わたしは、教員で学級担任をしている頃は、生徒指導上の問題や進路指導の一環で、自宅でも電話のやりとりをして、プライベートな時間の確保に、あまり神経を使わずに学校の仕事をしていました。
でも、そのようなやり方が今の時代には適合しているとは思いません。
今は勤務時間が過ぎると、緊急の場合を除き、保護者からの電話がつながらないようにしている学校もあるほどです。
学校の働き方改革の方策として、それも必要かと考えます。
仕事のメールや電話でプライベートの時間を奪われる。
そのような経験をした社会人は少なくないと考えられます。
通信技術の発達でテレワークが可能になった半面、長時間労働の温床にもなりかねないとの指摘もあります。
最近ではヨーロッパを中心に、勤務時間外は電話やメールを拒否できる「つながらない権利」が確立されつつあるのが世界的な状況です。
情報道技術の発達で、メールやチャットなどで連絡が取りやすくなる一方で、労働者のプライベートを守る意識は主にヨーロッパで先行して広がってきました。
いま日本でも導入に向けて本格的な議論が始まっています。
とはいえ、日本での労働基準法の改正など法制化への道はまだ遠いようです。
多様化する働き方に対応するため、労働基準法遵守、業務方法などを含めた総合的な職場ルールを労使で検討していく積極的な方策を検討することが必要でしょう。