揉み消された二つの事件 鍵を握るのは“相棒”
評価:→50点
9月3日から公開、京都みなみ会館にて鑑賞して来ました。アル・パチーノ、ジュリエット・ビノシュとかなり豪華キャスト。しかし内容は意外にも薄っぺらいような感じ。
主人公はチャニング・テイタム演じる警察官のジョナサン・ホワイト。
男の子がドラッグ常習犯らしき人物を風呂場で射殺する場面があったりします。初めはこの男の子とジョナサンがどういう関係なのか?気づかず・・・・。
しばらくして男の子はジョナサンの少年時代だという事がわかる。要するにジョナサンの過去がどうだったかという事が説明されていたんですね。私、鈍感なのかな?
もう少し説明する場面があると良いのに。
ジョナサンは過去に2人の人物を殺してしまっている。正当防衛に近い。でも殺人には違わない。そんな殺人を起こしているにも関わらず、事件に立ち会ったスタンフォード刑事(アル・パチーノ)はジョナサンの父(殉職)とかって同僚だったことから、この2つの事件の真犯人であるジョナサンを黙認した。
ジョナサンが手をかけたことを感づいていながら、一応尋問する刑事。
結局この事件はお蔵入り。その後何事もなかったように成長、そしてジョナサンは警官になる。
妻子と平和に過ごしていたジョナサンは犯罪の多いクイーンズ地区に異動となり、片道2時間かけて通うことになってしまう。
クイーンズは、ジョナサンが少年時代を過ごした場所でもある。
ジョナサンの妻にはケイティ・ホームズ。
その時の記憶がトラウマとしてジョナサンを苦しめる中、何者かの脅迫状によって、誰も知らないはずの2つの事件が蒸し返されようとしていた。
警察のスキャンダルに神経をとがらせる上司マサーズ警部に命じられ、脅迫状の犯人捜しと新聞記事のもみ消しに躍起になるジョナサンだったが…。
新聞記者ブリッジス(ジュリエット・ビノシュ)
ブリッジスは応じない。(その記事こそ、16年前にジョナサンが引き起こした後に闇に葬られた2件の殺人事件の事だった)
このままではジョナサンが犯人だということがばればれに。
これは警察としても現職警官が殺人犯だと公表されるとヤバい。何とかブリッジスの口を封じこめないと、、、、。
ということで、まもなくブリッジスは何者かによって殺されてしまう。ジュリエットの出番はここまででした。
追い詰められたジョナサン、16年前の事件以降縁切りしていた公営住宅に戻り、昔の知人たちと再会。そしてこの事件を一番知っている親友ヴィニ―に会う。つまりこの事件の真相を知っている彼が多分脅迫状の差出人ではないか?と、、、、。
何とジョナサンの事件をもみ消したあの刑事が現れる!?そして当時の自分が取った行動の正当性を強調。
その横には上司マサ―ズ警部が・・・・。
これはジョナサンをかばうわけではなく、むしろ警察の汚名がつかないようにというための組織ぐるみの手段なんでしょうね。
情けは人のためにはならず?でもないか。スタンフォード刑事がこんなことをせず、ちゃんとジョナサンに過ちに対して決着をつけるべきだったのです。
ヴィニ―はお気の毒でした。
というような内容なんですが。豪華俳優陣登場させている割には、それぞれの役は何かお粗末な気がします。要するにせっかく素晴らしい役者さんを起用しているんだから、それを十分活かせて欲しいものだと思いました。
アル・パチーノは前半と後半だけ登場。重要な役どころのようではあります。でもアル・パチーノがどうしてもやらなくてはならないほどでもない気もしますし。。。。。
ジュリエット・ビノシュにしても必ず彼女でないとダメだという役でもなかったし。。。。。
解説(allcinemaより)
ニューヨーク市警の若手警官が、自らの少年時代の苦い過去と警察内部の腐敗の中で追い詰められていく姿を描いたサスペンス・ドラマ。主演は「ステップ・アップ」のチャニング・テイタム、共演に「コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら」のトレイシー・モーガン。また、アル・パチーノ、レイ・リオッタらベテラン俳優陣が脇を固める。監督はこれが長編3作目のディート・モンティエル。
ところでジョナサンの子ども時代を演じたあの男のこ、何処かで観たような?
メディア | 映画 |
上映時間 | 95分 |
製作国 | アメリカ |
公開情報 | 劇場公開(日活) |
初公開年月 | 2011/07/09 |
ジャンル | サスペンス/ドラマ/犯罪 |
映倫 | PG12 |
揉み消された二つの事件 |