
いま、若い人の間で、短歌が静かなブームとなっています。
インスタグラムで、♯短歌のタグがついた投稿がたいへん多くなっています。
もっとも、その短歌は「現代短歌」というもので、自分が感じたことを、短い句で言い表します。そして共感する人が「いいね」と支持します。
そもそも短歌は五七五七七でつくり、あまりルールがないのです。俳句のように季語もいりません。
短歌は短い句なので、単語や、数語、短文を好む若い人にピッタリなのです。
だから、SNSにアップしやすいのかもしれません。
たとえば、ツイッターの投稿では、
「愛してる」言葉に色があったなら世界は同じ色をしている (鈴掛真さん)
二回目で気づく仕草のある映画みたいに一回目を生きたいよ (岡野大輔さん)
岡野大輔さんの
「ここからの坂はなだらかで夕映えてムヒで涼しい首すじだった」
の短歌に共感した女性は、次のようにコメントしています。
「この短歌が、自分が経験した気持ちを初めてうまく表現してくれている。」
このように、共感を呼ぶのです。
与謝野晶子が『みだれ髪』を出し、歌壇に彗星の如く登場したように、現代短歌は新しいうねりとなるかもしれません。
(本文はAERA 2019.12.23 No.58の「三十一文字SNSがアップデート」より、部分抜粋しました。)

中学生も国語の時間に、オリジナルの短歌を作っています。
上の短歌は2017年6月15日のブログからです。
また、下の短歌も中学生が作りました。

この経験を生かして、近い将来、SNSに自分なりの感覚で投稿する人が現れるかもしれません。
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