銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

エッセンシャル・キリング(2010)▲▽ESSENTIAL KILLING

2011-09-01 | 映画:ミニシアター

 逃げろ!! 

評価: は10点→70点

京都みなみ会館にて鑑賞。「メタル・ヘッド」鑑賞後に観ました。

「アンナと過ごした4日間」のイエジー・スコリモフスキ監督最新作。前作「アンナと~」も面白い作品だったので、本作もかなり楽しみにしていました。

びっくり!ビンセント・ギャロ扮するアラブ兵士はセリフもまったくありません。そしてひたすら逃げます。米兵はセリフあり!

荒涼な大地(アフガニスタン?)を逃げまくるムハンマドが米兵に追われるシーンから始まります。洞窟に逃げ込み、バズーカで米兵を吹き飛ばします。

ところがヘリに攻撃され、爆音で聴力を失い、結米軍の捕虜となってしまいます。あらどうなるの?

 

捕虜となりますが、移送中幸いにも車が横転。ここからまた逃亡劇が始まるわけです。

人を殺して車を奪い、手錠も何とか外せる。そして森の中へと逃げ込む。場所はロシアそれとも北欧らしいようです。熱い国から寒い場所に舞台が変わりました。

ここからが本作の見せ場。森で動物を取る仕掛けに挟まり、靴が台無しになったり。そのため裸足で雪の道を歩く。わあ~これ痛そう。凍傷になるかも。観ているだけで、辛そうなシーンが何度もあります。

複数の犬に取り囲まれたり、犬にかみ殺されるんじゃ?とびくびくします。チェーンソーで人を殺したりしながら、何とか生き延びるために逃亡は続く。

生きるためには食料も。アリ塚を堀り、アリを食す。アリの味はどう?木の実はOKですね。

一番びっくりしたのは、森の中を自転車に乗っていた若い主婦が休憩して、赤ん坊に母乳与えるシーン。その様子をうかがっていたムハンマドはいきなり彼女を襲い、やったことは母乳を吸うのだ。

これはちょっと笑えてしまいました。生きる延びるための選択だが、、、、。これはビックリでしたね。もちろん若い主婦も失神ですわ。

そうそう湖?で魚釣りしていたおじさんの魚もいきなりくわえ、持ち去るのもありましたね。おじさんも驚いていました。

 それにしても凄いですね。ひたすら逃げるだけの映画を作るなんて。

極限状態の人間の生命力はどこまであるものなのか?というのを教えてもらっているような気がしました。

しかしそんなムハンマドも後半の最後近くでは、倒れ込みます。運よく、森の中にある明りのついた家の前で、、、、。

腹部にはかなり深い傷跡があり、家に住む女性に助けられ、治療をしてもらいます。マーガレットという名前らしいんですが、彼女は聴覚障害らしく、言葉はありません。なので2人の会話もまったくありませんでした。

監督の話によると、セリフがあることで情報が伝わってしまうので、あくまでも曖昧性を重視したそうです。

さて彼はマーガレットから白い馬をもらい、それに乗って何処かに向かうことに、、、、。

そして、、、、。突然のラストに。さてムハンマドは何処に?この終わり方にまたびっくり。この結末をどう解釈するべきか?

ムハンマドはどうなったのか?謎だらけです。


イエジー・スコリモフスキ―監督

 作品紹介(goo映画より)

『アンナと過ごした4日間』『早春』のイエジー・スコリモフスキ監督が、イスラエル、ポーランド、ノルウェーの3カ国にまたがるロケーション撮影を敢行した一大スペクタル巨篇。極限まで削ぎ落とした大胆な構成、未だかつて見たことのないサバイバル・アクションの連続で観る者を圧倒する。第67回ヴェネチア国際映画祭で最優秀男優賞を受賞したヴィンセント・ギャロが、米軍に追われるアラブ人兵士に扮しキャリア最高の名演技を披露。83分ただ逃げ回るだけの男を顔面の筋肉と鍛え上げた肉体のみで表現するさまは前代見聞のパフォーマンスと言える。

メディア 映画
上映時間 83分
製作国 ポーランド/ノルウェー/アイルランド/ハンガリー
公開情報 劇場公開(紀伊國屋書店=マーメイドフィルム)
初公開年月 2011/07/30
ジャンル アクション/サスペンス/アドベンチャー

  

オフィシャル・サイト
http://www.eiganokuni.com/EK/

 

 

Comments (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

残暑厳しいけど、9月!気になる作品、観たい作品、今回はいくつ?

