さて第9地区って?
南アフリカヨハネスブルグにある架空の難民キャンプの名称だそうです。そしてこの場所に収容されているのは、何と人間ではなくエイリアンでした!!
MOVX京都にて鑑賞。あの「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の世界的成功で、ハリウッドで最も注目されるヒット・メーカーとなったピーター・ジャクソンがプロデュースした最新作です。今回もほとんど情報を入れず鑑賞しました。唯一知っているのはエイリアン絡みということだけでした(笑)
えぇ~こんな作品だったの!驚きでも面白かったですよ。エイリアンものというと、人間がエイリアンに襲われるというパターンが多いですが。こういう作風は初めてです。
その話題作:「第9地区」は、もしも、何百万人もの宇宙人が難民としてこの地球にやって来たら?というアイデアを元に誕生した社会派のSFドラマでした。こういう発想を思いつくというのも凄い事ですね。
メガホンを執るのは、CMデレクターとして輝かしい経歴を誇るニール・ブロムカンプという新鋭の監督。その監督の長編映画デビュー作品であり、本作は同監督の短編映画『Alive in Joburg』を長編化したものだそうです。
冒頭から、色々な人が登場して、主人公ヴィカスについて語る場面があります。この辺から彼がその後亡くなったような?(消えてしまった)、要するに現在は存在しないというかたちで生前の彼の事を偲びながら、物語は始まります。一体どんなことが起こるのか?という興味をそそらされます。
「フォース・カインド」のようなフェイクドキュメンタリーなのかな?と初めは思ったりしたのですが、、、、、まったく違いましたね。
ピーター・ジャクソンに見出されたニ―ルは南アフリカ共和国出身の独特な映像感覚を持っている。政治色あり、独創的だということがかなり印象なところのようです。
だからといって、ヒットするか?というのが難しいです。その上、本作は知名度のあるスターはひとりも出演していないし、監督も無名。そしてオリジナルときている。
そんなことで、考えた手法は映画の中に登場するエイリアン隔離のあの標識を何と、ビルボード広告に使用したというわけだ。道行く人の好奇心を煽ったというわけ。それ以外に、世界最大のポップカルチャーの見本市で有名なサンディエゴ・コミコンでのプレミア上映で火がついたらしい。映画ファンやブロガーの賞賛が口コミで広がったという経緯。より多くの人に本作の存在、斬新さを伝えることの手法を考えることは並大抵ではないです。
こんな経緯がなければ、日本での上映も実現しなかったでしょうね。さてそんな話題の映画「第9地区」、どんなお話なのか?
まさに21世紀のリアル、、、、上手く表現したものだ!
STORY(allcinemaから少し抜粋)
南アフリカ・ヨハネスブルグ上空に正体不明の巨大宇宙船が現われ、そのままとどまってしまう。しかし、エイリアンは襲撃に来たわけではなく、宇宙船の故障で漂着しただけだった。追い返すことも出来ず、やむを得ず彼らを難民として受入れることに。処遇は決まるまでの間、ヨハネスブルグの第9地区の仮設住宅に住まわされることになった。言葉が通じず、野蛮で、不潔なエイリアンたちが、一般市民と折り合いがつくはずもない。彼らは下級市民として蔑まれ、甲殻類に似ていることから「エビ」との蔑称で呼ばれるようになった。
それから20数年後。共同居住区“第9地区”はいまやスラムと化し、地域住民の不満は爆発寸前に。そこで超国家機関MNUは、エイリアンたちを新たな難民キャンプへ強制移住させることを決定。プロジェクトの最高責任者に抜擢されたエイリアン対策課のヴィカス(シャルト・コプリー) は、さっそく彼らの住居を訪問し、立ち退きの通達をして廻る。事情を把握していないエイリアンたちから、承認のサインを無理やり取り付けるのが、彼の任務である。平凡で献身的な社員のヴィカスはまさに適任者である。
しかし、あるアクシデントがヴィカスとMNU、エイリアンの運命を大きく変えることになる。第9地区内の小屋を捜査している最中に、不注意から謎の液体を浴びてしまうヴィカス。その液体によって謎のウィルスに感染してしまう。。。。
何とその感染の報告を受けたMNU上層部は、ヴィカスの捕捉の指示を出す。何の説明もなく執拗に追跡してくるMNUの行動に、ヴィカスはすべてを捨てて逃げ出すしかなかった。。。。。。
ヴィカス(シャールト・コプリー)。監督の高校時代の友人だそうです。
怪我した片腕は、何とエイリアン化していた、、、、、、
ぼろぼろの小屋に住むエイリアンのクリストファー・ジョンソン(ジェイソン・コープ)は、謎のウィルスの存在を知っていた。ヴィカスが次第にエイリアンに変化していく行くと話す。
ボロボロの小屋には外観とは裏腹に、地下にはヴィカスの見たことがない科学技術を集結した設備があった、、、、、
いよいよお話は佳境に入っていきます。とんでもないことにヴィカスは巻き込まれて行きます。
ヴィカスは生き延びることが出来るのでしょうか?また愛する妻タニア(ヴァネッサ・ハイウッド)との再会は実現できるのか?
体の変化とともに、ヴィカスの心にも変化が、、、、、、、
そして、、、、、
彼の顔の変化に注目!!
解説(allcinemaより抜粋)
南アフリカ出身の新鋭ニール・ブロンカンプ監督が、ピーター・ジャクソンの全面バックアップで長編デビューを飾り全米でサプライズ大ヒットを記録するとともに、その独創的なストーリーが絶賛されたSFアクション。巨大な宇宙船が漂着し、異星人を難民として受入れることになった南アフリカを舞台に、異星人と地域住民との軋轢が深刻化する中、当局の新たな対応が思いもかけぬ事件を招いてしまうさまをドキュメンタリー・タッチの語りと大作映画に引けを取らない驚異のヴィジュアルで描き出していく。
※製作費は3千万ドルであり、ハリウッドのVFXを使った作品としては少ない。
メディア | 映画 |
上映時間 | 111分 |
製作国 | アメリカ/ニュージーランド |
公開情報 | 劇場公開(ワーナー=ギャガ) |
初公開年月 | 2010/04/10 |
ジャンル | SF/アクション/ドラマ |
映倫 |
PG12 |
人類、立入禁止。
オフィシャル・サイト
http://www.district9movie.com/ (英語)
オフィシャル・サイト
http://d-9.gaga.ne.jp/