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台風10号が通りすぎました。おかげさまで、去年の9月4日の台風のような大きな被害はなくてすみました。
自宅の方では、強風で飛ばされた木の枝を、朝から掃除していました。
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さて、学校にも掃除の時間があります。
6年前に、秋田県由利本荘市へ教育視察に出かけました。
授業の様子をおもに参観しましたが、授業以外に特筆すべき生徒による活動がありました。
それは「無言清掃」です。
その中学校では、掃除は生徒による共同作業ではなく、「個人活動」でした。
ただし、それぞれの生徒が個人活動を行ってはいるのですが、分担区域全体という点で見ればその掃除班の共同作業となっていました。
生徒一人ひとりが一言も話さず、黙々と掃除を全員がやっていました。
ある生徒は靴箱の掃除をしていましたが、下足場にたまった砂をホウキではき、それが終わると自分で掃除の場所を見つけ、靴箱の上面を雑巾で拭いてきれいにしていました。
お客さんがいる・いないにかかわらず、先生が見ている・見ていないにかかわらず、黙々と掃除をしているのが印象に残っています。
そこで、ある先生から聞いた言葉を紹介します。
「見えない仕事は進んで行う。見える仕事はみんなで行う」。
おそらく、学校の掃除は、日本らしい、もっとも古典的な活動です。
家では、ほうきを使ったことがない、雑巾も使ったことがない生徒が多いと思いますが、学校ではほうきや雑巾を使い掃除をします。
古典的だけど、大切な仕事です。