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箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

温かい関係は残る

2020年10月03日 06時48分00秒 | 教育・子育てあれこれ

おじいちゃん・おばあちゃんと同居している家族でも、子どもがおじいちゃんやおばあちゃんといっしょに過ごす時間は、長いものではありません。

私の娘の場合で、祖父とは上の子が20年ちょっと、下の子が15年ほどでした。

その中でも、子どもが大きくなるにつれて、だんだんおじいちゃん・おばあちゃんに甘えなくなります。

だけど、小さいときに「甘えさせてくれた」「かわいがってくれた」という温かい関係は消えることなく、残ります。

うちの子は二人とも、おじいちゃん・おばあちゃんに、ほんとうにかわいがってもらいました。

だから、おじいちゃんが亡くなったときには、その思い出を告別式で涙ながら読みました。

また、おばあちゃんの足腰が弱り、車いすの生活になったときには、イヤな顔一つせず快く押したりしてくれます。


それは、幼いころ、おじいちゃん・おばあちゃんに同じようにしてもらったからです。

上の子も、下の子も、ベビーカーに乗せて押してもらい、地域の公民館から自宅までの道を一緒に帰ったのです。

ピアノ教室に、暑い日も寒い日も、雨の日も風の強い日も、電車に乗って連れていき、連れて帰ってくれました。


子どもは大きくなっても、かわいがってくれたことはちゃんと覚えているのです。わたしはそう思います。

祖父母は、親にできないことをしてくれる人です。
愛情を惜しげなく与え、慈しんでくれる人です。

子育てで、祖父母の助けを借りることができる環境にある場合は、ぜひ愛情をもらえばいいと思います。