箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

コミニケーションが十分な職場

2025年03月14日 07時11分00秒 | 教育・子育てあれこれ

SNS上で、子育てをしながら働く人を「子持ち様」と批判する投稿が後を絶ちません。


子育て中の人が子どもの発熱などを理由に仕事を休んだ場合、同僚が見返りなしで業務を肩代わりするケースが多く、同僚の不満が批判につながっているのです。


その一方で、子育てしながら働いている人も、「子持ち様」と言われないよう、職場ではできる限りのことをしようと意識している人が多いのです。

しかし、まわりの人の理解が得られず、仕事と子育ての両立に難しさや限界を感じることも珍しくありません。

両者にそれぞれの言い分があります。

しかし「私がその立場だったら」という考え方が周囲の人ができないと、相手にイヤなことを言いたくなるのでしょう。


たとえば、子育て中の同僚が仕事を休んで、その業務が自分に降りかかるという目の前のことだけを見ると、ムカつきます。

そして「子持ち様」と言いたくなってしまうのです。


でも、自分もいつか病気やケガで休むかもしれないという考え方をすれば、「協力してもいいか」となるのです。

自分が今負担しているのはこれから先の貯金だと思えばいいのです。


とはいえ、その人は病気やケガをしないかもしれません。


それでも、「子持ち様」と思わなかったぶん、つまり納得していたぶん、少なくとも「損をした」とは思いにくいのではないでしょうか。


そもそも、人間関係にコミュニケーションが足りない職場が多いと思います。


職場でしっかりコミュニケーションがとれていれば、問題は起きにくいのです。


むろん、子育て中の人が「子どもがいないあなたには、わからないかもしれないけど・・・」などと言ったら、それは即ぶち壊しです。


また、肩替わりしてくれている同僚に何も言わないのも、「当然と思っているの」と感じさせるので、アウトです。


そこで、平素からコミュニケーションをとりつつ、休むときは「ごめんね。家でできることはやるからね。あとは負担になるけどよろしくね」とていねいに伝えれば、言われた方も悪い気はしないのです。


このように、「子持ち様」がいる職場では、相手の立場になり、十分なコミュニケーションが必須です。


さらに、職場では十分なコミュニケーションがないと、「子持ち様」とは関係なくても、たいていの仕事はうまくまわりません。



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