箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

何のためにいきているの?

2023年01月08日 08時43分00秒 | 教育・子育てあれこれ

私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球へやってきたのです。

 

 これは、ホセ・ムヒカ大統領(ウルグアイ)の言葉です。

 

彼は、国連の持続可能な開発会議(2012年)の講演の中でそう語りました。

 

「貧しい人とは、少ししかものをもっていない人ではなく、もっともっとといくらあっても満足しない人のことだ」

 

「人類の幸せ・愛・子育て・友だち、必要最低限のもので満足する。幸せこそがいちばん大事な宝物。環境のいちばん大切な要素は、人類の幸せであることを忘れてはならない」

 


 

日本で今年の4月には、「こどもまんなか社会」を掲げるこども家庭庁が発足します。

 

では、いま日本の子どもに「あなたは幸せですか?」と問うと、どれほど多くの子が幸せだと答えるでしょうか。

 

子どもの心を支え、ささやかでも満足する力を育んでいるでしょうか。

 

わたし自身は子どもの時、高度経済成長時代を生きました。


おとなになり社会人になってしばらくはバブル経済の時代でした。一挙にちまたには品物の量と品数が増えました。


「高級化」「品目豊富化」が進み、そしてバブルが崩れ去ったあとの「失われた30年」をくぐってきました。


そしていまの「持続可能な開発」の時代にたどり着いています。

 

その変遷を通して想うことがあります。


 

成績、収入、地位で優れているとか劣っていると決める社会ではなく、どの人も認められる社会を標榜します。

 

必要以上のものは待たなくていい。


真の意味で大切なものは、ふだんはかくれていて見えていないのです。


でも、毎日の日々のなかのなにげない、ささやかなことにかけがえのない喜びを見いだせる。

 

年齢を重ねるにつれ、その思いが強くなってきます。

 



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