でも、そのおとなたちは、好きなことを仕事にしているのでしょうか。
一生をかけてやりたいことや夢はなくても、人は生きていけます。
生きていること自体、存在していることが素晴らしく、価値のあることなのです。
夢を求めて生きることができる人は、それでOKです。
しかし、すべての人がそういう生き方ができるのではなく、社会の理不尽な現実に直面したとき、「自分はダメなんだ」と自信を喪失します。
考えてみれば、いまの10代の子の保護者は、就職期が2000年代だった人たちです。
就職超氷河期であり、時代は勝ち組、負け組という言葉が生まれ、負け組は自己責任という考えが言われ出しました。
自分の努力が足りなかったとか能力がないと思わされてきた世代が子育てをしている場合も少なくはないでしょう。
そうなると、その子どもたちも自己責任、自己否定の連鎖にはまっているとも考えられます。
しかし、繰り返しになりますが、かりに社会の理不尽にでくわしても、生きているだけで価値があるのです。
人間の尊厳は、夢がなくても、やりたいことについていなくても、そんなことで価値がなくなるものではありません。
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