2011-09-01 | 映画全般

9月が始まる・・・。

猛烈な暑さだった今年の夏。幾分和らいだものの、まだ残暑きびしい日が続きます。皆さん、お元気ですか?

私にとって最悪の夏となりました。何と4回も風邪をひきました。ようやく復帰?いやいやまだ油断できません。また何が起こるやら?

用心、用心しながら、映画鑑賞です。さて9月はどうなることやら

以下、9月上映予定作品マイラインナップ♪

シネコン上映作品

9月1日~

カウントダウンZERO

アカデミー受賞作『不都合な真実』のプロデューサー、ローレンス・ベンダーが再び、人類に警告する地球の危機

9月3日~

オープン・ウォータ― 赤い珊瑚礁

オープン・ウォータ―シリーズ第3弾!

9月10日~

グリーン・ランタン

アメコミ大手DCコミックのヒーロー作品をライアン・レイノルズ主演で映画化したアクション大作。

アザ―・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事

主役になりたい! 主役になりきれない!"アザー・ガイズ=その他大勢の刑事"の次世代ヒーローコメディ!!

ウィル・フェレル&マーク・ウォルバーグ主演作品。

9月17日~

ラビットホラー3D

3D映画を鑑賞中の姉と弟が、突然画面から飛び出したウサギの縫いぐるみを受け取ったことで不思議な現象に巻き込まれていく3Dホラー。主演は満島ひかりちゃん。

アジョシ

韓国を熱狂させた、2010年度No.1大ヒットのアクション・エンタテインメント、ついに登場!

ウォンビン&キム・セロンちゃん共演

9月23日~

スリ―ディズ

無実の罪で投獄された妻を救うため決死の行動に出た男の姿を描く『すべて彼女のために』をポール・ハギス監督がリメイクしたサスペンス・アクション。主演はラッセル・クロウ!

親愛なるきみへ

チャニング・テイタムとアマンダ・セイフライド主演のピュア・ラブストーリー

プリ―スト

 ポール・ペタニ―主演のホラーアクション映画。

ミニシアター上映作品

9月3日~16日

陰謀の代償

「男たちのヒート祭り」第7弾。

チャニング・テイタム、アル・パチーノ、ジュリエット・ビノシュ、が出演。

9月10日~

黄色い星の子どもたち

1942年、ナチス・ドイツ支配下のパリで行われた史上最大のユダヤ人一斉検挙“ヴェル・ディヴ事件”を事実に基づき、子供たちの視点で描いたヒューマンドラマ。
出演:メラニー・ロラン、ジャン・レノ

9月10日~23日

レイチェル・カ―ソンの感性の森

9月10日~23日

LIFE IN A DAY

9月17日~

ちいさな哲学者たち

1960年代に発表された“子どものための哲学”という研究成果に基づき、世界で初めて哲学の授業を取り入れたパリの幼稚園の様子を捉えたドキュメンタリー。

9月17日~30日

ミツバチの羽音と地球の回転

エクレール~お菓子放浪記

西村滋の小説『お菓子放浪記』を「ふみ子の海」の近藤明男監督が映画化。

9月24日~10月7日

いのちの子ども

イスラエルとパレスチナ自治区を舞台に、骨髄移植の必要なパレスチナ人の赤ん坊を救おうとする母親とイスラエル人医師たちの交流を通じて、命の価値を問いかけるドキュメンタリー 

 

以上17作品 またまた今月も多いなあ~。

 

 

Comments (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする