「親が育児休業中です」と聞けば、お母さんが育休で仕事を休んでいると思う。
「メソメソしないの。男の子らしくしなさい」とわが子に言っていた。
「そんな目標は、わたしにはどうせできない」と思う。
これらは、無意識のうちに、思い込んでいたり、決めつけであったりで、アンコンシャス・バイアス(unconscious bias)といいます。
このような偏った見方は、誰にでもあることです。
この偏った思い込みは、ときとして人を傷つけることもあります。
「ブラジルから来たんだから、サッカーがうまいんだろ」などです。
サッカーかうまくないブラジルにつながりのある子にとっては、「ブラジルというだけで、なぜみんながサッカーがうまいと言うんだろう」となります。
この無意識の偏見について学ぶ学習を学校の人権学習で行うことがあります。
アンコンシャスバイアスを学習した子は、実生活で自分が決めつけを無意識にしていたことに気がつきます。
自分のアンコンシャスバイアスに気がつき、発言や行動を変えていくことは、他者をひとくくりで見たりせず、個人差のある、その人自身としてつきあうことにつながります。
また、自分にはできないとか、自分には合わないと思い込んでいた人が、まずはやってみようという意識や行動の変化となって現れます。
その意味では、アンコンシャスバイアスの学習をすることで、自分の可能性を広げることにもつながるのです。
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