「私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球へやってきたのです。」
これは、ホセ・ムヒカ大統領(ウルグアイ)の言葉です。
彼は、国連の持続可能な開発会議(2012年)の講演の中でそう語りました。
「貧しい人とは、少ししかものをもっていない人ではなく、もっともっとといくらあっても満足しない人のことだ」
「人類の幸せ・愛・子育て・友だち、必要最低限のもので満足する。幸せこそがいちばん大事な宝物。環境のいちばん大切な要素は、人類の幸せであることを忘れてはならない」
日本で今年の4月には、「こどもまんなか社会」を掲げるこども家庭庁が発足します。
では、いま日本の子どもに「あなたは幸せですか?」と問うと、どれほど多くの子が幸せだと答えるでしょうか。
子どもの心を支え、ささやかでも満足する力を育んでいるでしょうか。
わたし自身は子どもの時、高度経済成長時代を生きました。
おとなになり社会人になってしばらくはバブル経済の時代でした。一挙にちまたには品物の量と品数が増えました。
「高級化」「品目豊富化」が進み、そしてバブルが崩れ去ったあとの「失われた30年」をくぐってきました。
そしていまの「持続可能な開発」の時代にたどり着いています。
その変遷を通して想うことがあります。
成績、収入、地位で優れているとか劣っていると決める社会ではなく、どの人も認められる社会を標榜します。
必要以上のものは待たなくていい。
真の意味で大切なものは、ふだんはかくれていて見えていないのです。
でも、毎日の日々のなかのなにげない、ささやかなことにかけがえのない喜びを見いだせる。
年齢を重ねるにつれ、その思いが強くなってきます。
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