箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

これから先のことはわからない

2025年01月10日 07時06分00秒 | 教育・子育てあれこれ


私は退職するまでに買いためた服がけっこうたくさんあります。

退職してからは、家にいる時間も増えましたので、そんなにたくさんの服がいらなくなりました。

そこで、着ない服は処分しようと思うのですが、これがけっこう、わたしにとっては難しいのです。

そのとき、自分の気持ちとしては、「また、今度着るかもしれない」となるのです。

しかし、実際に着る機会はなかなか訪れず、物がなかなか減りません。

「12月の◯日にこのスーツが必要になる」ではなく、「いつか必要になる」は、たんなる見込みというか可能性です、

つまり、とっておくことにこだわる気持ちは、要するに「可能性」に縛られているのです。

逆に、可能性が皆無のときは、私たちは悩まないのです。こだわりがなくなるのです。

愛する人の場合も同じです。

別れた彼女のことが忘れられないというのは、付き合っていた楽しい日々を甘い出して、忘れられないということもあるでしょう。

でも、いっしょにまた過ごせる可能性がゼロであると悟っているならば、こだわりはもちません。

こだわりとは、未来の可能性にしばられていることです。

可能性を思うから、人は不自由になるのです。

未来やこれから先はどうなるかわからない。

未来のことはわからない。これが「未知性」です。

可能性よりも、未知性に心開いているのが、こだわらない生き方ではないでしょうか。


コメントを投稿