
3学期が始まり、中学3年生にとっては、いよいよ高校入試が近づいてきました。
箕面市の場合、多くの生徒が地域の小学校から地域の中学校に進学しています。
その点では、今回の高校入試が「生まれて初めての受験」となる生徒が多いのです。
人は未経験なことには、心配になったり、不安を抱いたりするものです。
ですから、なかには「受験」とはなにか得体のしれないこわいものに向かっていくという感覚で受けとめる子がいても不思議ではありません。
少なくとも、何回かの受験を経験した親御さんが思うイメージとはちがう捉え方をしていると考えなければなりません。
ですから、おとなが留意しなければならないのは、そんなつもりはなくても、知らず知らずのうちに子どもを追い詰めてしまうことがないようにしたいものです。
身近な人からの期待や励ましが、本人にとってはプレッシャーとなったり、追い詰めてしまうことがしばしばあります。
その配慮点を踏まえて、子どもを励まして、結果を期待するのが保護者だと思います。
ただし、学級担任は保護者ではないので、少しちがったかかわりかたが求められます。
「得体のしれないこわいもの」について、生徒に理解できるように全体像を伝え、生徒ががんばっている姿そのものを認め、学習の様子を確認して、具体的にどう学習したらいいかのアドバイスをするのが教師です。
「がんばれ、がんばれ」だけでは、中学3年生の学級担任は務まりません。
そして、合格を勝ち取ったとき、保護者とうれしさを分かち合い、子どもといっしょに喜びあえるのが中3の学級担任なのです。
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