新入学のシーズンを迎え、コロナ規制も一定程度解除され、新生活を楽しみにしている生徒・学生も多いと思います。
バイトで収入を得て、生活の足しにしている学生が多くいます。
その中で何を削るかといえば、書籍代は節約しにくいので、真っ先にくるのが食費です。
昼はお金のかかりにくい学食でしっかり摂り、夜は軽く済ます学生も多いと聞きます。
日本が経済的に豊かになるにつれて使われなくなった言葉「苦学」が今、復活してきています。
大学進学率が上昇するにつれ、大学に進学する人が増え、大学生そのものがいまや必ずしも経済的に豊かな層だけでなく、生活の苦しい層も通うようになりました。
そこに物価高が拍車をかけ、経済的に困窮する学生も出てきているのです。
大学もそんな学生の支援に乗り出しています。
関西の情報しかありませんが、たとえは近畿大学では、食品会社に就いている卒業生に依頼して、食品を学生に現物支給しています。
また、京都の大学の中には、希望する学生に学習や学内のカフェで使える食事券を配っています。
さらに、学食のメニューを全品3割引で提供している大学もあります。
それらは、大学側が学食に対して食事券代やメニューの値引き分を補填しているという事情があります。
わたしも大学生の学習にかかわる仕事をしていますが、最近の大学生は真面目に学習します。
わたしの大学生時代は、授業をサボる学生がけっこういましたが、今はそうではありません。
懸命に学習に励む苦学生には、支援の手立てが行き届くことを、わたしも願います。
大きく考えれば、大学生の学習や学びは社会全体の利益につながります。
その視点をもち、大学当局だけではなく、社会全体で学生を支える必要があると考えます。
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