兵庫県宝塚市にわたしの子どもの頃から宝塚ファミリーランドがありました。
閉園して今はもうありませんが、昔は遊園地と動物園が併設されていました。
それはわたしにとって、初めての動物園でした。
また、水族館との最初の出会いは伊勢志摩の鳥羽水族館でした。
楽しい時間を過ごしたことを覚えています。
ただ、その頃の動物園では、ほぼすべての動物が檻に入れられていて、わたしは子ども心に「窮屈そうだな」と思いました。
おそらく、その当時は動物園も水族館も「見せるため」の展示になっていたのでしょう。
上野動物園のパンダ・シンシンは、とてもよく太り健康な状態で2月に中国へ返還されました。
それと引きあいで話題になるのがアメリカに貸し出され4月に返還予定のヤーヤーが痩せ細っていると批判が中国のSNSで拡散されています。
上野動物園をはじめとして日本では、最近は動物優先つまり「動物らしくいられる」施設へと、大きく変わってきています。
いま日本で考えられている動物園・水族館の4つの役割とは、①種を保存する ②教育・環境教育への活用 ③調査・研究 ④レクリエーションとして、その4つの役割を果たすため変わってきていると聞き及びます。
その点でいうと、④のように学校から児童生とが動物園・水族館を訪れると楽しい時間を提供してくれます。
でも、それだけではありません。①②のように、子どもたちにとって、動物が生きていくための環境、人間と動物が共生していく視点での環境づくり、命の大切さを考え、学ぶ機会を与えてくれるのが動物園であり水族館です。
いま、SDGs学習に取り組む学校が増えてきていますが、持続可能な社会づくりを志向する学びの場として、動物園・水族館を訪問する価値は増していると言えるでしょう。