2020年からの新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけにして、教育やビジネス、集会、懇親会といった多くの場面で、オンライン学習・研修会・イベントなどのオンラインコミュニケーションが広がりました。
しかし、リアル対面式と比べ、相手と意気投合したり、人間関係を築いたりするのにしっくりとこないという人も多いのではないでしょうか。
わたしがしっくりとこないという違和感は、相手と話し合ったという印象がはっきりと残らないからでないかと考えています。
オンラインで会話をしている人の脳の状態は、一人でぼうっとして何も考えていないときと変わらないのです。
コミュニケーションというものは、言語だけでなく、視線.うなずき、表情、身振り手振りなど非言語の要素も含みます。
オンラインは非言語の多くが欠如しているのです。たとえば、うなずきは視覚的に判断できるもでなく、目に見えないほど素早いものがあります。
これは人が無意識に行っている非言語コミュニケーションなのですが、オンラインだと、通信速度やタイムラグなどによってはたらいていないと考えられます。
かといって、オンラインを否定するつもりはありません。
用事があり対面の会場まで行けないとき、オンラインなら会議に出席できます。
家からあまり出ない高齢者や不登校の当事者たちとつながる「第1段階」としてオンラインを活用することは有効でしょう。
大切なのは、対面かオンラインかどちらかではなく、場合に応じてうまく使い分けることだと思います。
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