箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

子どもの力を信頼する

2020年02月21日 06時59分00秒 | 教育・子育てあれこれ









親と中学生の子どもの間には、当然年齢差があります。おおむね、短い場合は20歳で長い場合は40歳ぐらいの開きがあります。

当然親は、わが子より年上になります。

そこで、親は「この子は、わたしが教え、導かないと、問題を解決できない」と思ってしまいがちなのです。

そのため、子どもになにかと口出し、手出しをします。

しかし、心得た親は、大人と子どもの関係を対等なものと考えます。

大人が中学生の子どもにできるのは、子どもが自分の人生を生きるサポートですが、できるのは見守ることです。

これは、子どもをほったらかしにしているのではありません。

必要なときには、親が前に出ますが、必要のないところでは出ていかないのです。

考えてみれば、教育という営みとは「子どもには、自分の課題を自分で解決できる力があるので、見守ること」なのです。

ですから、子どもを信頼して、尊重することが、中学生以上の年齢(場合によっては小学校高学年から)への接し方だと考えます。

この考えに立つとき、学校で教師が生徒を「おまえ」と読んだり、ため口を使うのは、私は対等な関係でないと、最近では考えるようになりました。

親近感があっていいじゃないのという考え方もあるでしょうが、対等な関係で、子どもを尊重していれば、上からみるような言葉に違和感を感じます。

ていねいな言葉で、大人は子どもに接するべきです。


コメントを投稿