立てていても、そのように行くとは限らない。この作品はそんなメッセージを残してくれました。
予想外の結末に皆さんはどう思いでしょうか?シンプルでしたが意外とこれ面白かったです。
解説(allcinemaより抜粋)
ウディ・アレン監督が「マッチポイント」「タロットカード殺人事件」に続いて撮り上げたロンドン三部作の最後を飾る犯罪ドラマ。ふとしたはずみから苦境に陥っていく兄弟の運命を描く。主演は「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」のユアン・マクレガーと「ニュー・ワールド」のコリン・ファレル。
メディア | 映画 |
上映時間 | 108分 |
製作国 | イギリス |
公開情報 | 劇場公開(アルバトロス・フィルム) |
初公開年月 | 2010/03/20 |
ジャンル | 犯罪/ドラマ/サスペンス |
映倫 | G |
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