学校には、いわゆる性的マイノリティに位置する児童生徒が、学年に何名かはいます。
自分が男子であることに違和感を感じ、女子でありたいと願う子、女子とされるが男子でありたい子(性自認)。
どんな性の人を好きになるか(性的指向)。
それらの児童生徒は、性的マイノリティとなる子です。
そこで、学校はその子たちのために、さまざまな配慮をします。
制服の問題、トイレの問題などいろいろとあります。
また、子どもたちが多様な性を理解できるための学習を行います。
そのような配慮や取り組みを検証する視点として大切なのは、それらが当事者の子にとって使いやすく、安心できる学校生活につながるかどうかです。
また、性自認とか性指向は、ハイレベルな個人情報になります。
どのような内容か、どの範囲まで他の児童生徒にまで広げるかは、当事者本人、その保護者に相談して、同意できたことをオープンにしないと、当事者が望まないカミングアウト(アウティング)になってしまいます。
また、配慮や取り組みは、性的少数者のみを対象にするのではなく、すべての児童生徒にとって使いやすく、安心できるようにする方が効果的です。
一般的に言って、マイノリティを大切にすることは、すべての人を大切にすることにつながるのです。
なぜなら、マイノリティがかかえる課題は、多くの人びとが多かれ少なかれかかえる課題が焦点化されたものだからです。
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