銅版画制作の日々

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サベイランス(2008)

2010-04-28 | 映画:ミニシアター

 原題:surveillance(監視。見張り。また、監視制度。)

久しぶりに京都みなみ会館へ、、、、、。RCSのプロデュースが3月いっぱいで終了して、京都みなみ会館独自で4月からスタートしました。そうなってから最初の利用です。別に大きな変化はありません。作品も以前同様、マニアックな作品が次々上映予定です。

ということで私的関心のある2作品を続けて鑑賞して来ました。その1は、あのデヴィッド・リンチ監督がプロデュース、愛娘のジェニファー・リンチが監督した作品、サべイランスです。

前回、デヴィッド・リンチ監督のインランド・エンパイアを鑑賞しましたが、、、、。私はあまり好みじゃあなかった。本作、父上がプロデュースということだったので、またまた苦手な作品ではないか?と心配だったのですが、、、、、。ちょっと違いました。

最後に真犯人が判明します。それはかなり驚きました。今回も見抜けず(汗)少女ステファニーの行動や視点を観察すると謎は解けたのでしょうかね。

少女は目撃していた、知っていた、、、、、。えぇ~何を??

STORY

サンタ・フェの田舎町で起こっている猟奇的な無差別殺人事件。捜査に乗り出したFBI捜査官エリザベス・アンダーソン(ジュリア・オーモンド)とサム・ハラウェイ(ビル・プルマン)は地方警察で保護されている殺人現場に居合わせた3人の目撃者に事情聴取を開始する。

同僚を目の前で殺され、自らも傷を負った警察官ジャック、彼氏を殺されたコカ●ン中毒のボビー、そして家族を目の前で惨殺された8歳の少女ステファニー。

それぞれ個別にビデオカメラで監視された取調室で進められる事情聴取では、3人の証言が微妙に食い違い、二転三転繰り返す。凄惨な現場を目撃し、混乱しているだけなのかーー?

実は警察官のジャックとジムは悪徳な警官だった。大きな事件と無縁の田舎町での退屈しのぎに、たまに通る車のタイヤを狙い撃ち、、、、。スピード違反と言いがかりをつけては違反切符を切る代わりに旅行者を脅し、持ち金を巻き上げることを快楽としていた。そんな悪事を隠すために、「市民の安全のためにいつも通りパトロールをしていた」と証言。

さてボビー、彼女は彼氏ジョニーとコカ●ンを購入しに行った先で、売人が突然目の前で泡を吹き死んでしまった。それをいいことに盗んだコカ●ン吸引しながらハイテンションでドライブしていたところ、事件に巻き込まれてしまったのだった。コカ●ンを使用していることを隠すため、仕事の面接に行った帰りにドライブしていたと証言する。

 ボビー(ペル・ジェームズ

母と兄、そして新しい父親となる男性との家族旅行を素直に楽しめないでいるステファニーは途中、血の付いている不審な白いワゴン車を目撃する。そのことを何度も伝えようとしたが、大人たちは、子供の言う事だからきちんと話を聞いてくれず、その結果、目の前で家族が殺されてしまった。


ステファニーはジャックとジムに目撃した二台の自動車と血のことを伝える。

ステファニーは、殺戮の恐怖と大人たちへの不信感から、真実を語ることを拒否してしまう。彼女が取り調べ中に描く絵だけが真実を語っているのだった。

次々と人が目の前で殺されて、自分も殺されるかもしれないという極限の恐怖を体験し、唯一事件の目撃者となった3人。それぞれ自己保身のために嘘をつくわけだ。
どこまでが嘘なのか。他に隠していることはないのだろうか?

何が本当で何が嘘なのか?分からないまま捜査は進んでいきます。
食い違う3人の証言を組み合わせることによって、殺人事件の全容が見えてくるとのことですが、、、、。どうなんでしょうか。確かにこの人たちが犯人と想像もしなかったことは意外性で面白いのですが、、、、、。それから殺人の動機は一体何だったのか?が今一つ分かりませんでした。


ステファニー役(ライアン・シンプキンス

もっと集中して観ないとだめですね。

この作品は、巨匠黒澤明監督の「羅生門」の一節を“リンチ流”にアレンジしたそうです。3人の証言とフラッシュバック映像で繋ぎ合わせていく巧みな構成らしく。それに父譲りの残酷な描写や悪夢のような世界観で、不条理ワールドだそうですが。

フラッシュバック映像は確かに見ていると惹きこまれそうなものがありますが。でも頭が上手くまわらないと混乱してしまいますね。何を一番期待して鑑賞するのか?がポイントですね。でも分からないなりに面白かったです。

あるブログにかなり細かくストーリーが紹介されてました。もちろんこれは完全にネタばれですので、これから鑑賞される方は読まないほうが良いと思います。

It‘s okay with me 

主な登場人物

サム・ハラウェイ (ビル・プルマン)

エリザベス・アンダーソン (ジュリア・オーモンド

 キャプテン・ビリングス (マイケル・アイアンサイド

 ジム・コンラッド(フレンチ・スチュワート

解説(allcinemaより抜粋)

奇才デヴィッド・リンチの娘で「ボクシング・ヘレナ」以来の長編メガホンとなるジェニファー・リンチ監督が父の製作総指揮のもと手掛けたサスペンス・スリラー。不可解な連続殺人事件を追う2人のFBI捜査官が、3人の生存者たちの三者三様の証言によって真実と虚構の狭間を迷走しながら事件解明に挑むさまを描く。主演は「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」のジュリア・オーモンドと「インデペンデンス・デイ」のビル・プルマン。

ジェニファー・リンチ監督

メディア 映画
製作国 カナダ
公開情報 劇場公開(ファインフィルムズ)
初公開年月 2010/02/06
ジャンル ミステリー/サスペンス/犯罪
映倫 R15+

オフィシャル・サイト
http://www.magnetreleasing.com/surveillance/ (英語)
オフィシャル・サイト
http://www.finefilms.co.jp/surveillance/

 

 

 

Comment (1)
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