入管難民法が改正され、外国人労働者の受け入れが拡大しています。
それとともに、外国籍の児童生徒が日本で増えています。
コロナにより、減っていましたが、これからは再び増えてくるでしょう。
そうなると、子どもが学校に通うことにに関する課題がさらに顕在化してきています。
公立高校へ進学するためには、その都道府県の入試制度について知っていなければなりませんが、親も子も日本語が得意でないことが多く、複雑な入試制度を理解するのはなかなかたいへんです。
大阪府では「渡日帰国児童生徒サポート事業」を大阪府教育庁(大阪府教育委員会)を設け、地区別に「多言語による進路相談会」を実施しています。
ここでは、必要な言語の通訳者を介して、大阪府公立高校の入試制度について、説明してくれます。また、中学関係者はもちろん高校の教員も参加して、生徒・保護者の相談に応じます。
また、大阪府では外国にルーツをもつ生徒のために入試の特別枠受験を認めています。
テスト時間の延長や辞書持ち込みで入試を受けるという配慮事項も設けています。
特別枠入試はおもに都市部を中心に広げられていますが、地方では進学を希望する子どもの実態がつかめていない場合も多く、約2万人の児童生徒が義務教育を未就学になっているという推定もあります。(文科省)
公立高校入試で特別入試枠を設けているのは、17都道府県にとどまっています。
地域間の差をなくし、希望する外国人生徒や外国につながる生徒が高校進学できるようなサポートが必要です。