箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

過去は見つめるもの

2019年08月17日 06時26分00秒 | 教育・子育てあれこれ
 
 
過去を慈(いつく)しんではいけない。
 
人は、よく、過去のことを思い出します。
 
思い出して、「楽しかった」のはいいのですが、「あのときはよかった」と、過去を美化して慈しむのはやめておいたほうがいいようです。
 
現在を肯定的に見れなくなるからです。
 
 
過去の積み重ねの上にいまがあります。
 
「過去こそがすべてです」と、姜尚中さんは『悩む力』の中で、おっしゃっています。
 
だから、いまが人生でいちばんいいときなのです。
 
では、未来はどうか。
 
未来は、まだ何もないゼロの状態です。
 
こう考えたとき、自分が積み上げてきた過去こそがすべてです。
 
過去をきっちりとふりかえり、現在につなげたとき、未来が展望できます。
 
姜尚中さんは、そのことを言っているのでしょう。
 
中学生が孤独になり、自分をみつめると、内省的思考ができます。
 
何度か触れていますが、中学生は時には孤独になり、自分が生きてきた道のりをふりかえることには、大きな意味があります。
 
実際、中学生も3年生の終わり頃になると、中学3年間、または小中9年間をふりかえり、あのときのあのことがあるから、いまの自分があると思えるようになる子が多くなります。