高齢者の一人暮らしで、孤立する人が増えてきています。
日本では今や、全世帯の3分の1は一人暮らしです。
周りから孤立すると、1週間に誰とも話していないという人が増えます。
心身が衰えてきても、本人に自覚がないこともあります。
また、住居の問題が重くのしかかります。
保証人がいないと、不動産屋は一人暮らしの老人には賃貸の家を貸してくれないケースが散見されます。
人生の最終段階に入り、家族がいるかいないかで制約を受けるのはおかしいのではないかと思います。
これが福祉国家日本の現実になってきているのです。
家族がいることを前提につくられた今の制度はほころびがきています。
家族の機能が衰え、地域での人と人のつながりが希薄になっている今、高齢者の孤立を防ぎ、安心して老後を迎えることができる公的な支援のしくみづくりが必要です。